キャバリアの平均寿命は?長生きしてもらうためにできることはある?

キャバリアの平均寿命は?長生きしてもらうためにできることはある?

日本では一般的に『キャバリア』で知られるキャバリアキングチャールズスパニエル。垂れ耳とつやつやな被毛が特徴的な犬種です。

本記事では、そんなキャバリアの平均寿命や、長生きしてもらうためのポイントをご紹介します。

キャバリアの平均寿命は何年?短いの?

キャバリアの平均寿命は9~14歳といわれています。これは、他の小型犬に比べると短命な部類に入り、チワワやミニチュアダックスの14~15歳、トイプードルの13~14歳と比較すると分かりやすいでしょう。
とはいえ、14歳以上まで生き続ける子もいるので、必ずしも短命というわけではありません。

キャバリアの年齢は人間の年齢でいうと何歳?

キャバリアの平均寿命は?長生きしてもらうためにできることはある?

ワンちゃんを飼っている方の中には、「うちの子は人間でいうと何歳くらい?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか?
事実、人間とワンちゃんでは、寿命の長さが違えば成長の早さもまるで違うため、子ども(子犬)といえる時期も大きく異なります。
では、ワンちゃんの年齢を人間に換算すると何歳になるのでしょうか?

人の年齢に換算する計算式

以前は、「ワンちゃんの年齢×7=人間の年齢」といわれていました。しかし、この計算式は必ずしも正確とはいえないことが分かってきました。

現在、ワンちゃんの年齢を人間の年齢に換算する新たな計算式が使われていることをご存じでしょうか?

その計算式を発表したのは、米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の研究チームです。2019年11月4日に、ラブラドールレトリバーを対象とした、ワンちゃんの年齢に関する研究論文で掲載されました。その計算式とは、以下のようなものです。

「人間に換算した年齢=16ln(犬の年齢)+31」

この式は、単純に「ワンちゃんの年齢の〇倍した数字が人間の年齢に当たる」というものではなく、人間の加齢と犬の加齢の違いを考慮したものとなっています。

つまり、人間に比べて生まれてから1歳まの間に急激な成長を見せ、そこをすぎてから緩やかに年齢を重ねていくのがワンちゃんの年齢の重ね方なのです。

ただし注意が必要なのが、これはあくまでラブラドールレトリーバーの年齢を換算するための式ということ。キャバリアをはじめ、他の犬種にも当てはまるのかどうかまではまだ分かっていません。

キャバリアに長生きしてもらうために知っておくこと

大切な家族に長生きしてもらいたいもの。それはペットであっても変わりません。
しかし長生きといっても、人間と犬とでは体の構造から生活スタイルまで何もかもが違うため、どうすれば良いか分からないという方も少なくないでしょう。
では、キャバリアに長生きしてもらうためには、どんな点に注意すれば良いのでしょうか?

心臓病にかかりやすい?

キャバリアが比較的短命と言われている理由が病気です。キャバリアが患いやすい病気の1つに心臓病があります。

ワンちゃんの心臓病も、人間の心臓病と同じように、場合によっては生命に関わる病気ということを考えると、短命になってしまう理由もうなずけるのではないでしょうか。

キャバリアが心臓病になる確率は高く、実に全体の6割ものキャバリアが患ってしまうといわれています。

そのほか、キャバリアが患いやすい病気については、下記リンク先のページで詳しく解説しています。
キャバリアの命を脅かす病気とは?かかりやすい病気と予防策について キャバリアの命を脅かす病気とは?かかりやすい病気と予防策について
また、特にリスクが高く注意が必要な心臓病については、個別にこちらのページで解説しているので、合わせてご覧ください。
キャバリアは心臓の病気にかかりやすい?症状や予防法から平均寿命まで キャバリアは心臓の病気にかかりやすい?症状や予防法から平均寿命まで

生活環境を整える

愛犬に長生きしてもらうためには、生活環境の整備も必要です。

キャバリアは屋外での飼育には向いていないので、必然的に室内で飼育することになります。人間が気にしないことでも、ワンちゃんにとっては思わぬリスクになる場合があるので、できる限りワンちゃん目線で生活環境を整えてあげてください。

例えば、フローリングなどの滑りやすい床は、小型犬のキャバリアにとって関節を痛める原因になってしまいます。そのため、カーペットや絨毯、コルクマットなどの滑り止め代わりの物を敷いてあげましょう。

室内は常に一定の温度を維持する

室内飼いするうえで、室内の温度管理は欠かせません。

キャバリアは寒さには強いものの暑さには弱い犬種なので、エアコンを使用して室温は23~25度になるように調整してください。

特に夏場は、室内で暮らしていても熱中症のリスクがあるので、直射日光を避け涼しい場所で過ごせるようにしましょう。

また、比較的寒さに強いといっても限度があります。寝床には暖かい毛布やペットヒーターを用意してあげたり、お洋服を着せてあげるなどしてあげましょう。

健康維持のために散歩は欠かせない

ワンちゃんにとって散歩は大切な日課です。ワンちゃんの旺盛な運動欲を満たしてあげるためだけでなく、肥満予防やストレス発散のためにも、とても重要な意味を持っています。

散歩をサボると、運動不足から肥満になってしまったり、ストレスを抱え込んだりすることで、心身ともに健康を害することになりかねません。

特にワンちゃんは、ストレスを抱え込むと自分でストレスを紛らわせようと問題行動を起こしがちになります。
こうした理由から、健康維持のために散歩は欠かせないのです。

愛犬にあった食事管理を

キャバリアの平均寿命は?長生きしてもらうためにできることはある?

愛犬に長生きしてもらうためには、食事の管理が必要不可欠です。

基本的に、ライフステージに合わせた栄養価が高いドッグフードを与えるようにしましょう。そのうえで、愛犬の体調や肥満度に合わせて食事の内容や量を調整してあげてください。

特にキャバリアを飼ううえで覚えておきたいのが、平均寿命の短さから8歳前後ですでに高齢犬といわれるようになる点です。そのため、8歳頃から徐々に高齢犬専用のドッグフードに切り替えていってください。

そのほか、ワンちゃんには人間の食べ物を与えないように注意しましょう。人間の食べ物の中にはワンちゃんにとって有毒な物があったり、塩分が高すぎて体に害がある食べ物も少なくありません。

犬と人間は違う生き物であることを理解し、食べ物はきっちり分けるようにしてください。

お手入れも欠かさずに

ブラッシングや爪切りなど、ワンちゃんのお手入れは見た目を綺麗にし清潔さを保つだけでなく、健康を維持するためにも欠かせません。

キャバリアのような垂れ耳の犬種は、特に耳道の通気性が悪いため蒸れて汚れやすい傾向があります。そのため、立ち耳の犬種よりも外耳炎などの耳の病気になりやすいので、定期的な耳掃除は欠かせません。

そのほか、ブラッシングは被毛を美しく整えるだけでなく、絡まった毛玉をほぐすことで清潔さを保ち、菌の繁殖を防ぐことで皮膚病を予防するという効果も期待でききます。

このように、定期的なお手入れを行うことで健康を維持することが、愛犬の長生きにつながるでしょう。

まとめ

愛犬に長生きしてもらい長く一緒にいるためには、何よりも健康でいてもらうことが不可欠です。

そのために、食事管理や運動管理といった日常の生活環境を整えてあげることは、飼い主にしかできません。
今回紹介した内容を参考に、愛犬の健康を守ってあげてくださいね。

また、下記ページで解説しているキャバリアの飼い方も参考になれば幸いです。
初心者向けキャバリアの飼い方 初心者向けキャバリアの飼い方

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