ラブラドールレトリーバーの抜け毛は多い？対策についても

ラブラドールレトリーバーは抜け毛が多いので、ブラッシングなどのお手入れが重要です。

本記事では、抜け毛のお手入れや対策のために、日々どんなことに気を配る必要があるのか、ご紹介します。

ラブラドールレトリーバーの抜け毛が多いのはなぜ？

犬の被毛のタイプは、シングルコートとダブルコートの2種類に分かれ、ラブラドールレトリーバーはダブルコートの被毛を持つ犬種です。ダブルコートの被毛は抜け毛が多いことでも知られていますが、どのような特徴があるのでしょうか。

ダブルコート（二重構造）の被毛の特徴

ダブルコートとは、『オーバーコート』と『アンダーコート』という、異なる性質を持った二種類の毛で構成された被毛です。

アンダーコートは細かい毛が密集して生えており、体温を保持する機能があります。一方、オーバーコートは硬く太い毛で寒さや紫外線から体を守る役割を持っています。

ダブルコートの被毛を持つラブラドールレトリーバーは、抜け毛が多いという特徴があり、特に年2回訪れる換毛期には大量の毛が抜け落ちるので、予め準備しておきましょう。

抜け毛が多くなる換毛期はいつ？

換毛期は年2回春と秋に訪れ、気候の変化に合わせてアンダーコートが生え変わる時期です。

春には寒さを防ぐために必要だった冬毛が抜け落ち、夏毛へと生え変わります。そして秋頃になると、今度は夏毛が抜けて寒さから身を守るための冬毛に生え変わるのです。

特に春の換毛期は、寒さから体を守っていた冬毛が一気に抜け落ちるため、抜け毛のケアと抜け毛対策が必要になります。

ラブラドールレトリーバーは短毛種なので、長毛種に比べて毛が生え変わるサイクルが早い
ため、日頃からこまめなお手入れと掃除を欠かさないようにしましょう。

ラブラドールレトリーバーの抜け毛のお手入れ方法

ラブラドールレトリーバーは抜け毛が多いので、毎日のブラッシングや月に1～2回のシャンプーが欠かせません。では、こうした基本的なお手入れは、どのように行えば良いのでしょうか。

抜け毛のお手入れ①「ブラッシング」

ラブラドールレトリーバーは毛が短いので、力を入れてブラッシングすると皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。そのため、柔らかいゴムでできたラバーブラシの方が安全にブラッシングできるでしょう。

まず、ラバーブラシで毛を根本から逆立てるようにして、それから毛並みに沿うようにブラッシングします。

毛が長く密集して生えている首回りやお尻周りは、特に念入りにブラッシングしてあげましょう。抜け毛が取り除けたらコームで毛の流れを整えて、仕上げに獣毛ブラシで毛艶を出して完了です。

ブラッシングには、ホコリや汚れを取り除き清潔に保つ効果や、皮膚を刺激することによるマッサージ効果も期待できるので、できれば毎日欠かさず行いましょう。

抜け毛のお手入れ②「シャンプー」

人間と比べ犬の皮膚は薄くて繊細なので、飼い主が自分と同じ感覚でシャンプーするのはトラブルの原因になります。

シャンプーの頻度は月に1～2回、皮脂が増える夏場でも2～3回が目安です。またお湯の熱さも少し温めに感じる37℃くらいにしてあげましょう。

シャンプーはもちろん、洗い終わった後のすすぎや乾燥にも注意が必要です。
洗い流しが不十分だったり生乾きのままでいると、皮膚病のリスクが高まるので、吸水性の高いタオルやドライヤーを使ってしっかりと乾かしてください。

ラブラドールレトリーバーのような大型犬は、一般家庭の浴室ではシャンプーが難しい場合があるので、無理せずプロにお任せするのも良いでしょう。

抜け毛対策はどうすればいいの？

抜け毛が多いラブラドールレトリーバーですが、ブラッシングなど基本的なお手入れは毎日必要なので、慣れるまでは大変かもしれません。しかし、対策ができていればお手入れにかかる手間を大分減らすことができるでしょう。
ここでは、抜け毛対策として有効な方法を紹介します。

お手入れや掃除の手間を減らすために

お手入れや掃除の手間を少しでも減らすために、ブラッシングやシャンプーはとても重要です。日頃からお手入れをしていれば、床に落ちる毛を少なくすることができます。

また、抜け毛対策として洋服を着せるのも有効です。
毛が抜け落ちても洋服の内側に留まるので、抜け毛が飛び散るのをかなり防ぐことができます。そのため、洋服の洗濯と掃除、ブラッシングといったお手入れだけで十分な対策ができるでしょう。

参照元：事例研究「ラブラドール・レトリーバーの抜け毛について」

掃除はこまめに

上記のような対策をしても、抜け落ちた毛を完全になくすことは不可能です。

特に抜け毛が増えるシーズンは、毎日ブラッシングをしていても、気付けば床に毛が抜け落ちているものです。ワンちゃんの抜け毛はふわふわしているので、放っておくと部屋中に飛び散ってしまい、掃除が大変になってしまいます。

そのため、いつも手が届く範囲に粘着クリーナー（コロコロ）などを置いておき、気付いたときに掃除をすれば、抜け毛が飛散しないので掃除が楽になるでしょう。

衣類や家具への抜け毛対策

ワンちゃんの被毛はふわふわしているので、人が動くだけでも宙に舞ってしまいます。そのため、抜け毛が衣類や家具に付着してしまうことも多いでしょう。

衣類は、ハンガーにかけてカバーをするなどの対策をすれば付着を防ぐことができます。また、抜け毛が目立たないような色の服を選ぶのも良いかもしれません。

家具は、素材によって毛が付きやすくなるので、滑りの良い材質のソファや毛足が短いカーペットなどがおすすめです。

ラブラドールレトリーバーにトリミングは必要？

ラブラドールレトリーバーは、抜け毛が多いため被毛のお手入れが大切な犬種です。体の大きさを考えると、お手入れは決して楽とは言いえないでしょう。
では、トリミングサロンで、プロにお手入れをお任せした方がよいのでしょうか？

カットは不要だけど、やるならプロにお任せしよう

ラブラドールレトリーバーは、カットが必要な犬種ではありません。抜け毛が多いことからも分かるように、毛が伸びる前に抜け落ちてしまうからです。

しかしトリミングサロンでは、カット以外のお手入れもしてくれます。特に大型犬のシャンプーは大変なので、プロにお任せするのも良いでしょう。そのついでに、足裏やお尻周りの毛のカットや爪切り、耳掃除をお願いするのもおすすめです。

トリミングサロンに通う頻度はどれくらい？

被毛のカットを始めとしたトリミングは、ワンちゃんが大型犬だと料金が高額になります。

ラブラドールレトリーバーをトリミングサロンに連れていく頻度は、ご家庭の経済事情やワンちゃんの状態によるので、一概にこうと断言することはできません。決められた頻度で通うのではなく、状況に応じてお願いするようにしましょう。

トリミングにかかる料金の目安

トリミングにかかる料金は、小型犬が安く大型犬が高額になります。そのため、大型犬であるラブラドールレトリバーの場合、1回にかかるトリミング代は概ね8.000～10,000円を基本としているお店が多いようです。

ただし、これはシャンプーコースのみの料金となっているので、その他のオプションが加わると加算されます。どんなことをお願いしたいのか、内容と料金を予め確認したうえでお願いするようにしましょう。

まとめ

ラブラドールレトリーバーは、ダブルコートの被毛ということで抜け毛が非常に多い犬種です。反面、毛が伸びる前に抜け落ちてしまうので、カットは必要ありません。

家でできるお手入れやお掃除のほか、トリミングサロンの利用についてなど、本記事の内容を参考に、他の犬種以上にしっかりとした抜け毛対策を行うようにしましょう。

また、下記ページではラブラドールレトリーバーの飼い方について詳しく解説しています。
これからお迎えしようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
ラブラドールレトリーバーの飼い方は？準備・しつけ・子犬の育て方