【マルチーズのしつけ】子犬のしつけはいつから?必要なしつけは?

【マルチーズのしつけ】子犬のしつけはいつから?必要なしつけは?
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長く美しい被毛が特徴のマルチーズですが、可愛らしい見た目とは裏腹に刺激に対して敏感で神経質な面があります。こうした性格は、しつけを行う飼い主が知っておくべき特徴といえるでしょう。

本記事では、マルチーズを飼ううえで知ってきたい、しつけの情報について紹介します。

マルチーズの子犬、しつけはいつから始める?


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マルチーズを家族に迎えたら、飼い主として愛犬にしつけをしなければなりません。
では、実際にしつけはいつから始めれば良いのでしょうか?まずは、しつけを始める時期について確認していきましょう。

できるだけ早い時期から始めましょう

基本的に、マルチーズの子犬を迎えられるのは生後8週齢から。子犬のしつけで重要な生後3週齢〜12週齢の「社会化期」には、可能な限りの経験を積ませたいので、ワンちゃんのしつけは「家に迎えた日」から始めるのが理想です。

しかし、家に来てすぐは新しい環境に不慣れで緊張しているため、まずは新しい家に慣れてもらうためにゆっくり過ごしてもらう必要があります。本格的にしつけを始めるのはそれからにしましょう。

不慣れな状態で、さらに新しいことをさせようとすると、ストレスを与えることになってしまいます。そうなると最も大切な信頼関係を築くことが難しくなってしまうので注意してください。

マルチーズのしつけは難しい?しつけのポイントと注意点

しつけの重要性は、ワンちゃんを飼っている方なら誰もが理解しているでしょう。
しかし、理解していたとしても十分なしつけができるとは限りません。ここでは、しつけをするうえで知っておきたいポイントを紹介します。

信頼関係を築く

ワンちゃんをしつけるうえで、一昔前は飼い主との「主従関係」が大切といわれていました。しかし、近年その考え方は変化し、愛犬と飼い主の関係に重要なのは互いに互いを信頼し向き合う「信頼関係の構築」という考えが主流です。

主従関係でもしつけをすることはできますが、信頼関係で結ばれた関係の方が、より「相手のため」という意識が強くなり、強い関係性が出来上がるでしょう。

しつけは褒めることが大切

ワンちゃんのしつけで心がけたいのは、「叱るよりも褒める」ことです。

しつけるというと、叱ることをイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、叱り方が悪いとその行動への恐怖心を植え付けることになりかねません。加えて、せっかく築いてきた信頼関係にもヒビが入るかもしれないのです。特に、怒るような叱り方は絶対に止めましょう。

人間と違い、ワンちゃんは「叱られる=嫌なこと」という以上の考えにはなりません。そのため、叱られてもしつけが上手にできるようにはならないのです。

逆に、「褒められる=嬉しい」という気持ちになるので、褒められたことに対し積極的になります。
そのため、愛犬が上手にできたら、大袈裟なくらいに褒めてあげると良いでしょう。

甘やかしすぎは絶対にNG

ワンちゃんをしつけるうえで優しく接するのは大切ですが、過度に甘やかすのは良くありません。甘やかしてばかりだと信頼関係を築くよりも先に、「飼い主よりも自分のほうが偉い」と勘違いしてしまい、愛犬の中に逆転した主従意識が出来上がってしまいます。

そのため、しつけをする際は、「ダメなことはダメ」「言うことを聞いてくれたら思い切り褒める」を意識した、メリハリをつけたしつけを心がけましょう。

マルチーズは、性格的に寂しがり屋で甘えん坊なので、この点には特に気を付けた方が良いかもしれません。

始めに覚えさせたいトイレのしつけ

トイレトレーニングは、下記2つの手順が基本になります。

  • トイレシーツの上で排泄させる
  • トイレシーツ以外で排泄させない

何度も繰り返しトイレシーツの上で排泄させ、成功体験を積み重ねることが何よりも大切です。まずは、トイレシーツの上で排泄させるための環境づくりをしてあげましょう。

トイレトレーニングのための環境づくり

  • 室内にサークルを設置し、トイレトレーとクレートを入れます。
  • 最初はトイレシーツを広く敷いて、成功するにつれ徐々にトイレシーツの範囲をせまくしていきます。
  • 完全にトイレを覚えるまでは、サークル内にベッドや毛布など、トイレと誤認するようなものは置かないようにしましょう。
  • トイレシーツに噛みついてしまう子の場合、網の付いたトイレトレーがおすすめです。

トイレトレーニングの手順

1.トイレ(サークル)に誘導
ワンちゃんは、排泄するタイミングがあります。例えば、寝起きや食後、散歩からの帰宅後がそれに当たります。慣れるまではトイレが排泄する場所と認識できないので、覚えるまでは飼い主が誘導してあげて、無事にトイレができたら、サークルから出してあげましょう。
2.トイレのタイミングで声をかける
トイレの際に声をかけてあげることで、「声がけ=排泄の合図」と理解するようになります。これにより、飼い主の声で排泄するタイミングをコントロールできるようになるでしょう。
3.トイレが上手にできたら直ぐに褒めてあげる
上述したように、ワンちゃんのしつけで何よりも重要なのは「褒めること」。特にマルチーズは素直な性格の子が多いので、褒めて伸ばすことが有効です。
もし失敗しても叱ることなく手早く片付けて、トイレに成功したら大げさなぐらいに褒めてあげましょう。

トイレトレーニングのポイント①「記録を付ける」

愛犬をトイレに連れていくには、事前にトレイのタイミングを把握しておく必要があります。ワンちゃんの飼育経験がある方なら、何となく分かるかもしれませんが、それだけでは見逃してしまうかもしれません。

愛犬が排泄するタイミングを把握するためにも、毎日のトイレの時間を記録しておくと良いでしょう。ワンちゃんの排泄時間は基本的に一定なので、サークルに戻す時間の目安もつくようになります。

トイレトレーニングのポイント②「トイレと寝床を分ける」

愛犬用のトイレを設置する際の注意点として、トイレと寝床は明確に分けるようにしましょう。

ワンちゃんは、トイレの場所をニオイで判断するので寝床とトイレが近いと、区別がつかず寝床で排泄していまう恐れがあります。

ひとりでもトイレが完璧にできるようになれば、トイレと寝床の区別が付くようになるでしょう。

社会化とクレートトレーニング


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子犬をしつけるうえで、最も重要な期間が生後3週齢〜12週齢の「社会化期」です。
この時期の子犬は、物事の学習能力が特に高く、犬の一生の中でも重要な期間といわれています。

大切な犬の『社会化』

「犬の社会化」とは、人間社会で暮らすためのしつけです。

例えば、家族以外の人間や動物、車など、人間にとっては当たり前でも、家の外はワンちゃんにとって未知の世界。人間社会に慣れないままでいると、散歩などの日常生活もままならず、動物病院などのワンちゃん用の施設の利用も困難になってしまうでしょう。

そのため、子犬の社会化期と呼ばれる家に子犬を迎えることが多い生後8週齢~12週齢頃の期間に、日常のさまざまな「音」「物」「人」「環境」などを経験させてあげる必要があるのです。

この時期をすぎると、知らない物に対する恐怖心が芽生え始めるため、それまでにどれだけ多くの経験を積むことができるのかで、将来が決まるといえるでしょう。

また、環境以外に体を触られることにも慣れさせてください。
社会化期に体に触られることに慣れていないと、動物病院での診察やトリミングサロンの利用が難しくなるだけでなく、自宅でのお手入れも大変になってしまいます。

安心できる場所を教える『クレートトレーニング』

クレートトレーニングとは、「ハウストレーニング」とも呼ばれる、愛犬のプライベート空間を教えるためのしつけです。クレートとは、持ち運びできる犬小屋のようなもので、基本的にサークルの中に設置して寝床として利用します。

クレートトレーニングを身につければ、愛犬が安心して過ごせる場所が作れることに加え、動物病院に連れていくなどの外出時や万が一災害に遭ったときでもストレスを与えることなく避難できるでしょう。

トレーニングにおすすめのクレートは、扉や屋根が取り外せるものです。クレートの狭さに慣れるまでは、圧迫感を与えないように取り外して、少しずつ慣らしていきましょう。

小型犬のマルチーズは、成長しても体はそこまで大きくならないので、愛犬の成長に合わせて買い替える必要はありません。クレートは、「地面から頭のてっぺんまで~+5㎝の高さ」「鼻先からお尻まで~+5㎝の奥行き」がちょうど良いでしょう。
そのうえで、愛犬がクレートの中で無理なく1回転できる広さが理想です。

甘噛み・噛み癖、吠え癖のしつけ方


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マルチーズは甘えん坊な犬種ですが、甘えられるままに甘やかしてしまうと、将来問題行動をするような成犬に育ってしまいます。
では、具体的にどんなしつけをすれば良いのでしょうか?

マルチーズの甘噛み・噛み癖のしつけ方

子犬の甘噛みは、じゃれついてくるだけで痛みもないので、放っておきがちです。しかし、可愛らしいのも子犬のうちだけ。小型犬のマルチーズであっても、成犬になれば体はそれなりに大きくなり噛む力も強くなります。

噛み癖が常態化してしまうと、飼い主だけでなく来客や電化製品のコードに噛み付くことも。そうなると、家族以外に迷惑がかかってしまい、場合によっては生命に関わる大事になってしまいかねません。

噛み癖のしつけに関しては、下記リンク先ページで詳しく解説しています。「どうしても噛み癖が直らない」とお悩みの飼い主さんは参考にしてみてくださいね。
かわいいのにガブッ!マルチーズの噛み癖の原因としつけ方法について かわいいのにガブッ!マルチーズの噛み癖の原因としつけ方法について

マルチーズの吠え癖のしつけ方

マルチーズは従順でおとなしく落ち着きがある反面、神経質な面もある犬種です。その神経質さが強くなると、臆病な性格になってしまい吠え癖として表に出てしまいます。

また、ほかの問題行動と同様、満足にしつけを行わずに甘やかしてしまうことでも吠え癖はついてしまうでしょう。

下記リンク先のページでは、マルチーズの吠え癖をしつける方法を詳しく解説しています。
愛犬が周囲に迷惑をかけないように、記事の内容を参考にしてみてくださいね。
普段は大人しいのに何故!?マルチーズが無駄吠えする原因としつけ方 普段は大人しいのに何故!?マルチーズが無駄吠えする原因としつけ方

愛犬を守るしつけ「おすわり・まて・おいで・ふせ」


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ワンちゃんの基本的なしつけといえば、「おすわり」「まて」「おいで」「ふせ」などが頭に浮かぶ方も多いのではないでしょうか?ここでは、そんな基本的なしつけの教え方と手順を紹介します。

しつけるメリット

マルチーズは小型犬とはいえ、興奮してしまうと思わぬ力で引っ張られることがあります。

飼い主の体格や力の強さにもよりますが、場合によっては大きな事故に発展することも考えられるので、散歩中の事故を未然に防ぐためにも、しっかりとしつけてあげましょう。

「おすわり」や「まて」など、基本的なしつけができていれば、力で制御することはできなくても一言で止めることができるようになります。

『おすわり』のしつけ方

①愛犬が大好きなおやつを手に持ち、合わせた目線の間に差し出します。
②おやつをワンちゃんに近づけ、「おすわり」と言っておしりを軽く抑えておすわりの姿勢を取らせます。
③上手におすわりできたら、おやつを与えて思い切り褒めてあげましょう。
④最終的に、おやつを使わずに声だけでおすわりができるよう、①~③を繰り返します。

『まて』のしつけ方

①おすわりの姿勢をとらせてから、おやつを見せます。
②おすわりのまま、少しでも待つことができたら褒めてあげましょう。
③「まて」と言って②を行いましょう。
④「まて」と言ってからおやつをゆっくりと愛犬の目の前に置き、少し待たせてから「よし!」といっておやつを与えます。
⑤「よし」というまでの時間を少しずつ伸ばしていきます。

『おいで』のしつけ方

①愛犬が届かない少し離れた距離でおやつを見せ、名前を呼びます。
②足元まで来たらおやつを一旦鼻先で見せ、飼い主の目の高さに持っていきます。
③視線を上に持っていくことで、自然とおすわりの恰好になるので、褒めてあげましょう。
④①~③を繰り返すことで、名前を呼んだら駆け寄って来るようになります。

『ふせ』のしつけ方

①おやつをワンちゃんに見せて鼻先に突きつけます。
②おやつを真下に動かし、それから手前に向けてL字型に動かしてください。
③おやつを追って頭が下がり、前足を床に着けたら「ふせ」と声をかけましょう。
④ふせの姿勢になったら、おやつをあげて褒めてあげます。

まとめ

最古の愛玩犬といわれるマルチーズは、お手入れのお手間があまりかからず、比較的飼いやすい犬種といえるでしょう。

しかし、十分なしつけができないと問題行動をしてしまうわがまなな子に育ってしまう恐れがあるのは、他の犬種と一緒です。
本記事の内容を参考に、可愛い愛犬をしっかりとしつけてあげてくださいね。

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