一般的にキャバリアと呼ばれる『キャバリアキングチャールズスパニエル』。つやつやな被毛と垂れ耳が特徴的な人気犬種です。
本記事では、このキャバリアの毛色の種類とその特徴をご紹介します。
キャバリアの毛色は何種類?
- ブラック&タン
- ルビー
- ブレンハイム
- トライカラー
キャバリアの毛色は、上記4種類。
それぞれどのような色なのか確認していきましょう。
眉のようなタン模様がある「ブラック&タン」
ジェットブラックという艶のある黒をベースとしたカラーで、眉や頬、耳の裏、胸、脚、しっぽの裏側などに、タンと呼ばれるマーキングが入った毛色です。
タンの色味は明るいブラウンやレッド、クリームなどが好ましいとされ、逆にホワイトは好まれません。
キャバリアの中では最も珍しい「ルビー」
宝石のルビーから連想されるカラーで、全体が鮮やかな赤茶色の単色で構成された毛色です。
一般的には『レッド』と呼ばれるところですが、王侯貴族に愛されていたことから、赤い宝石である『ルビー』と呼ばれるようになったといわれています。
公認されている4色の毛色の中では最も珍しい毛色で、ホワイトが入ったルビー&ホワイトも存在しますが、こちらは公認されていません。
ロザンジュという模様があると高評価「ブレンハイム」
ベースカラーとなる白に明るい茶色のマーキングが入った、キャバリア特有のカラーです。
頭頂部に、キャバリア特有のロザンジュというひし形の模様があると、評価が高くなります。
キャバリアを溺愛したことで有名な英国王チャールズ2世の死後、キャバリア最大の支持者となったマルボロ公爵の領地から毛色の名前が付けられました。
3色で構成される「トライカラー」
ベースとなるホワイトにブラウンとブラックが入った3色で構成された毛色です。
ブラックとホワイトの境目はハッキリとしており、ブラック&タンのタンと同様、眉や両頬、耳の裏側、脚の内側、尾の裏側に赤褐色のマーキングが入っています。
公認された色ではないミスカラーとは?
ワンちゃんの毛色には「ミスカラー」という、公式には認められていない毛色が存在します。ミスカラーとは、毛色に何らかの異なる色が混じった、スタンダードとは認められない毛色のことです
ミスカラーとは基準から外れた色のこと
上述したように、JKCに公認されているキャバリアのカラーは、全部で4色。その基準から外れてしまった毛色がミスカラーで、1つの毛色の中に異なる毛色を含んでいるキャバリアを指します。
ミスカラーの子犬が生まれる原因はハッキリとしておらず、そのため意図的に作り出すこともできません。ミスカラーの子犬は、ブリーダーの意図とは別にイレギュラーで生まれた子犬なのです。
両親犬がミスカラーの遺伝子を持っていた場合、子犬に遺伝しやすいといわれており、繁殖は推奨されていません。
健康上の心配はない
ミスカラーと聞くと、あまり良くない印象を受ける方もいらっしゃるかもしれません。事実、公認されておらず、繁殖が推奨されていないので、どこか問題があるように感じてしまうのも無理はないでしょう。
しかし、ミスカラーのキャバリアは、それ以外のキャバリアと比べて特別何かが劣っているわけでも、健康に深刻な問題を抱えているわけではありません。
毛色によって性格は違う?
キャバリアは、社交的で人間好き、穏やかで優しい性格の犬種です。中には警戒心が強い子もいるなど、性格には個体差が見られます。
ただし、個体差はあるものの、毛色の違いによる性格の違いはありません。
毛色の違いで性格に差異がある犬種もいますが、キャバリアに関していえばこれは当てはまらないようです。
まとめ
JKCに公認されているキャバリアの毛色は、他の犬種にはないキャバリア特有の毛色を合わせて4色。
例外としてミスカラーもありますが、これはイレギュラーな毛色のため、繁殖が推奨されていないこともあり、滅多に見かけることはないでしょう。
これからキャバリアを迎えようとお考えの方は、今回の内容を参考に、どんな毛色の子が良いのか選んでみてはいかがでしょうか。
また、キャバリアの飼い方については下記ページで解説しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。
初心者向けキャバリアの飼い方
著者/ブリーダーナビ編集部