フレンチブルドッグの性格は社会化期で決まる?しつけと対応について

成長過程に合わせたしつけ方

まずは子犬の成長過程について学ぼう!

愛犬の適切な社会化のしつけ時期と方法を知るためには、子犬の成長過程を知ることが大切です。

●新生子期(出生~2週)
産まれたばかりなので、まだ目が見えず耳も聞こえない状態。
母親がいないと生きていけない状態です。母親が母乳を与えたり、排泄を促したりします。

●移行期(2~3週)
この頃になると目が見え始め、耳も聞こえてくるようになります。兄弟でお互いを舐め合ったり、周りにあるものに対して口などを使って調べたりしていきます。また、兄弟同士の遊びも始まってきます。

●社会化期(4~13週)
脳が急激に成長していく時期です。コミュニケーション能力を養い、いろいろな刺激に触れる時期でもあるので、この時期に社会化のしつけを学ぶことが最も大切な時期といえます。

●若齢期(13週~6ヶ月)
社会化期が終わると、初めてのできごとに対して好奇心よりも恐怖が上回ってしまう時期です。そのためきちんとしつけをしていないと、恐怖心が勝ってしまう時期ですので「逃げる⇒怖がる、震える、固まる⇒攻撃する」といった行動をし始めてしまいます。
また、家族内で順位付けを行い始めるのもこの時期でもあります。

●第二社会化期(5ヶ月~1歳)
社会化期で学んだことをワンちゃん自身が体を使って再確認する時期です。そのため、継続して社会化のしつけを続ける必要のある大切な時期といえます。

社会化のしつけを学ばせる最も大切な時期は生後2ヶ月

社会化期といわれる生後2ヶ月(6~8週)は好奇心が旺盛で何でも吸収する時期でもあります。そのため、しつけをするためには最も大切な時期といえます。

この時期にたくさんの人とふれあったり、遊んだりすることでワンちゃんは人に対して友好的な性格に成長していきます。そして、知らない人と会ってもむやみに吠えたり威嚇したりしなくなるといわれています。また、脳が急速に成長している時期ですので、色々なものや音に慣れさせていくことも大切です。

生後2ヶ月はワンちゃんの性格を形成するとても大事な時期です。たくさんの愛情とコミュニケーションを取りながら、ワンちゃんとの幸せなライフスタイルを確立していきましょう。

社会化のしつけを学ばせる際に気を付けること

しつけは焦らずじっくりと


photo by LWYang

「生後2ヶ月が肝心なら、しっかりしつけをしないと!」と意気込む方も多いかもしれません。しかし、最初から飛ばし過ぎてしまうとワンちゃんも飼い主も疲れてしまい、うまくしつけができない状態で日々を過ごすことになりかねません。そうならないようにするためにも、きちんとポイントを抑えておきましょう。

1.最初から無理をしない
私たち人間も何かを学ぶ際、怒られたり厳しくされたりすると嫌になってしまいますよね。それはワンちゃんも同じ。焦らず、ゆっくり、楽しく学ぶことがなによりも大切です。

社会化で慣れさせる要素としては「人・犬・刺激・状況・場所」の5つとされています。いきなり、全てを慣れさせることはできませんので、ワンちゃんの様子を見ながら一つひとつクリアしていきましょう。

2.ワンちゃんの個性を尊重してあげて
ワンちゃんたちも性格や個性が異なります。なんでも積極的に動き回る子もいれば、控えめな子、怖がりの子、恥ずかしがり屋な子など十人十色です。そのため、愛犬の行動やしぐさなどをよく観察した上でしつけをスタートさせましょう。このとき、無理に頑張らせると逆効果になりますので注意が必要です。

3.ときには無視も必要
飼い主がワンちゃんの行動に対して過剰に反応してしまうと、「こうすればかまってもらえる!」「おやつを貰える」「抱っこしてもらえる」と学習してしまいます。そうならないようにするためにも、ワンちゃんが要求吠えをしてきた時は無視をすることも大切です。目を合わせたり声をかけたりするのもいけません。無視は無言の“叱る”であり、しつけの一環でもあります。こうすることで「吠えてもダメなんだ」とワンちゃんも認識するようになります。

4.しつけは社会化期で終わりではない
社会化期の生後2ヶ月にしつけを覚えさせればそれで完結!ではありません。いくつになっても継続がとても大切です。

社会化期を過ぎると、警戒心の強い若齢期や反抗期になる第二の社会化期がやってきます。社会化期で学んだことを継続的に行わないと、この時期に問題行動を起こすようになってしまいます。社会化期で学んだ基礎を基に、きちんと社会性を定着させることが必要です。

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