目次
ゴールデンレトリーバーの性格について
- 人懐っこい
- 優しい
- 聡明
- 運動好き
- 寂しがり屋
ゴールデンレトリーバーの一般的な性格の傾向は、上記の通りです。この項目では、こうした性格について詳しく見ていきましょう。
優しく人懐っこい大型犬
ゴールデンレトリーバーはとても穏やかで優しく、家族はもちろん他の人や動物とも友好的な関係を築くことができる、社交性の高い犬種です。
飼い主に忠実で人と一緒に働くことに喜びを感じるので、盲導犬や人命救助犬をはじめ、さまざまな分野で活躍しています。家族に対してはとても愛情深く、人に寄り添うことに幸せを感じるので、しつけ次第では子どもの遊び相手にもなってくれるでしょう。
ただし、その人懐っこさは初対面であっても対象になるので、番犬には向きません。
聡明で学習能力が高い
盲導犬や介助犬、警察犬として活躍していることからも分かるように、ゴールデンレトリーバーの賢さや学習能力は非常に高いです。
人の言葉や気持ちを理解し指示に対して忠実に行動してくれるため、しつけも比較的早く覚えてくれます。
運動量が豊富で体を動かすことが大好き
大型犬であるゴールデンレトリーバーは体力があり、性格的にも活発なため毎日の散歩は欠かせません。旺盛な運動欲を満たしてあげるためには、少なくとも朝晩1時間ずつ散歩をする必要があるでしょう。
また、散歩だからといってただ歩かせるだけでなく、好奇心を満たしてあげるために散歩ルートを複数使い分けたり、駆け足を混ぜたりすれば効果的です。加えて、ボール投げなどの遊びや、しつけ・訓練の要素を取り入れてあげるとよいでしょう。
そのほか、もともとは水鳥を狩るための猟犬だったので、水遊びを好みやすい傾向にあります。
寂しがり屋な一面も
ゴールデンレトリーバーは人間が大好きですが、裏を返せば常に飼い主と一緒にいたい寂しがり屋ということでもあります。その寂しがり方は犬とは思えないほどで、お留守番をさせるのは気の毒になるくらいです。
そばに人間がいない状況が長く続くと、ストレスから問題行動を起こすことがあるので、可能な限り一緒にいてあげる時間を作ってあげましょう。
甘えん坊でやんちゃ?
活発で快活なゴールデンレトリーバーは、遊び好きでほかのレトリーバー種に比べて精神的にやや幼い傾向があります。
しっかりとしつけられた子は子どもの遊び相手もしてくれますが、遊びがエスカレートすると嬉しくてはしゃぎすぎたり興奮したりすることも。
初心者には飼いやすい犬種なの?
盲導犬や介護犬として活躍していることからも分かるように、ゴールデンレトリーバーはとても賢く社交的な犬種です。こうしたことから、人間になつきやすく性格的にとても飼いやすいといえます。また、その賢さからしつけの覚えも良いので、しつけで困ることも比較的少ないでしょう。
ただし、飼う上で大変なこともあります。
活発な大型犬なので運動量が多く、1日の散歩時間は小型犬よりもはるかに長いです。さらに遊び好きなので、散歩だけでなく体を動かして一緒に遊んであげる時間も必要になります。
また、被毛がダブルコートなため抜け毛が多く換毛期もあるので、ブラッシングなどのお手入れは欠かせません。
総合すると、散歩とお手入れが苦にならないのであれば、ゴールデンレトリーバーは初心者でも飼いやすい大型犬といえるでしょう。
ラブラドールレトリーバーとの違いは?
ゴールデンレトリーバーと並んで人気のある大型犬、ラブラドールレトリーバー。似ているといわれることもあるこの2つの犬種ですが、どんな違いがあるかご存知ですか?
まずゴールデンレトリーバーの原産国がスコットランドなのに対し、ラブラドールレトリーバーの原産国はカナダ。歴史が全く異なり、この両者に親戚関係はないといわれています。
また被毛の長さも大きな違いのひとつ。ゴールデンレトリーバーは長毛のワンちゃんですが、ラブラドールレトリーバーは短毛です。そのためゴールデンレトリーバーに比べ寒さに弱い傾向があり、たくさん食べて脂肪をつけようとするので、食いしん坊な一面があります。
食べることが大好きなので、おやつを使うと効率よくしつけを行うことができるでしょう。
そして、被毛の色にも違いがあります。ゴールデンレトリーバーは名前の通りゴールド系のカラーのみですが、ラブラドールレトリーバーにはブラックやチョコレートなどの暗い色も存在します。
一般的な性格は似ているといわれており、ラブラドールレトリーバーは少し頑固なところがあるものの、従順で学習能力が高く、自分で判断して行動できる賢さを持っています。
多頭飼いには向いている?
ゴールデンレトリーバーは大変賢く手がかからない犬種なので、比較的多頭飼いがしやすいワンちゃんです。
とはいえ何よりも重要なのは犬同士の相性で、同じ犬種であっても性格には個体差があるため、場合によってはケンカばかりするような状況になってしまう恐れがあります。
「真逆な性格なのに、なぜか相性抜群で仲が良い」ということもあり得るので、多頭飼いを始める前に、まずは実際に対面させて相性を確認してみると良いかもしれません。
猫と暮らすことはできる?
フレンドリーで、どんな相手にも攻撃性を向けることがない「良い子」なゴールデンレトリーバーですが、それは猫が相手でも変わりません。
人間や他の犬のみならず、すべての生き物に対して深い愛情を見せる犬種なので、猫に対しても優しく、子猫が相手であれば親代わりになってくれることもあるようです。
つまり猫と一緒に飼うのであれば、ゴールデンレトリーバーを選ぶのが最適な答えの1つといえるでしょう。
他の犬種や他人とは仲良くなれる?
これまで述べてきたように、ゴールデンレトリーバーは誰に対してもフレンドリーな社交性の高い犬種です。そのため、家族はもちろん、初対面の人やワンちゃんが相手でも積極的に仲良くなろうとします。
犬友達もすぐできるはずなので、一緒にお出かけを楽しむことも可能ですよ。
どういった人に向いている犬種?
ゴールデンレトリーバーは初心者でも飼いやすい性格ですが、飼い主のそばにいることに幸せを感じる甘えん坊なので、一緒にいられる時間が作れないと寂しい思いをさせてしまうことになります。そのため、留守番の多い家庭では不向きといえるかもしれません。
また、大型犬ということで生活スペースの広さや、長い散歩時間が必要です。
こうした条件をクリアできる人が、ゴールデンレトリーバーの飼い主に向いている人といえるでしょう。
性格が似ている別犬種はいる?
サモエド
白くてモフモフなサモエドは、見た目のイメージ通り温厚な優しい性格の犬種です。辛抱強く落ち着きがあり、子どもの遊び相手にもなるほど人間が大好きな点も、ゴールデンレトリーバーとよく似ています。
サモエドの性格や特徴は?初心者に向けた飼い方もパピヨン
誰とでもすぐに仲良くなれる社交性の高さがゴールデンレトリーバーと似ています。また、明るく活発で、とても聡明なところも共通するポイントです。
ミニチュアシュナウザー
明るく人懐こいミニチュアシュナウザー。家族に対しての愛情が特に深く、誰とでも仲良くできるため初心者でも安心して飼えるところがゴールデンレトリーバーと同じですが、警戒心が強いという点で違いがあります。
性格の見分け方はある?
ブリーダーやペットショップからお迎えするとき、多くの方が「この子はどんな性格なんだろう」と思うでしょう。性格には個体差があるので一概にはいえませんが、ある程度は接したときの行動やコミュニケーションの仕方から見分けることができます。
例えば、人懐こく積極的に近寄ってくる子であれば、甘えん坊で一緒にいることを好む反面、留守番などひとりでいることが苦手な性格かもしれません。また、抱っこを嫌がるようなら、留守番などひとりでいることを苦にしない一方で、縄張り意識が強くしつけが難しいタイプといえるでしょう。
このように、接し方である程度どんなタイプか見分けることが可能です。
タイプで違うゴールデンレトリーバーの性格
ゴールデンレトリーバーには、【アメリカン】と【イングリッシュ】の2つのタイプが存在します。
それぞれに個性ともいえる特徴があり、その違いは性格にも現れています。
アメリカンタイプはイングリッシュタイプよりも好奇心旺盛でやんちゃな面が強く、テンションが高くなりすぎるほどに遊び好きで明るい傾向があります。
一方イングリッシュタイプは、アメリカンタイプよりも穏やかで家庭犬向き。飼い主に非常に従順で、無邪気で明るい性格です。
オスとメスの性格の違い
犬の性格は、一般的にオスの方が甘えん坊でメスの方が落ち着いているといわれています。ただし、これはあくまでも犬全体の傾向であり、すべてのゴールデンレトリーバーに当てはまるというわけではありません。
性格の違いは個体差によるところが大きいので、実際に触れ合って確認できれば確実です。
著者/ブリーダーナビ編集部