ボストンテリアの散歩はいつから?頻度は?散歩嫌い、引っ張る癖も

ボストンテリアの散歩はいつから?頻度は?散歩嫌い、引っ張る癖も

ボストンテリアは小型犬に属する犬種ですが、活発で運動好きなため、他の小型犬と比べて散歩の重要性は高くなります。

散歩は1日に必要な運動をさせるという意味に留まらず、さまざまな効果があるので、可能であれば毎日させてあげたいところです。

本記事では、ボストンテリアが1日に必要な散歩の時間や距離をはじめ、必要な準備やしつけなどについて詳しく解説します。

ボストンテリアの散歩はいつからOK?

ワンちゃんを飼って、一緒に散歩がしたいという飼い主さんは多いのではないでしょうか?

しかしながら、子犬を迎えたからといって、その日からすぐに散歩に連れて行って良いわけではありません。

では、ボストンテリアの子犬を迎えて、何日くらい待てば散歩デビューできるのでしょうか?

散歩デビューはワクチンプログラムが終了してから

ボストンテリアに限らず、ワンちゃんが散歩できるようになるのは、ワクチンプログラムを終えて感染症の免疫をつけてからになります。

一般的に子犬を迎えることになる生後2~3ヶ月は、母犬の初乳からもらった免疫が徐々に失われている状態です。

この状態のまま散歩してしまうと、いつ病気に感染してもおかしくないため、ワクチンを接種することで感染症への免疫を得る必要があります。

散歩デビューの注意点

上述したように、本格的な散歩デビューはワクチンプログラムが終了してからになりますが、それまで一切外出しないのは勿体ありません。

ワンちゃんのしつけで重要とされる社会化期に、外の世界の刺激に慣れてもらうために、まずは抱っこ散歩で外の世界を経験させてあげましょう。ワクチンプログラム終了前に抱っこ散歩をする際は、獣医さんに許可をもらってからにしてくださいね。

また、ボストンテリアは縄張り意識が強いので、社会化期の間に家族以外の人やワンちゃんにできるだけ慣れさせておきたいところです。

その後、ワクチンプログラムが終了したら、自分の脚で外を歩かせるように、本格的な散歩デビューをさせましょう。

ボストンテリアの散歩頻度は?毎日必要?

ボストンテリアは小型犬ですが活発で運動好きなので、他の小型犬と比べて1日に必要な運動量は多めです。可能であれば散歩には毎日連れて行ってあげましょう。

室内で遊ぶだけでは満足させることは難しく、太りやすい体質でもあるので、ストレスを溜めないためにも肥満予防のためにも、毎日十分な散歩時間を作ってあげてください。

どうしても散歩できないときは?

いくら毎日散歩に連れて行きたくても、天候が悪かったり忙しかったり、都合がつかない日もあるでしょう。

そんな日は、外には出かけず家の中でボールやおもちゃを使って、一緒に遊んであげてください。外で散歩するほどではありませんが、1日何もしないことに比べればストレスの発散や運動になるのでおすすめします。

ボストンテリアは活発な犬種なので、室内で遊ぶ際はぶつかったり倒してしまいそうな物は隠したり隅に寄せて、安全に遊べる環境を整えてから遊んであげましょう。

ボストンテリアの散歩量は?回数・時間・距離

ボストンテリアは、1日2回・1回約30分、距離にすると3kmくらいを目安に、お散歩に連れて行ってあげましょう。そのうえで、体重の個体差が大きい犬種なので、愛犬に合わせて時間や距離を調整してあげてください。

また、マンネリ化すると飽きてしまうので、たまに駆け足をしたり逆にゆっくり歩いたり、日によって散歩コースを変えるなど、工夫をしてみるのもおすすめです。

ただし、ボストンテリアは、関節や骨が弱く、呼吸器系も強くないので、激しい運動を長時間続けないようにしてください。

夏と冬の散歩について知っておきたいこと

日本の夏と冬は、洋服で温かさを調整できる人間であっても厳しい気候です。

基本的に裸で素足のワンちゃんにとって、その厳しさは飼い主の想像以上。そのため、できるだけ無理がないよう環境を整えてあげる必要があります。

夏場に散歩する際の注意点

夏場の散歩は、熱中症や脱水症の恐れがあるため注意が必要です。

ワンちゃんは人間と比べて体高が低いため、アスファルトからの照り返しの影響を受けやすく、直射日光と合わせて高い熱に晒されています。

そのため、極力暑さを回避するために、お散歩はまだ日が出る前の早朝か、日が落ちて気温が下がった夜に出かけるようにしましょう。また、熱中症対策のアイテムを活用するのもおすすめです。

短頭種であるボストンテリアは呼吸が苦手なため、他の犬種以上に暑い日には気を付けなければなりません。

短頭種とは、ブルドッグやパグのようなは鼻ペチャな犬種のことで、呼吸による体温調節(パンティング)が苦手なので、熱中症のリスクが高くなります。

冬場に散歩する際の注意点

ボストンテリアは暑さに弱い犬種ですが、だからといって特別寒さに強いわけでもありません。そのため寒い日は洋服を着せるなど、温かい格好で出かけるようにしましょう。

あまりに寒くて散歩に出かけるのを嫌がったり、寒そうにしていたりするようであれば、無理せず家の中で遊ばせてあげてください。

散歩に必要なグッズ

リード
飼い主と愛犬とをつなぐ紐で、リードの長さ=行動範囲になるワンちゃんの散歩に必要不可欠なグッズです。

「長さを調整できるもの」「手ぶらになれるもの」など、愛犬の性格や散歩のスタイル、用途に合わせて選んでください。
ハーネス
ハーネスはワンちゃんにリードを装着させるグッズで、首輪と違い胴体に身に付けます。
トイレ用品
散歩中に排泄したうんちを持ち帰るために、ペットシーツやビニール袋も持っておきましょう。包んだままトイレに流せるタイプや消臭タイプもあるので、好みで選んでください。
水分補給用や散歩中のおしっこを流すためなど、何かと使う機会が多いので、ペットボトルなどに入れて持ち歩きましょう。

トレーとセットになった水筒や、折り畳み式のトレイなど、さまざまなタイプの入れ物があります。
散歩用バッグ
ここで紹介したグッズを入れて持ち歩くために、バッグも必要です。

散歩中はリードで片手が塞がるため、手に持たなくてよいウエストバッグやボディバッグのようなタイプが良いでしょう。
散歩用ライト(夜間)
人間よりも体高が低いワンちゃんは視認性が低く、夜になるとドライバーから確認することが難しくなります。

そのため、夜道を照らすだけでなくこちらの存在をアピールするためにも、散歩用ライトは準備しておきましょう。

ボストンテリアは首輪よりもハーネスが良い?

短頭種であるボストンテリアは、首輪をつけると気道が締まってしまい、ただでさえ呼吸が苦手なのにさらに呼吸がしにくくなってしまいます。

それでなくても、活発なボストンテリアは動き回るので、リードで首が締まってしまうこともあるでしょう。首への負担が大きいだけでなく、場合によっては呼吸困難になってしまいかねません。

そのため、ボストンテリアのお散歩には、首輪ではなくハーネスを使って、リードをつなげるようにしてください。

散歩中に引っ張る癖はしつけで直せる?

ワンちゃんを散歩させる飼い主さんの姿はよく見かける光景ですが、中には愛犬に引きずられて、まるで散歩させられているような方もいます。

愛犬に引っ張られる方は珍しくありませんが、実はこうした引っ張り癖は、しつけで直すこともできるのです。

引っ張られたらまず止まること

活発なボストンテリアは、散歩中に飼い主を引っ張って動き回ることも珍しくないでしょう。この時、愛犬に従うように引っ張られたまま付いていくのは良くありません。

リードを引っ張るようなら、まずはその場で止まるようにしましょう。飼い主がついて来なければ、引っ張るのを止めて立ち止まってくれます。

しつけとして、このタイミングで「ダメ」という意味合いの言葉を伝えれば、言葉による指示も通じるようになってくれるでしょう。

立ち止まった後、歩調を合わせて歩き出したら、他のしつけと同じように、おやつを与えるなどして褒めてあげてください。

散歩の主導権が飼い主にあることを教える

引っ張り癖はしっかり教えてあげられれば直すことはできますが、逆に言えば教えてあげなければ直りません。

愛犬が飼い主を引っ張るのは、散歩の主導権が自分にあると認識しているからです。そのため、引っ張り癖を直すには、主導権が飼い主にあることを伝える必要があります。

リードを引っ張っても従わないことを原則として、一度立ち止まってから愛犬が進む方向とは逆に歩きましょう。

この時注意したいのは、愛犬を無理に引っ張らず、自然に向きを変えるよう仕向けることです。目線を合わせると、ワンちゃんは「自分に従った」と認識するので、目を見ずに方向転換しましょう。これを繰り返すことで、飼い主がリーダーと理解するようになり動きを合わせてくれるようになります。

また、毎日同じ時間に散歩に出ていると、その時間になると催促してくるようになってしまいます。こうなると主導権は愛犬側になってしまうので、散歩はできるだけ違う時間にして、「散歩は飼い主に連れて行ってもらうもの」と認識させるようにしましょう。

散歩が嫌い?嫌がる・歩かない場合の対処法

ボストンテリアは散歩好きな犬種ですが、中には散歩を嫌がるような子もいるようです。
しかし原因を探って見ると、散歩が嫌いという子は少なく、何らかの理由で歩くことを歩くことを嫌がっている場合が多いのです。

ここでは、歩くなかくなる理由と、その対処法を解説します。

散歩を嫌がる原因

何かを怖がっている
外の世界に慣れていない子の場合、家族以外の人や動物、車や自転車など、あらゆるものに恐怖を感じてしまうことがあります。

散歩中、いつも同じ場所で立ち止まるようなら、そこには愛犬が嫌がる何かがあるかもしれません。
身に着ける物のサイズが合わない
首輪やハーネス、洋服など、身に着ける物のサイズが小さくて合わないと、苦しくて動くのを嫌がることがあります。
体調に問題がある
普段は喜んで散歩をしているのに、ある日突然散歩を嫌がるようになったら、ケガや病気の可能性があります。

ワンちゃんは我慢強い動物なので、普段の行動や歩き方などに少しでも違和感があったら、一度動物病院を受診してみてください。
老化による衰え
シニア犬と呼ばれる年齢になると、体力や筋力の衰えからそれまでの散歩が厳しくなってしまいます。

「歩くペースが速すぎる」「時間が長い」「散歩コースがきつい」などの理由が考えられます。
天候や気候の問題
その日の天候や気候により、「今日は散歩に行きたくない」と考えることもあるかもしれません。

ワンちゃんは人間以上に敏感で、暑さや寒さが苦手で、中には濡れるのを嫌がる子もいます。

嫌がる場合の対処法

散歩コースの見直し
特定の場所を嫌がるようなら、その場所を避けられる散歩コースを作るようにすると良いでしょう。

ボストンテリアの性格を考えると、常時複数の散歩コースを用意して、季節や気分でコースを変えて飽きさせないようにできればベストです。
おやつで気を引く
愛犬にとって嫌なことがある場合は、おやつなどのご褒美を利用することで、嫌な気持ちを嬉しい気持ちで上書きしてあげるという方法もあります。

足を止める場所に近付いたら、愛犬の名前を呼んで「おすわり」か「待て」をさせ、おやつをあげてください。飼い主とおやつに注目して、そのままやり過ごせたら、もう一度ご褒美をあげましょう。
身に着ける物を変える
身に着ける物が原因のようなら、愛犬が嫌がらない物に変えましょう。身に着けること自体を嫌がるようなら、慣れてもらうために家の中でトレーニングしてあげてください。
年齢、体調に合わせる
年齢的にそれまでの散歩内容が厳しいようなら、時間を短くしたりコースを変えたりしてあげましょう。距離を短くするほか、できるだけ高低差がない道を選ぶのも有効です。

また、体調が悪いようなら動物病院で診てもらいましょう。

まとめ

ボストンテリアは活発で運動好きな犬種なので、散歩は他の犬種以上に大切な日課といえるでしょう。

今回の記事を参考に愛犬の健康を管理してあげて、無理なく散歩を楽しめるように準備やしつけを行ってくださいね。

お散歩以外の情報については、下記ページも参考になれば幸いです。
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