ドーベルマンは2種類のタイプに分けられる？アメリカンとヨーロピアンの違いについて

ドーベルマンの体の特徴

一般社団法人ジャパンケネル（JKC）によるとドーベルマンの体高はオスで68～72cm、メスでは63～68cm、体重がオスで約40～45kg、メスでは約32～35kg程度に定められており、ミディアムサイズが望ましいといわれています。

筋肉質でタフな体つきをしているのはもちろんのこと、ボディラインの美しさは圧巻といえます。

そんなドーベルマンには「アメリカンタイプ」と「ヨーロピアンタイプ」の2種類に分類され、それぞれ大きさが異なるといわれています。

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アメリカンタイプのドーベルマンについて

アメリカンタイプは、家庭犬として飼うことを考えて品種改良された犬種です。
ヨーロピアンタイプに比べて小柄な体型が特徴的です。

またショードッグとして見かけるのはアメリカンタイプが多く、頭数もヨーロピアンタイプより多い傾向にあります。

日本の街中で見られるドーベルマンの大半は『アメリカンタイプ』が多いとされ、血統証はジャパンケネルクラブ（JKC）から発行されています。

アメリカンタイプの外見的特徴

アメリカンタイプのドーベルマンの頭部は狭いV字型、全体的に細く引き締まった体型をしています。

しっぽの断尾に関しては、ヨーロピアンタイプと比較すると長めに断尾される傾向があります。ただ近年では、断尾をせずにそのままにしていることも増えてきているそうです。

また家庭犬として飼育されることが多いため、一般的に狼爪は除去されます。

アメリカンタイプの性格

アメリカンタイプのドーベルマンの性格は、ヨーロピアンタイプのドーベルマンとさほど違いはありません。

飼い主に忠実で基本的に穏やかな性格をしています。

一般的にヨーロピアンタイプのドーベルマンよりも、アメリカンタイプのドーベルマンの方が人懐っこく、家庭犬として扱いやすいといわれています。

ヨーロピアンタイプのドーベルマンについて

ヨーロピアンタイプのドーベルマンは、元々人間を守るために作出された「使役犬」として活躍してきました。

その優秀な頭脳は原産国であるドイツのみならず、世界各国から注目を浴び始め、今では警察犬や軍用犬として活躍しています。

そのためヨーロピアンタイプのドーベルマンの血統証は、日本警察犬協会（PD）から発行されることが多いです。

ヨーロピアンタイプの外見的特徴

ヨーロピアンタイプのドーベルマンは、全体的に重量感のある体格が特徴です。
頭部はV字型、肩の辺りまでがっしりとした筋肉質で首が太いです。また口元は幅広いため、なんだかたるんでいるようにも見えます。

しっぽはかなり短めに断尾される傾向にあり、アメリカンタイプと違って狼爪の除去をしないのが一般的です。

個体によっては、成犬時に65～70kg近くまで成長する子もいるそうです。

ヨーロピアンタイプの性格

家族への忠誠心、愛情、甘えん坊な性格はアメリカンタイプのドーベルマンと大差はありません。

ただ大型かつ作業に突出した犬種ですので、アメリカンタイプよりも扱いにくい傾向にあるようです。

アメリカンタイプとヨーロピアンタイプの違い

同じ犬種でありながらも、タイプが異なる「アメリカンタイプ」と「ヨーロピアンタイプ」のドーベルマン。

2犬種の違いはどこで見分ければよいのでしょうか。

成長過程の違いと大きさ

アメリカンタイプとヨーロピアンタイプの決定的な違いとしては、その「大きさ」です。

月齢ごとの適正体重を比較しても、大きさは歴然！
分かりやすく例えるなら、アメリカンタイプを大型犬と区別するならば、ヨーロピアンタイプは超大型といえるでしょう。

また骨格の作りに関しても、アメリカンタイプよりもヨーロピアンタイプの方が骨格が大きく、がっちりとした体型をしています。

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毛色の種類

ドーベルマンと聞くと、黒く引き締まったカッコいい印象を受けるかと思いますが、ヨーロピアンタイプのドーベルマンには、ブラックタンの「タン」の部分がより暗く、赤っぽい茶褐色をしている個体も存在します。

他にも「ブラックタン」「チョコタン」「ブルータン」「イザベラタン」などの毛色があり、なかでもヨーロピアンタイプの毛色は茶褐色が多いといわれています。

まとめ

ドーベルマンには、アメリカンタイプとヨーロピアンタイプの2種類のタイプがいることをご紹介しました。

大きさと毛色に違いはあるものの、基本的な性格や飼い方などには大きな違いはありません。

きちんとしつけを行えば、飼い主に忠実で大変愛らしい性格の犬種です。あなたにとって最高のパートナーとなってくれることでしょう。

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