キャバリアの大きさは?体重・体長はどのくらい?いつまで成長する?

キャバリアの大きさは?体重・体長はどのくらい?いつまで成長する?

日本では小型犬の人気が高いですが、キャバリアは小型犬の中でも比較的大きな部類に入ります。そのため、「小型犬向けのグッズだから」とサイズを調べずに購入してしまうと、「小さぎた」ということになりかねません。

そんな困った事態にならないためにも、本記事ではキャバリアの体重や大きさについて詳しく解説していきます。

キャバリアの平均的な大きさ・体重、体重の推移は?

キャバリアは小型犬に属する犬種ですが、小型犬の中でも比較的多きな部類で、個体によっては小さな中型犬といえるかもしれません。
ここでは、そんなキャバリアの大きさや体重、成長に伴う体重の増加推移を紹介します。

キャバリアの基本情報

正式名称キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
英語名Cavalier King Charles Spaniel
原産国イギリス
平均寿命9~14歳
平均体重5.4~8㎏
平均体高30~33cm

キャバリアの体型と外見的特徴

キャバリアの外見的な特徴といえば、垂れ耳と大きな目、体の各所に生えた優雅な飾り毛でしょう。体高より体長が長め、小型犬としてはやや大きめでバランスが取れた体型をしています。

被毛の種類はダブルコートで、『ブラック&タン』『ルビー』『トライカラー』『ブレンハイム』の4色が公認されており、このほか非公認のミスカラーが存在します。

また、あまり知られていませんが、ブリーダーによっては小さいキャバリアを『極小キャバリア』と呼んでいる場合もあるそうです。

キャバリアの成長期は6ヶ月?成長に伴う体重の推移と適正体重

出産時約300g
1ヶ月約1.0㎏
3ヶ月約2.0㎏
6ヶ月約4~5㎏
8ヶ月約5~7㎏
12ヶ月約5~8㎏

キャバリアの子犬は生後6ヶ月までが成長期です。その間は日に日に体が大きくなっていくので、子犬用の栄養価が高いフードを十分に与えて、成長を促してあげましょう。

上記表のように、およそ1年かけて成長を続けますが、骨格が華奢で遺伝的にも小型な子の場合、6ヶ月ぐらいで成犬サイズに達し成長が止まることもあります。

逆に10㎏を超える体重になってしまうと、キャバリアの中でも特に大きな個体といえるでしょう。

基本的に成犬になるまでの間は体重は著しく増加し続けるので、もし体重が減ってしまうようなら、十分な栄養が摂取できていないか何らかの病気を患っているかもしれません。
おかしいと思ったら、一度動物病院で診察してもらってください。

成犬になったキャバリアの大きさ・体重は予測できる?

迎える子犬を選ぶ際、将来の姿を予測するのは1つの楽しみといえるでしょう。
もし、将来どんな大きさに育つのかを知る手段があれば知りたいと思う人が多いのではないでしょうか。実は、ある程度将来の姿を予測することはできるのです。

成犬になった大きさは親犬から予想できる?

子犬を迎える際、将来どのくらいの大きさにまで成長するのか、あらかじめ知っておきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

愛犬の将来の姿は、実際に育ってみるまで確実なことはいえませんが、ある程度予測する方法はあります。

その方法は、以下の3つです。

  • 両親の体の大きさ
  • 骨格
  • 手足の長さ

両親を見て将来を予測するのは、キャバリアに限らずすべての犬種にいえるでしょう。特にキャバリアは個体差がそこまで大きな犬種ではないので、比較的予測しやすいと思います。

また骨格に関しては、がっしりした骨格の子は大きくなりやすく、華奢な子は小柄になりやすい傾向があります。

このほか、手足が長い子は、短い子に比べて大きくなる子が多いといわれており、肉球の大きさも関係しているそうです。

男の子と女の子の体格の違い

犬種によっては、オスとメスの違いで体の大きさや体重に違いがある場合もありますが、キャバリアに関しては性別の違いによる体格の違いはあまりないといわれています。
そのため、食事や運動もオスとメスともに同じ条件で問題ないでしょう。

肥満予防のための体重管理

肥満は百害あって一利なしで、デメリットこそあれメリットはありません。愛犬の健康を守るためにも、肥満の予防は必要不可欠です。
では具体的に、肥満予防にはどのようなことを心がければ良いのでしょうか。

食事の管理

肥満予防には、何よりも食事の管理が大切です。

キャバリアは全体的に食いしん坊な子が多いので、飼い主がしっかり管理してあげないとすぐに体重が増えてしまいます。

成長期であれば問題ありませんが、成犬になっても欲しがるままにフードやおやつを与えていては、あっという間に肥満になってしまうでしょう。

運動の管理

食事の管理が万全でも、満足に運動をさせてあげることができないと、エネルギーの消費と吸収のバランスが崩れて肥満の原因になってしまいます。

キャバリアの場合、1回につき20~30分ほどのお散歩を1日に2回すれば良いでしょう。これは小型犬が歩く距離にすると、1km~2kmほどになります。

小型犬は骨や関節が弱いので、激しい運動は逆効果になりかねません。
そのため、適度な運動を心掛け、毎日コースを変えたり遊びを交えたりするなど、変化を加えながら楽しんで散歩をするとより効果的です。

肥満になるリスク

肥満が健康に害を及ぼすことは周知の事実ですが、具体的にどのような不都合があるのでしょうか。

骨や関節が弱い小型犬にとって、体重が増えるということは、それだけ弱い部分に負荷がかかるということです。

また、キャバリアは僧帽弁閉鎖不全症という心臓の疾患になりやすい犬種です。心臓への負担は小型犬が高齢になるとリスクが高くなるのですが、キャバリアの場合は若いうちから発症することがあります。

肥満は心臓への負担を高めるので、ただでさえ高いリスクが肥満によりさらに高くなってしまうのです。心臓の疾患は生命に関わる重大な病気なので、そのリスクを高くする肥満の予防は欠かせません。

肥満度は「BCS」でチェック

ワンちゃんにも個体差があるため、単純に平均体重内であれば問題ないというわけではありません。個体差があるため、数値だけで判断するのは難しいといえるでしょう。

そこで、ワンちゃんの肥満度を確認するために、【BCS(ボディ・コンディション・スコア)】というチェック方法を用います。

BCSとは、見た目や触診した脂肪の付き具合から、肥満度をBCS1~5の5段階で評価する方法です。

BCS1 痩せ
肋骨や 腰椎、骨盤が目視で確認でき、触っても脂肪が確認できない分からない状態です。
腰のくびれと腹部の吊り上がりが顕著です。
BCS2 やや痩せ
肋骨が触って確認でき、脂肪の沈着ほとんどない状態です。
上から見ると腰のくびれが顕著で、横から見て腹部が急激に吊り上がっています。
BCS3 標準
適度に脂肪がついていて、触ると肋骨が分かる状態です。
上から見て肋骨の後ろに腰のくびれが、横から見て腹部の吊り上がりが確認できます。
BCS4 やや肥満
脂肪の沈着が見られるものの、肋骨に触れることができる状態です。
腰のくびれや腹部の吊り上がりは、控え目ながら確認することができます。
BCS5 肥満
腰椎や尾根部分も含め、全体的に脂肪が厚く沈着しており、肋骨に触れることが難しい状態です。
腰にくびれはなく、腹部は垂れ下がっています。
参考元:飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~

キャバリアの大きさに合ったグッズを選ぶ

愛犬の大きさは、愛犬のために用意するグッズの大きさを選ぶ際にとても重要な情報になります。
では、愛犬のサイズが分かったところで、グッズはそれぞれどのように選べば良いのでしょうか。

クレート(キャリー)とケージの理想的な大きさは?

犬用のクレートは「キャリー」とも呼ばれ、ケージとともに愛犬に専用のスペースを用意するのに必須といえるグッズです。どちらも、愛犬に落ち着ける場所を用意するために必要になります。

クレートは、キャリーと呼ばれることからも分かるように、ワンちゃんを中に入れて持ち運べる犬小屋のようなものです。

天井があるので、高さも考えて選ぶ必要があります。大きすぎても小さすぎても都合が悪いので、高さは愛犬の体高プラス5cm、奥行きは伏せたときの爪先から尻尾の付け根程度の広さが理想です。
そのうえで、クレートの中で頭の位置を変えられるようなら問題ないでしょう。

一方ケージは、室内に置く柵のことで、空間を区切ることでワンちゃんの縄張りを用意してあげるためのグッズです。

寝床とトイレの場所を別々に確保できるだけの広さがあれば理想ですが、広すぎても良くありません。一般的に、愛犬の体長の3倍ほどの横幅が理想的な広さといわれています。

洋服のサイズ選びはどうすればいい?

ワンちゃんに着せる洋服は、窮屈に感じないサイズを選ぶことが最も大切です。
そのため、人間であればピッタリのサイズを選ぶところですが、ワンちゃん用にはピッタリではなく少し大きめの物を選びましょう。

また、キャバリアのように被毛がふわふわしている犬種の場合、実際の胴回りや首回りに合わせてしまうと、被毛の厚み分窮屈になってしまうので注意してください。
原則、デザイン性よりも機能性や着心地を重視して選びましょう。

まとめ

人間と同様、ワンちゃんにとっても肥満は万病の元です。
骨や関節が弱い小型犬は、体重が増えることで弱い部分のケガや病気のリスクが高くなってしまうので注意が必要です。

また、キャバリアは他の犬種と比べて心臓疾患にかかりやすいので、リスクを高めてしまう肥満は、生命を脅かすともいえるでしょう。
肥満を予防し、健康を維持することで愛犬が長生きできる環境を整えてあげてくださいね。

下記ページでもキャバリアの飼い方について解説しているので、こちらも参考になれば幸いです。
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