適切なコミュニケーションが取れていないと噛み癖は直らない
毎日のお散歩や運動は十分に足りている?
あなたは毎日適切な運動量をボーダーコリーに与えていますか?「忙しかったから」「疲れているから」など、飼い主の個人的な理由でお散歩や運動を怠っていると、ボーダーコリーはストレスを溜め込んでしまい噛み癖などの問題行動を起こしてしまいます。
ボーダーコリーは、他の犬種に比べて運動量が多いです。そのため毎日のお散歩は欠かせず、1日2回、1回のお散歩につき1~2時間は必要といわれています。
またボーダーコリーはとても賢い犬であり、単調さを嫌います。ただ単に歩く散歩ではなく、強弱を付けて歩いたり、ドッグランや公園などでボールやフリスビーなどを使って遊んであげたりすることが大切です。おもちゃで遊ぶ際も、頭を使う遊びを取り入れてあげるとよいでしょう。
ボーダーコリーにとって満足のいく運動量をこなすことができれば、噛み癖は軽減されていきますよ。
【ボーダーコリーの運動量についてもっと詳しく知りたい方におすすめ!】
ボーダーコリーの散歩まとめ!どれぐらいの運動量が必要?
すぐに怒鳴ったり、叩いたりしていないか
「犬のしつけ=叩いて覚えさせる」と、未だにそのような考え方を持っている人も少なくありません。
大きな声で怒鳴る、マズルや頭を叩いたり、お腹を蹴ったりするのはしつけではなく、ただの暴力です。
飼い主に暴力を振るわれると、初めはビックリして大人しくなるかもしれません。しかし、それが頻繁に続くようであると「危険だ!」「怖い…」と恐怖心を抱き始め、防衛反応から噛みついてしまうのです。
ボーダーコリーに対してしつけを行う際は、暴力を振るうのではなく「褒めて伸ばす」しつけを行うようにしましょう。何かに対して上手にできたり、お利口にできたりしたら、大げさなぐらい喜んで褒めてあげましょう。そうすることで「喜んでくれた!うれしい!」「もっとお利口になろう!」と学習し、素敵なパートナーへとなっていきますよ。
過剰に甘やかしていないか
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かわいさから過剰に甘やかしていませんか?「甘噛みだし、いいっか」「叱るのはかわいそう」「おやつは欲しい時にあげちゃえ!」など、ダメなことに対して叱らなかったり、ボーダーコリーの要求に対して応えてしまったりすると「噛んでもいいんだ!」「自由に好き勝手していいのね♪」「飼い主にいえば何でも言うことを聞いてくれる!」と、悪い方へと学習してしまいます。
そして、ボーダーコリーが飼い主に構って欲しい時や都合の悪い時などがあると「ガブッ!」と噛みつく習慣がついてしまうのです。
問題行動を発展させないようにするためにも、飼い主自身がボーダーコリーに対する対応を改めなくてはいけません。悪いことをしたら「ダメ」「いけません」「NO」ときちんと叱ること、要求をしてきたらすぐには反応せずに無視をすることがとても大切です。
「かわいそう…」と思う方もいるかもしれませんが、他人にまで迷惑を掛ける可能性がある方がよっぽどかわいそうです。なんでも甘やかすことが愛情ではありませんので、メリハリをつけて接するようにしてあげてくださいね。
著者/ブリーダーナビ編集部