ジャックラッセルテリアはどんな病気にかかりやすい?症状や予防法も

皮膚病もしっかり予防しましょう!

ジャックラッセルテリアの毛質には、
・短毛の「スムースコート」
・長毛の「ラフコート」
・短毛と長毛の両方が生えている「ブロークンコート」
上記の3種類があります。

どの毛質であっても毛が抜けやすいため、こまめなブラッシングが必要です。もし飼い主がブラッシングやシャンプ―といったお手入れを怠ってしまうと、抜け毛の多さに悩まされるだけでなく、ジャックラッセルテリアが皮膚病にかかってしまうことも…。

ここでは、ジャックラッセルテリアがかかりやすい皮膚病について解説します!

マラセチア皮膚炎

皮膚に常在する真菌(カビ)である“マラセチア”が原因で起こる、かゆみを伴った皮膚病です。マラセチアは通常であれば害を与えることはありませんが、皮膚の油が過剰に作られたり、湿度が高かったりすると増殖して激しいかゆみを引き起こします。

●症状
口・あご・耳の中・耳の周辺・首・股の間・肉球の間・爪の間・肛門の周辺・しっぽなどにかゆみを引き起こします。耳に感染した場合は、頭を傾けて耳をかゆがったり痛がったりする症状がみられます。また、感染したところにフケや脱毛がみられ、悪臭を伴うことも多いです。

●原因
アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、脂漏症といった皮膚病から皮膚のバリア機能が低下し、発症します。また、乱れた食生活やストレス、加齢なども要因になります。そのほか、マラセチアは高温多湿の環境を好むため、ジメジメした夏の暑い時期や梅雨の季節も注意しましょう。

●治療法
殺菌能力のある薬を使って洗浄し、抗菌薬を与えてマラセチアを減らしていきます。できるだけ短期間で症状を改善したい場合は、薬浴によってマラセチアの増殖を抑えることもあります。

再発することの多い病気なので、マラセチアを増殖させるカロリーの高い食事や運動不足に注意が必要です。近年では免疫を整えるサプリメントにも期待が集まっているので、かかりつけの獣医さんと相談してみましょう。

●予防法
定期的なシャンプーやバランスのとれた食事によって、日頃から皮膚のコンディションを整えましょう。また、ストレスが原因で皮膚のバリア機能が低下することもあるので、ストレスをためさせないことも大切です。

そのほか、ジメジメした夏の暑い時期や梅雨の季節には、こまめに部屋を換気したり除湿機を使ったりして、湿度が上がり過ぎないように注意しましょう。空気清浄機を使用して部屋を清潔に保つことも大事です。

外耳炎

耳介から鼓膜までの外耳の皮膚に炎症が起こる病気です。外耳炎は湿気や細菌、耳ダニなどの寄生虫、アレルギーなどが原因で発症するため、湿気の多い季節はとくに注意が必要です。

●症状
耳の痒みや痛みから首を振ったり、傾けたりする仕草がみられます。また、足で耳を引っかくため、耳の赤みや腫脹などの症状が現れ、耳垢が増えるため臭いもします。

●原因
細菌・真菌・耳ダニなどの寄生虫のほか、虫や種子などの異物混入、湿気、アレルギーなどが原因となります。

●治療法
外耳炎は耳掃除をするだけでは完治しないので、病院で原因を調べてもらって適切な処置をしなければなりません。一般的に汚れがひどい場合は耳道内の清浄を行い、点耳薬などで治療を行います。耳ダニが原因の場合は駆虫薬を使用し、アレルギーがある場合はその治療も行います。

●予防法
外耳炎を予防するには、日常的に耳の状態をチェックして清潔に保つ必要があります。耳垢の量や色、臭いに異常がみられた場合は、早めに診てもらいましょう。

耳のお手入れ方法にも注意が必要です。家庭で耳のお手入れをする時は、耳を傷つけないように飼い主の爪を短くしてからにしましょう。また、綿棒を使うとかえって汚れを奥に押し込むことになり、耳の内部を傷つけてしまう可能性があります。

このように、間違った方法で耳掃除をすると外耳炎を引き起こす原因になってしまうこともあります。耳のお手入れの方法や洗浄薬に悩んだら、獣医さんの指示を仰ぎましょう。

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