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マルチーズといえば、長く美しい純白の被毛が最大の特徴ではないでしょうか。
近年は、被毛を短めにカットしたり、さまざまなカットスタイルを楽しむ飼い主さんが増えています。
本記事では、代表的なカットスタイルや自宅でカットする方法など、マルチーズの被毛カットについて解説いたいします。
マルチーズはカットが必要な犬種!頻度・料金は?
マルチーズの被毛は、放っておけば伸び続けるため、定期的にカットする必要があります。
では、どのくらいの頻度でカットすれば良いのでしょうか。カット料金と合わせて紹介します。
マルチーズの被毛の特徴
マルチーズといえば、シルキーコートと呼ばれる絹糸のように柔らかく長い、美しい純白の被毛は最大の特徴といえるでしょう。
一見するとお手入れが難しそうに思えますが、シングルコートなので換毛期がなく抜け毛も少ないので、ブラッシングやシャンプーはそこまで大変でもありません。
毛を長く伸ばすフルコート(ロングコート)の場合、静電気が起こりやすく毛玉になりやすいため、こまめブラッシングや定期的なトリミングが必要です。
毛色は基本的に純白ですが、中にはやや黄色がかった白や薄いベージュのような毛色も存在します。
カットの頻度はどのくらい?
マルチーズは抜け毛が少ない犬種ですが、定期的な被毛のカットが必要になります。
毛が伸びたまま放置してしまうと、特に静電気が発生しやすい冬場には毛玉ができやすくなってしまうので、月に1回程度を目安にカットするよ良いでしょう。
また、静電気はホコリの吸着を誘発し汚れやすくするので、カットの間にシャンプーをしてあげてください。
カットに必要な料金はどれくらい?
地域やお店によって金額に多少の違いはありますが、マルチーズの被毛カットは、1回2時間~3時間で約5,000~1万円が相場となっています。
ただし、ワンちゃんの状態などの条件によって、料金が加算される場合があるので注意しましょう。
例えば、寄生虫がいると駆除処理として、また皮膚が弱かったり荒れたりしていて、特別なシャンプーを使用する必要がある場合は料金がプラスされます。このほか多くのサロンでは、毛玉の量によって除去に料金がかかることも覚えておきましょう。
上記以外の条件として、サロンによって老犬や子犬の場合は追加料金が必要となることもあるので、事前に確認することをおすすめします。
パピーカットはいつからOK?
子犬の被毛をカットしたりシャンプーしたりできるようになるのは、ワクチンプログラムが終了してから2週間~1ヶ月後。ワクチンプログラムが終了するまでは、感染症かかるリスクがとても高いので、ブラッシングや爪切りなどのお手入れをするにとどめましょう。
マルチーズのカットの種類・注文の仕方
被毛のカットが必要なマルチーズですが、せっかくカットするのなら毎回同じではなく、カットスタイルを変えてみるのも良いかもしれません。
ここでは、マルチーズの代表的なカットスタイルをいくつかご紹介するので、参考にしてください。
カットスタイル①「テディベアカット」
マルチーズのカットスタイルの中でも、定番といえるカットです。耳の長さで雰囲気が変わる、テディベアのように顔を丸くするカットになります。
カットスタイル②「ふわふわカット」
毛は長めにカットして、スキバサミで全体を整える、子犬のように毛がふわふわになるカットです。毛が長い分、毛玉になりやすいので、こまめなブラッシングをしてあげましょう。
カットスタイル③「サマーカット
全身を短くカットするスタイルで、被毛のお手入れが簡単になります。ただし、短くしすぎると夏の強い紫外線で皮膚を傷めやすくなり、熱中症のリスクも高くなるので注意してください。
カットスタイル④「フルコート」
被毛をカットをせずに伸ばしたスタイルです。カットスタイルというより、被毛の種類といえるでしょう。近年、マルチーズはトリミングで短く整えることが主流ですが、本来はフルコートの被毛を持つ犬種です。
カットスタイル⑤「トップノット」
トップノットとは頭頂部の長い毛のことで、ここをリボンなどで結ぶスタイルです。毛を伸ばすとお手入れに手間がかかりますが、短いと楽しめないスタイルも多いので、楽しみが増えるのはメリットといえるでしょう。
カットスタイル⑥「アフロカット」
顔を丸くするのが主流ですが、頭の毛と耳の毛を一体化させて頭全体を丸く見せるタイプのアフロカットもあります。本来はマルチーズのようなストレートの毛質向きのカットではありませんが、毛量が多い個体であれば毛が立つので可能です。
カットスタイル⑦「ライオンカット」
首回りの毛を残して他を短くカットすることで、ライオンのたてがみのような形を作るカットスタイルです。とても個性的なスタイルなので、「周りと同じは嫌」という方におすすめの珍しいスタイルです。
伝わる注文の仕方
トリミングサロンで愛犬のカットをお願いする際は、できるだけ具体的なイメージを伝えるようにしましょう。「可愛く」「かっこよく」といった抽象的な注文では、カット後に「こんなはずじゃなかった…」となりかねません。
例えば、「どこを何cmカットするという具体的な注文する」「イメージに近い写真を見せる」といったことができれば、伝わりやすいでしょう。
そのうえで、毎回同じトリマーさんにお願いできれば、ワンちゃんの個性を理解したカットをしてくれます。
自宅でセルフカットするうえでの注意点は?
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「愛犬の被毛のカットを自分でしたい」という飼い主さんも少なくないでしょう。ただし、ケガのリスクもあるので、やはりサロンでプロにお願いするのがおすすめです。
ここでは、ご自宅でもできる簡単なお手入れ程度のカット方法をご紹介します。
セルフカットで用意する道具
- コーム
- スキバサミ
- バリカン
カット前はまずブラッシングを
自宅でカットする場合、いきなり被毛をカットするのではなくブラッシングで毛の流れを整えてから始めましょう。
マルチーズの被毛はとても細く絡まりやすいため、絡まることが多いです。毛玉があればスリッカーでほぐしたり抜け毛を取り除き、カットしやすい状態に整えてください。
擦れやすい、耳の裏の付け根や脇の下、内股や尻尾は毛玉ができやすいので、特に念入りにブラッシングしてあげましょう。
顔周りのカット方法
顔周りのカットは、何よりも安全第一で行いましょう。
ワンちゃんのカット用に、先が丸まったタイプのすきばさみがあるので、不安な方はそちらを使用してください。
カットの際のコツは、顔が動かないように下顎をしっかりと押さえ、コームで目頭の方向に毛を立たせハサミを横にしてカットしていきます。このとき、刃先は決して目の方向に向けないでください。
顎下や耳周りなど、比較的安全な部分からカットを始め、慎重に手早くカットしましょう。
足裏カットの注意点
ワンちゃんの足は頻繁に動くので、ハサミでのカットは危険です。そのため足裏の毛のカットには、バリカンを使っていきます。
小さい肉球から大きい肉球に向かって、バリカンの刃を足裏に対して平行に動かしていきましょう。
スイッチをONにしたままだと、刃が熱を持って火傷の恐れがあるので、バリカンは使う時のみONにしてください。
まとめ
マルチーズ最大の特徴である純白の直毛は、カットスタイルによってまるで違う姿を見せてくれます。
抜け毛が少ない分、定期的なカットが必要な犬種なので、今回の記事を読んで興味が出た方は、新しいカットスタイルに挑戦してみてはいかがでしょうか
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著者/ブリーダーナビ編集部