photo by Peet de Rouw
ボーダーコリーは、全犬種通して見ても、トップクラスに豊富な毛色の種類がある犬種です。さらに、毛の長さも2種類あるので、毛色と被毛の長さを合わせると、驚くほどの多さがあることがわかります。
本記事では、そんなボーダーコリーの被毛と毛色の種類について詳しく解説していきます。
ボーダーコリーはどんな特徴がある?
均整がとれた体付きと高い運動能力、何よりも全犬種の中でもトップクラスの賢さを持つボーダーコリー。ここでは、体高などの基本的な情報を紹介します。
成犬の大きさ
ボーダーコリーは中型犬に属する犬種で、理想体高はオスが53cm、メスが53cmに満たない程度となっています。中型犬としてはやや大きめで、個体によっては小さい大型犬ほどの大きさになるでしょう。
平均寿命は?
ワンちゃんの寿命は、体の大きさに反比例する傾向があります。つまり、「小型犬>中型犬>大型犬」の順で寿命が長くなるのです。
大型犬に近い中型犬という、比較的大きめなボーダーコリーの平均寿命は10~14歳。この幅は、個体差による体の大きさが関係していると思われ、小さめの子の場合15歳以上生きるケースも少なくありません。
記録上、最も長生きしたボーダーコリーは、17歳まで生きたそうです。
どんな性格?
ボーダーコリーは、飼い主に従順で愛情深いので、何よりも人と一緒に作業をすることを好みます。場の空気を読んだり家族の動きを観察したりしたうえで、自分の行動を決めることができる頭の良さも特徴です。
ただし神経質で警戒心が強く、プライドが高い面があるので、リーダーとして認められないと従わなかったり攻撃的な態度を見せたりすることもあるでしょう。
下記リンク先のページでは、性格や特徴からボーダーコリーの飼い主にはどんな人が向いているのか解説しています。
ボーダーコリーは、あらゆる犬種の中でも最も賢いと言われているので、しつけはしやすいでしょう。それでも人間の子ども同様、子犬の頃はわんぱくなので、しっかりしつけてあげることが大切です。
【初心者向け】ボーダーコリーの飼い方やしつけ方は?
ボーダーコリーは毛色の種類が豊富な犬種
ボーダーコリーは、毛色の種類がとても豊富な犬種で、その数は何と35種類と言われています。では、その豊富な種類の中でも代表的な毛色にはどんなものがあるのでしょうか。
ボーダーコリーの代表的な毛色
- ブラック&ホワイト
- レッド&ホワイト
- ブルー&ホワイト
- ブルーマール
- トライカラー
中でもブラック&ホワイトは、ボーダーコリーをイメージするカラーといえるでしょう。レッドは薄いオレンジ色または薄めの茶色で、ブルーはブラックをやわらかくした色味のカラーです。
そのほかにも、イザベラやチョコレートなど、あまり見かけない毛色も多数存在します。
毛色によって性格は違いはある?
毛色によってかなり雰囲気の変わるボーダーコリーですが、毛色による性格の違いはあるのでしょうか。
毛色が違うと性格や特徴に違いが出る犬種が存在しますが、ボーダーコリーはそれに当てはまりません。そのため、単純に好みの毛色で迎えるワンちゃんを選べるのは、ボーダーコリーの魅力の1つと言えるかもしれません。
人気が高いボーダーコリーの毛色
豊富な毛色を持つボーダーコリー。ここでは、ボーダーコリーの代表的といえるカラーについて詳しく見ていきましょう。
ボーダーコリーのブラック&ホワイト
ボーダーコリーといえば、このブラック&ホワイトをイメージする方も多いでしょう。事実、ボーダーコリーの毛色で人気・知名度ともにNo.1のカラーです。
名前の通りブラックとホワイトのバイカラーで、首周りを一周するように左右均等に入ったホワイトと、額から目の間、口元を通る白い線から、左右均等に黒い模様が入ると美しいとされています。
ボーダーコリーのブルー&ホワイト
ブルー&ホワイトのバイカラーは、ブラック&ホワイトの黒い色をマイルドにしたような印象のカラーです。
目鼻や肉球の色味が淡く、ブラック&ホワイトほどコントラストがきつくないので、優しげな雰囲気を引き立てています。
ここに黄褐色の模様が入ると、ブルー&ホワイト&タンという別カラーとなります。
ボーダーコリーのブルーマール
大理石のような独特の模様が特徴的な、シルバーグレーのように輝く部分と黒のコントラストが美しい、ボーダーコリーの中でもレアなカラーです。
ブルーマール&タンやブルーマール&ホワイトといったバリエーションがあり、レッドやイザベラ(ライラック)でもマールの模様が現れることがあります。
マール遺伝子を持つ個体は、先天的に何らかの異常を持って生まれてくることが多いため、マール同士の掛け合わせ(ダブルマール)はタブーとされています。
ボーダーコリーのレッド&ホワイト
レッドが一般的なカラーとされる犬種は少なくありませんが、ボーダーコリーのレッドはやや珍しい毛色です。赤褐色とホワイトのバイカラーで、ブラック&ホワイトと同様、ベースとなるレッドにホワイトのブレーズやカラーが入ります。
レッドは薄いものから濃いものまで幅広く、ブラック系のよりも柔らかい印象のカラーです。
ボーダーコリーのトライカラー
ボーダーコリーのトライカラーは、主に黒・タン・白の3色が入った毛色です。ブラック&ホワイトをベースに、眉や頬、耳の内側、脚に黄褐色のタンが入ることで、3色の毛色になります。
このほか、「レッド&ホワイト&タン」「ブルー&ホワイト&タン」「ブルーマール&タン」といったトライカラーも存在します。
ボーダーコリーはスムースとロングで性格が変わる?
ボーダーコリーの被毛は、長毛のロングコートと短毛のスムースコートの2種類に分かれます。ここからは、ロングとスムースそれぞれの特徴の違いを解説します。
スムースコートとロングコート、それぞれの特徴
そのため毛が絡まりにくく、抜け落ちた毛が宙に舞う心配もいらないので、比較的お手入れが簡単で室内飼いに向いているタイプといえます。
毛のボリュームが抑え気味なので、スリムな見た目です。そのスッキリとした印象通り、ロングコートよりも身体能力が高い傾向があります。
スムースコートのボーダーコリーは、イギリス系と言われています。
ボリュームがあり、歩く度に揺れる毛は優雅ですが、ブラッシングをはじめとしたお手入れは欠かせません。
イギリス系のスムースコートに対し、ロングコートは「オーストラリア系」「ニュージーランド系」と言われています。
スムースコートとロングコートで性格は違う?
被毛の特徴に違いがあるロングコートとスムースコートですが、それ以外にも僅かながら性格に違いがあるのです。
賢い反面、若干の気難しさがあるボーダーコリーの中でも、ロングコートに比べスムースコートの方が警戒心が強い傾向があります。
まとめ
ボーダーコリーの毛色は、全て合わせると35種類もあると言われており、今回はそのうちでも人気が高い、代表的なカラーを紹介してきました。
これからボーダーコリーをお迎えする方は、記事の内容を参考に、彼らの性格や特性をきちんと理解した上でお迎えをしてあげましょう。
ボーダーコリーの飼い方については下記ページでも解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
また、ブリーダーナビでは、今回紹介した「ブラック&ホワイト」や「ブルーマール」「レッド&ホワイト」のほか、あまり見かけない珍しい毛色の子まで多数ご紹介しています。
とても可愛らしい子犬ばかりなので、興味のある方はぜひ一度下記のボタンからご覧になってくださいね。
著者/ブリーダーナビ編集部