フレンチブルドッグは分離不安になりやすいって本当?
photo by Moto “Club4AG” Miwa
数ある犬種の中でもとくにフレンチブルドッグが分離不安になりやすいかといわれると、そうではありません。一般的にフレンチブルドッグは甘えん坊だと知られていますが、中には自立心の強い子もいます。生まれ持った気質や育ち方など、同じフレンチブルドッグでもそれぞれ異なるので、同じ犬種でも個体差があるのです。
分離不安症にしないために何をすべき?
分離不安症は、甘えん坊という一言では片付けられないほど深刻な心の病です。留守中に部屋をぐちゃぐちゃにされたり、あらゆる場所でトイレをされたりするのは、飼い主さんにとっては大きなストレスですよね…。
しかし、1番辛い思いをしているのは愛犬のフレンチブルドッグです。自身でコントロールできないほどの不安を抱えての留守番は、恐怖でしかありません。では、愛犬を分離不安症にしないためには何をすべきなのでしょうか?
愛犬の楽しみを増やす
フレンチブルドッグは短頭種であることに加えて、股関節に負担がかかりやすいため散歩や運動のさせすぎは禁物です。しかし、そうはいっても短時間の散歩だけでは刺激が足りず、飼い主さんに撫でてもらうことしか楽しみがない状態に…。
たまにはいつもの散歩コースを抜けて遠出したり、他のワンちゃんや人と触れ合ったりして、愛犬の刺激や楽しみを増やすことも大事です。留守中はゆっくり幸せに寝てもらえるように、今の生活を見直すのも飼い主さんの役目でしょう。
「いってきます」「ただいま」は控えめに
出掛ける前、愛犬に「いってきます」と声を掛ける飼い主さんが多いと思いますが、その時にやたらと寂しがるのはNGです。また、帰宅すると一目散に愛犬を撫でるのもおすすめしません。なぜなら、過剰な「いってきます」はワンちゃんの不安を煽り、過剰な「ただいま」は必要以上に興奮させてしまうからです。
飼い主さんのお出掛けを特別なものだと思わせないようにすることで、愛犬の不安を最小限に抑えましょう。
生活や環境の急激な変化に注意する
ある日突然、長時間の留守番が始まったら不安になるのも当然ですよね。また、引っ越しなど環境の変化によって不安が高まる子も多いようです。
生活が変わる場合は、少しずつ留守番の時間を長くするなど変化に慣れさせる必要があります。また、環境を変える場合は、愛犬の行動の変化を注意深く観察して分離不安症を防ぎましょう。
長時間の留守を続けない
一人ぼっちが得意ではないワンちゃんにとって、長時間の留守番は苦痛でしかありません。どうしても留守が続く場合は、ひとりぼっちの時間を極力減らせるようにペットシッターに頼むなど、何らかの対策を考えましょう。
著者/ブリーダーナビ編集部