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ライフステージごとの食事の回数は?子犬~成犬~老犬
photo by Myriams-Fotos
ワンちゃんも人間同様、成長・加齢に伴い食事内容は変化していきます。
ここでは、ライフステージの変化に伴う食事の回数・量などの変化について、それぞれ解説していきます。
子犬(~1歳)の食事回数
成長期であるこの時期は、骨や筋肉などが発育する、その後の健康を左右する大切な時期です。成長のために高い栄養価が必要で、この時期の食事は特に気を配る必要があります。
基本的には、パッケージに記載されている回数で問題ないものの、まだ成長段階で消化器官が十分発達していないため、1度の食事量は少なめに小分けに与えるといいでしょう。
5~6ヶ月頃までは、1日分の食事量を4~5回に分けて与えるのがおすすめです。この期間をすぎたら少しずつ回数を減らしていき、1日2~3回にするといいでしょう。
成犬(1~7歳頃)の食事回数
成長期を過ぎ成犬になると、必要なカロリーは同じ体重の幼犬の半分程度に減ります。
そのため、同じフードを与え続けていると栄養過多で肥満になってしまうので、成長が落ち着いたら成犬用のフードに切り替えましょう。
1日の食事回数は2~3回が目安です。
この時期にしっかりとした栄養管理ができていないと、健康を害するだけでなく加齢を早めることにもなります。
また、この時期に避妊・去勢手術をすることも多いと思いますが、手術後は必要なエネルギー量が減るため、食事内容が同じだと必然的に肥満になってしまいます。そのため、避妊・去勢手術後は、獣医さんに相談しながら食事内容を調整してあげるようにしてください。
老犬(7歳~)の食事回数
5歳頃から徐々にエネルギーの消費量が落ちはじめ運動量も減ってき、7歳には老犬の範疇に入ります。そのため愛犬の状況に合わせて、食事の回数を増やしたり高カロリーの食事を少量与えたり、食事の内容を変えてあげるようにしましょう。
基本的に、食事の回数は成犬時と同じ1日2~3回で問題ありませんが、食が細くなったと感じたら、1回に与える量を減らして食事の回数を増やしてください。また、運動不足になりがちなことに加えて、消化器官の働きの低下で便秘になりやすいので、食物繊維をやや多めに与えるようにしましょう。
老犬になると、筋肉量や基礎代謝の低下により1日の必要摂取カロリーが減少し、太りやすくなる子もいれば、食欲の減退や消化吸収能力の衰えにより痩せてしまう子もいます。
こうした変化に対応するために、カロリーの低い老犬用のフードに切り替えたり、エネルギー効率が高く消化に良いフードを与えるなど、愛犬の状態に応じて食事を見直すといいでしょう。
フードの切り替えは時間をかけて
ワンちゃんの場合、食事の内容が変わるだけで、場合によっては大きく体調を悪化させることもあります。そのため、ライフステージの変化など、何かしらの理由で食事を替える必要ができた場合、何の前触れもなく切り替えるのは危険です。
いきなりの切り替えはNG!少しずつ時間をかけて
ライフステージの変化など、ワンちゃんを飼ううえで食事を切り替えるタイミングが何回かありますが、いきなり替えるのはよくありません。
ワンちゃんは、慣れない物を食べると吐き戻してしまうこともあり、それまで食べ慣れたフードから新しいフードにいきなり切り替えると、体調に異変を起こしてしまいます。
そのため、フードを切り替えるにはゆっくり時間をかける必要があります。
最初は、食べ慣れたフードに新しいフードを少量混ぜて、1週間ほどかけて少しずつ新しいフードの割合を増やしていくといいでしょう。時間をかけることで胃腸が少しずつ慣れていき、最終的に新しいフードが100%になっても問題なく食事ができるようになります。
切り替える際は愛犬の便の状態をはじめ、健康状態を見ながら、場合によっては1週間以上の時間をかけて慣らしていきましょう。
手作りごはんはワンちゃんに良い?悪い?
愛犬に手作りのごはんをあげたいと思う方は以前より増え、ネットや本を通じてレシピも気軽に手に入るようになりました。
しかし、当然ですが人間とワンちゃんは別の生き物。飼い主が味見をして問題なかったとしても、気軽に与えていいわけではありません。では、ワンちゃんに手作りごはんを与えるには、どんな点に注意すればいいのでしょうか?
メリットとデメリットを紹介
手作りのご飯は、飼い主自身が食材を選び、調理を行うことになるので、どんなものを与えているのか把握できるメリットがあります。100%無添加のものを与えたり愛犬の好みや体質に合わせたり、自由に調整できるのが強みです。
しかし、こうしたメリットの反面、デメリットも存在します。
ワンちゃんの食事に対する知識が必要だったり栄養バランスを考えたりと、求められるハードルは決して低くありません。
また、手作りの手間がかかったり、市販のフードより保存可能期間が短かったりと、時間にある程度の余裕がないと難しいでしょう。
<メリット>
・食材を自由に選べる
・食い付きが良くなる
・食材からの水分を摂取できる
・栄養バランスを調整できる
・消化に良い
・何を食べているか把握できる
・自由にカロリー調整ができる
・病気やアレルギー、体調に合わせることができる
<デメリット>
・求められる知識のハードルが高い
・時間や手間がかかる
・保存に問題がある
・市販のフードを食べなくなる可能性がある
・持ち運びが不便
いつもの食事に「+α」がおすすめ
手作りご飯には、デメリットはあるもののメリットが多いのも事実です。そのため、可能であれば手作りのフードを与えたいという方も多いのではないでしょうか?
しかし、いきなり全部の食事を手作りにするのは初心者には難度が高いのも事実。最初は手作りしたフードを、いつもの食事にトッピングしてみるといいでしょう。
ただし、単純にトッピングしただけではその分の食事量が増えてしまうので、トッピングの分だけフードを減らすことを忘れてはいけません。
おすすめは、加熱調理が必要ないサラダや刺身、味付けしていない納豆やヨーグルトです。慣れてきたら一手間加えたスープなどを与えるのもいいでしょう
ただし、ワンちゃんにとって有毒な食材は与えない、スープは冷ましてから与えるなどの注意点は守ってください。
まとめ
食事は、愛犬に健康で長生きしてもらうために絶対欠かせない要素です。
バランスを損なうと痩せてしまったり肥満になってしまったりするので、適切な管理が欠かせません。また、ライフステージの移行に伴う食事内容の変化など、飼い主として気を付けるべき点も押さえておきましょう。
しかし、神経質になりすぎるのも良くありません。不安になったら獣医さんやブリーダーさんに相談してみましょう。きっと的確なアドバイスをもらうことができますよ。
下記ページでは、食事以外に必要な運動量やしつけ方など、チワワを飼ううえで知っておきたい情報を詳しく掲載しております。お迎えする前の参考にしてみてください。
【初心者向け】チワワの飼い方やしつけ方は?
実際にチワワの子犬を育てているブリーダーさんなら、食事を含め健康管理についても詳しくアドバイスしてくれるでしょう。チワワの子犬を迎えようと考えている方は、下記の「チワワの子犬を探す」からブリーダーナビ選りすぐりの子犬の写真をご覧ください。
著者/ブリーダーナビ編集部