なんでも口に入れるのはどうして?
愛犬が家や外に落ちているものをなんでも口に入れてしまう…とお悩みの方もいることでしょう。
しかし、これはワンちゃんにとって正常な行動です。
その昔、ワンちゃんたちは食べられそうな獲物に近づいて、ニオイを嗅ぎ、自分が安全だと判断したものを口に入れていました。その頃の名残として、食べ物であってもそれ以外であっても、自分が安全だと判断すればなんでも口に入れてしまうのです。
また、人間の赤ちゃんや小さな子も色々なものを口に入れて確かめていますよね。それはワンちゃんも同じで、子犬の頃は目に付いたものすべてを口に入れてしまうのです。
チワワが食べてはいけないものとは
人間に害はなくとも、チワワにとっては猛毒となる食べ物がたくさん存在しています。一部ではありますが、ご紹介します。
◎チョコレート
チョコレートには「テオブロミン」と呼ばれる物質が含まれており、これがワンちゃんにとって毒となります。
チョコレートを摂取すると、吐く・下痢・脱水・震えなどが現れます。早ければ1~2時間で、これらの症状が引き起こされるといわれています。そして、症状が進行すると痙攣や昏睡などが起こり、最悪の場合は命を落とすこともあります。
◎玉ねぎ
玉ねぎには「アリルプロピルジスルフィド」と呼ばれる成分が含まれており、これがワンちゃんの体内にある赤血球を壊してしまいます。その結果、貧血状態に。
主な症状としては、食欲がなくなる、尿が赤くなるなどが挙げられます。そして、症状が悪化すると呼吸困難になって命を落としてしまいます。
◎ナッツ
ナッツのどの成分が毒になっているのかは、まだ解明されていません。しかし、ナッツを摂取してから早くて1時間で、吐く・腹痛・震えなどの症状が現れます。
◎ぶどう
ナッツ同様、中毒症状を引き起こすメカニズムは明らかにされていません。しかし、ぶどうを食べてから1日以内に、吐く・下痢などの症状が現れます。また、ワンちゃんによっては急性腎不全を引き起こすこともあります。
誤飲誤食とは違う?「異食症」とは
道端に落ちている砂や石、家にあるおもちゃなど、食べ物以外を口にするワンちゃんは少なくありません。もしご飯だと間違えて食べた場合は誤飲誤食に当たりますが、なかには「異食症」といって目の前にあるものを見境なく食べる病気の子もいます。
異食症の原因としては、主に3つ考えられます。
まず1つめがストレスによるもの。運動や愛情不足などによってストレスが溜まってしまい、異食行動に走ってしまうのです。
2つめは寄生虫。寄生虫に感染されたことが原因で消化不良になり、異食行動を引き起こしている可能性があります。
そして3つめが、空腹によるものです。単純にお腹を満たそうとして、目の前にあるものすべて口に入れてしまいます。
そのほかにも、甲状腺疾患や糖尿病などの病気による症状で異食症を引き起こしていたり、遺伝的な要因が関係していたりします。
異食症の対策方法は?
1番の対策は、チワワが届く位置に物を置かないということです。こうすれば異食行動を未然に防げます
そして、愛犬のご飯の量は足りているか、ストレスになりうる原因はないかなど、異食症に繋がる要因がないか今一度確認してみましょう。
著者/ブリーダーナビ編集部