イタリアングレーハウンドの散歩量と回数は?散歩嫌いな場合は?

イタリアングレーハウンドの散歩量と回数は?散歩嫌いな場合は?

イタグレの愛称で親しまれるイタリアングレーハウンドは、スマートな見た目のイメージ通りとても運動好きな犬種です。

毎日散歩に連れていってあげられるのが理想ですが、どれだけの距離・時間できれば良いのでしょうか。

本記事では、イタリアングレーハウンド散歩について詳しく解説していきます。

イタリアングレーハウンドの散歩量と回数

イタリアングレーハウンドは、小型犬ながら驚くほど足が速く、非常に高い運動能力を有する犬種です。活発で運動が大好きなので、できれば毎日散歩に連れて行ってあげてくださいね。

目安として、毎日1時間くらいを1~2回に分けて、距離にして1.5~2kmくらいの散歩を行いましょう。

ただし、小型犬ということで、骨が細く弱いので、無理をしないよう激しい運動は極力避けてください。

イタリアングレーハウンドの散歩デビューはいつから?

子犬が外を自分の足で歩けるようになるのは、ワクチンプログラムを終えて、感染症への免疫をつけてから――最後のワクチンを打ってから2週間ほどが理想です。

ワクチンの接種をせずに外の物に触れてしまうと、何らかの病気にかかってしまう可能性が高いので、ワクチンを接種せずに散歩するのは絶対に避けてください。

散歩デビュー前に外の環境に慣れてもらう

ワクチン接種を終えていないワンちゃんにとって外の世界は危険ですが、生後6ヶ月までに外の世界を経験させてあげられないと、外を怖がり散歩に行きたがらなくなる場合があります。

そのため、生後4~5ヶ月頃までにワクチン接種が終わっていない場合は、飼い主が愛犬を抱っこして散歩する、いわゆる【抱っこ散歩】で外の世界に連れ出してあげましょう。

6ヶ月をすぎる頃になると、子犬には恐怖心が芽生えるため、その前に外の世界に慣らしておくことが重要です。ただし、抱っこ散歩であってもワクチン接種が終わる前は獣医さんに確認を取ってから行ってくださいね。

また、事前にハーネスやリードといった散歩用のグッズに少しずつ慣らしておきましょう。

必要な散歩グッズは?

ハーネス
ハーネスは首輪と同様、ワンちゃんにリードを装着させるためのグッズで、こちらは首ではなく胴体に身に付けます。

イタリアングレーハウンドのような首が細い犬種の場合、首輪よりも負荷が分散するハーネスの方が良いでしょう。
リード
散歩中の飼い主と愛犬とをつなぐ紐で、周囲への配慮のためにも安全を守るためにも欠かせないグッズです。

長さを調整できるものや手に持たずに使えるものなど、さまざまなタイプがあるので、好みや用途で選んでください。
トイレ用品
散歩中にしたうんちを持ち帰るために、ビニール袋やペットシーツなどを持ち歩くと良いでしょう。

包んだままトイレに流せるタイプや消臭タイプも市販されているので、色々試してみると良いかもしれません。
水を入れたボトル
飲み水としても散歩中にしたおしっこを流すためにも、色々と使い道があるので、多めに持ち歩くことをおすすめします。

トレイとセットになった水筒や折り畳み式のトレイも市販されています。
散歩用バッグ
散歩用グッズをまとめて持ち歩くためのバッグです。散歩中はできるだけ手が空くように、持ち歩くタイプよりも体に身に着けるタイプがおすすめです。

においが気になるようなら、消臭効果のあるバッグも良いでしょう。
夜間散歩用のライト
夏場などは日が出ている時間を避けて散歩することが多いので、暗くても安全に歩けるようライトを用意しておくと良いでしょう。

散歩道を確認するためにも、自分たちの存在を認識してもらうためにも、持ち歩きたいグッズです。

散歩中に飼い主が気を付けたいこと

慣れないうちからいきなり長時間歩かせるのは無理をさせることになるので、最初は短い時間、距離から始めて少しずつ長くしていきましょう。

また、散歩コース選びも重要です。車の交通量や騒音があまり多くない場所を選んで、少しずつ慣らしましょう。慣れてきたら、コースを複数用意してバリエーションを増やしていくのをおすすめします。

そのほか、拾い食いや飛びつきなどの問題行動を抑止するために、散歩中のしつけも重要なので本格的な散歩デビューの前に教えておくと良いでしょう。

冬の散歩対策

イタリアングレーハウンドは寒さに弱い犬種なので、冬場の散歩は他の季節よりも気を付けて対策をしなければなりません。

寒いと外に出かけるのが億劫になって散歩の頻度が減りがちになります。しかし、運動の時間が減ってしまうと肥満のリスクが高まるので、寒くても可能な限り散歩に出かけるようにしましょう。

冬場の散歩は、とにかく寒さ対策が重要です。
洋服を着せるなど万全の防寒対策をしたうえで、できるだけ温かい時間に散歩したいので、日が出ている日中に出かけるようにしましょう。

もしも天候が悪く少しでも散歩が難しいと感じたら、無理せずその日は休んでください。代わりに、室内で一緒に遊んであげると良いでしょう。

散歩に必要なしつけってあるの?

運動好きなイタリアングレーハウンドにとって、散歩は欠かせない日課です。だからこそ、散歩時に周囲に迷惑をかけないために、何よりも愛犬を守るためにもしっかりしつけてあげる必要があります。

具体的には、引っ張り癖や拾い食い、飛びかかりは、散歩中にしないようしつけておきましょう。また、飼い主の横を歩くようにするリーダーウォークを覚えさせるのも有効です。

しつけ方については下記リンク先のページで詳しく解説しているので、しつけの詳細について知りたい方はぜひご覧ください。
イタリアングレーハウンドのしつけは難しい?トイレ・噛む・吠えるなど イタリアングレーハウンドのしつけは難しい?トイレ・噛む・吠えるなど

散歩嫌い?歩いてくれない、嫌がる場合の対処法

いくら運動好きな犬種とはいえ、個体差があるため中には思うように散歩をしてくれない子もいます。

無理強いしたくないのが飼い主の心情だと思いますが、それでも全く散歩をさせないというわけにもいきません。

原因①:外を怖がる

散歩中に嫌な思いをして嫌いになった場合があります。
また、特定の場所に近寄ることを嫌がるなどの場合もあります。

対処法
散歩で嫌な思いをしてしまった場合、その思い出が甦る場所に近付くと歩かなくなるので、散歩コースを変えて近寄らないようにしましょう。

原因②:首輪を嫌がる

散歩自体は好きでも、首輪を嫌がる子もいます。比較的小型犬に多い理由です。

対処法
最も手っ取り早いのは、首輪ではなくハーネスにすることです。

ハーネスにしても嫌がるようなら慣れていないと思われるので、装着させず目の前に置いて好きに触らせることから始めましょう。存在に慣れさせれば、身に着けることもできるようになります。

原因③:飼い主に甘えている

歩くのを嫌なフリをして、飼い主さんに抱っこしてもらおうとする甘えん坊もいます。どこかのタイミングで「嫌がる素振りを見せれば抱っこしてもらえる」と学習してしまったかもしれません。

対処法
抱っこ散歩に慣れすぎると、「自分で歩く必要がない」と認識してしまうので、できるだけ自分の足で歩かせるようにしてください。

病気やケガなど特別な理由があれば別ですが、何の問題もないのに歩かないようであれば、毅然とした態度で歩かせるようにしてみると良いでしょう。

原因④:散歩経験が少ない

子犬期に十分な社会化できていない場合、いきなり散歩デビューさせても困惑して散歩を楽しめない子がいます。

対処法
社会化が不十分な場合は、玄関や家の前で遊んであげたり、家の極近辺を短時間歩くことから始めると良いでしょう。

お庭があるご家庭なら、庭で好きに遊ばせるのも良いかもしれません。また、抱っこ散歩やドライブで外を見せるだけでも有効です。

散歩途中で帰りたがる素振りを見せたら、中断して帰るようにしてください。

原因⑤:病気や老化

ある日突然散歩を嫌がるようになったら、病気やケガをしているかもしれません。
また、高齢になり体力や筋力が衰えると、動くことが億劫になり散歩に行きたがらなくなるかもしれません。

対処法
抱っこや毎日のお手入れに抵抗するようなら、ケガや病気で触れられることを嫌がっている可能性があるので、一度動物病院で診察してもらってください。

老化が原因の場合は、散歩の距離や時間、コースを見直して無理のない範囲で散歩を続けるようにしましょう。

まとめ

イタリアングレーハウンドは、とても活発で運動好きな犬種なので、散歩は毎日欠かせません。十分に運動できないと、運動不足が原因でストレスを溜め込んでしまう恐れがあります。

中には散歩を嫌がる子もいるので、今回の内容を参考に、愛犬と楽しく散歩できるようにしつけなどを見直してみてくださいね。

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