間違った方法でのしつけは絶対にダメ!
マズルを押さえつけるしつけ方法
噛み癖を直す方法の1つとして犬のマズル(口のまわりから鼻先にかけての部分)を掴んでしつける方法がありますが、これは絶対に止めてください。
犬はマズルを握られると恐怖心を抱いてしまったり、舌を挟んだ状態で掴んでしまうことで痛みから飼い主を噛んでしまったりすることがあります。
叩いたり怒鳴ったりしてはダメ
犬の性格によっては、怒鳴ったり叩いたりすることで恐怖を覚え、心身に影響を及ぼす危険性があります。また、飼い主との関係性を悪化させてしまうこともあります。
何度も教えても覚えない状況が続くと、つい手をあげたり大きな声で怒鳴ったりしたくなる気持ちもあると思います。でも、それはワンちゃんの心を深く傷つけるだけでお互い何もよいことはありません。
どうしても改善できずに1人で抱えてしまう場合は、ドッグトレーナーや獣医さんに相談することをおすすめします。
長時間のしつけ
なんとかして一度で噛み癖を改善させたいと意気込む飼い主もいるかもしれませんが、犬の集中力は2~3分ほどしか持ちません。
しつけを行う際は1日4~5回に分け、犬の集中力が持つ2~3分で行いましょう。その後はリラックスできる時間を設けてあげるのを忘れないでくださいね。
名前を連呼しない
どんなにしつけがうまくいかないからといって、愛犬の名前を連呼しながら叱るのは絶対に止めてください。名前を呼ばれることが恐怖の対象になってしまうからです。
愛犬の名前には飼い主の愛情が込められていると思います。その大切な名前が恐怖の対象になってしまうのは、とても寂しいですよね。名前を呼ばれることは「うれしいこと」「幸せなこと」と思ってもらえるようにするためにも、叱る時に愛犬の名前を繰り返し呼ばないようにしましょう。
噛み癖を直すポイント
悪いことをしたら低い声で「ダメ!」
犬は高い声で叱られると「遊んでくれるのかな?」「ママとパパは面白いことしているね!」と逆に楽しくなってしまい、遊んでくれるものと勘違いしてしまいます。その理由は、犬の性質上声の高低や抑揚で飼い主の言葉を理解するからです。
高い声=楽しそう、褒めてもらっている、機嫌がよい
低い声=威嚇されている、怒られている、機嫌がわるい
これらのことから、しつけをする際は低い声で短く「ダメ!」「NO!」などと、はっきり怒ることが大切です。
何でもかんでも制限しては犬もストレスを抱える
噛み癖を直したいからと、あれもこれも噛んではダメ!と制限をかけてしまってはワンちゃんもストレスを抱えてしまいます。本来ワンちゃんは、何かを噛んで咥えて運ぶことが習性としてあります。そのため、ワンちゃんにとって噛むことは普通の行為なのです。
そのため「これは噛んではいけないけど、これはいいよ」と代わりに噛んでもよいものを与えてあげましょう。
ペットショップや通販などで噛んで遊ぶおもちゃやガムが多数販売されていますので、それらを活用してあげると愛犬も喜びますよ。
まとめ
マルチーズは甘やかし過ぎると、ワガママがエスカレートしてしまいます。そして思い通りにならないと噛んだり、吠えたりして問題行動を起こしてしまうこともあります。それをそのまま放置してしまうと、飼い主以外の第三者にも被害が及ぶ可能性がありますので、早いうちから噛み癖を改善していきましょう。
もし何をしても噛み癖が直らない場合は、しつけ教室を開催しているインストラクターやドッグトレーナー、獣医さんに相談してみるとよいでしょう。
マルチーズのお迎えを検討している方へ
マルチーズの癖の1つとして噛み癖をご案内しましたが、子犬のうちからきちんとしつけを行えば噛み癖が習慣化されることはありません。また、ブリーダーナビでご紹介しているマルチーズの子犬は、ワンちゃんを育てるプロであるブリーダーさんによって育てられていますので、基本的な社会化を学んでいる子たちが多く、初心者でも安心してお迎えすることができます。
わからないことや疑問があれば、その都度ブリーダーさんに相談することができますので、ご興味のある方は下記のリンクからブリーダーナビにアクセスしてみてくださいね。
著者/ブリーダーナビ編集部