その他に注意すべき病気
ここまでジャックラッセルテリアがかかりやすい骨の病気と皮膚病をご紹介しましたが、じつはまだ注意すべき病気があります。
ここからは、ジャックラッセルテリアがかかりやすい「糖尿病」について解説します!
糖尿病
ホルモンの一種であるインスリンの働きが悪くなることで、血液中のブドウ糖濃度が高くなる病気です。発症初期では発見が難しく、病状が進行することによって白内障や腎疾患、肝疾患などの合併症を伴うことがあるので早期発見・早期治療が重要です。
●症状
水を大量に飲んだり、食べる量が増えたりする割に体重が減少します。また、おしっこの量や回数が増えたり、腹部がふくれたりする症状もみられます。
症状が進行すると食欲低下や嘔吐、下痢などの症状を引き起こします。さらに重症になると神経障害や昏睡などを起こし、命を脅かすこともあります。
●原因
肥満や食生活のほかに、遺伝的な要素も強いといわれています。ジャックラッセルテリアのような糖尿病を発症しやすい犬種は、肥満という後天的な素因が絡んだとき多く発症します。また、性別や年齢も関連していると考えられており、男の子よりも女の子の発症率が高く、6歳以上のワンちゃんで多く発症する傾向があります。
●治療法
血糖値をコントロールするために、インスリンを投与します。また、下痢止めの投与や点滴による治療など、症状に応じて対症療法が行われます。そのほか、食事や運動量については獣医さんと相談のうえ、治療計画を立てます。
●予防法
肥満を防ぐために、栄養バランスのとれた食事を与えましょう。脂肪や炭水化物の多い偏った食事は、急激に血糖値を上げてしまうので糖尿病を発症しやすくなります。また、運動不足にならないように、散歩の時間をしっかり確保することも大事です。
そのほか、女の子のワンちゃんは避妊手術をすることで糖尿病の発症を低下させることができるといわれています。しかし、避妊手術後は肥満になりやすいため、体重管理を怠らないようにしましょう。
定期的な検診を行うことも糖尿病の予防になります。
まとめ
ジャックラッセルテリアのかかりやすい病気を解説しました。
映画で人気を博したジャックラッセルテリアは、比較的病気に強い犬種として知られています。小型犬の中でも寿命は長い方なので、飼い主が生活に配慮することでさらに長く健康に暮らせるでしょう。もしジャックラッセルテリアに今回ご紹介した病気の症状がみられた場合は、できるだけ早く獣医さんに診てもらってくださいね。
性格や飼い方など、ジャックラッセルテリアの情報については下記ページにまとめています。こちらも参考になれば幸いです。
ジャックラッセルテリアの性格や特徴とは?初心者向け飼い方について
著者/ブリーダーナビ編集部