あらゆる犬種の中で、最も賢い犬種とされるボーダーコリー。これから家族に迎えようと考えている方もいらっしゃることでしょう。
家族に迎えるにあたり、どれだけの時間一緒にいられるのか、気にする方もいらっしゃると思います。本記事では、ボーダーコリーの寿命に関する情報を紹介していきます。
目次
ボーダーコリーの平均寿命は?最高齢、性別による違い
アニコム損保の調査によると、ボーダーコリーの平均寿命は13.2歳。これは、犬種全体通して20位の寿命です。
ワンちゃんの平均寿命は小型犬が14.2歳、中型犬が13.6歳、大型犬が12.5歳となっており、基本的に「小型犬>中型犬>大型犬」の順で長生きする傾向があります。
ボーダーコリーの最高齢
ギネス記録上、最高齢のボーダーコリーは27年211日まで生きたイギリスのBrambl。これは世界第5位の長寿ということになります。
ちなみに、ギネス記録1位の長寿犬は、イギリスのラブラドールレトリバーBellaで、29年193日でした。
人間の年齢に換算するといくつ?
犬のギネス最高齢である29歳は、人間の年齢に換算すると何歳になるのでしょうか。大型犬と小型犬・中型犬では、人間の年齢に換算すると歳をとるペースが違います。
生後1歳を人間の年齢に換算すると、中型犬のボーダーコリーは16歳くらいです。
ここから、3年目以降から1年ごとに4歳プラス。計算式にすると「24+(犬の年齢-2年)×4」となります。
つまり、ボーダーコリーの20歳を人間に換算すると96歳になるのです。
オスとメスで寿命に違いはある?
人間の場合、女性の方が長生きですが、ワンちゃんの寿命はオスとメスで違いはあるのでしょうか。結論としては、ワンちゃんの場合、性別による寿命の差はあまりないと言われています。
ブルーマールは寿命に影響が出る?
毛色が豊富なボーダーコリーですが、その中でも「ブルーマール」というレアカラーが存在します。ブルーマールは他の毛色とは異なり、大理石のような特殊な毛色をしています。
ここでは、ブルーマールという特殊な毛色について解説します。
ブルーマールとはどんな毛色?
ブルーマールとは、青みがかったシルバーの毛に独特のまだら模様が入った、大理石を思わせる毛色です。マールカラーは、他の毛色のようにはっきりと色が分かれておらず、グレー、ブラック、ホワイトが斑に混ざった色をしています。
そのほかのボーダーコリーの毛色については、下記リンク先のページで解説しています。
ボーダーコリーは毛色の種類がとても豊富な犬種なので、これから迎えようとお考えなら、こちらの内容も参考にして見てくださいね。
ボーダーコリーの毛色は何種類?ブルーマールって?スムースとロングについても
ブルーマールの子をお迎えする際の注意点
ブルーマールの被毛を持つ子は、「マール因子」と呼ばれる特殊な遺伝子を持って生まれてきます。この遺伝子を持つ子は、色素が薄いため全体的に毛色が白っぽくなることが多く瞳孔の色も他の毛色の子とは異なるという特徴があるのです。
マール因子を持つは、こうした色素の問題以外に遺伝的な疾患を引き起こす可能性が、他の毛色と比較して高くなります。そのためブルーマールの子をお迎えする場合は、出自や遺伝病の有無についてしっかり確認するようにしましょう。
長生きしてもらうために飼い主ができること
愛犬に長生きしてもらうためには、飼い主による生活管理が必要不可欠です。
一緒に過ごす時間が長いからこそ気づける変化もあるので、ちょっとしたお手入れの際も油断せずチェックするクセをつけるといいかもしれません。
性格を理解して心身を刺激する
愛犬に長生きしてもらうためには、楽しみや生きがいを与えてあげることも大切です。ボーダーコリーは若い頃だけでなく高齢になっても作業意欲が高いので、運動させたり頭を使う作業を積極的に行わせてあげると良いでしょう。
元々運動好きな犬種なので、成犬であれば思い切り運動させてあげたり頭を使う遊びをさせたりするのがおすすめです。
老犬になり筋力が衰えると、若い頃ほど運動はできなくなりますが、新しいことに挑戦させたり、ノーズワークをさせたりするなど、頭を使わせてあげれば良い刺激になるでしょう。
ボーダーコリーの性格をもっと詳しく知りたいという方には、下記リンク先の記事もご覧ください。ボーダーコリーの飼い主にはどんな人が向いているのか、性格面から解説しています。
極力ストレスをかけない
人間と同様、ワンちゃんにとっても過度なストレスは健康の害になります。
ボーダーコリーに限らずワンちゃんは敏感な動物なので、ちょっと変化でもストレスを感じてしまうでしょう。できるだけストレスから遠ざけるために、毎日の散歩を欠かさない、生活を急激に変化させないなどを心掛けてください。
基本は健康管理
長生きのためには健康管理は欠かせません。健康を維持するにはケガや病気への対策が必要ですが、そのために定期的な健康診断による予防と早期発見が大切です。
予防ができない病気であっても、早期発見ができればまだ症状が軽度なうちに治療に入れます。
人間も高齢になればさまざまな病気のリスクが高くなるように、若い頃は健康なボーダーコリーでも、老犬になればさまざまな病気を患うことになります。
ワンちゃんは我慢強い動物なので、ある程度であれば病気やケガがあっても外からは気付きにくいものです。万が一のことを考えて、手遅れにならないよう定期健診は欠かさないようにしましょう。
フードの内容を年齢に合わせる
健康維持のためにも、適切な食事管理はとても重要です。
市販されているドッグフードは、子犬用~老犬用と、ライフステージに合わせて栄養成分が調整されています。そのため、成犬になったのに子犬用のフードを与え続けるなど、年齢に合わない食事をさせていると体調に良くありません。
子犬には子犬用の、老犬になったら老犬用の食事を与えるようにして最適な食事管理をして挙げるようにしましょう。
ボーダーコリーが老犬になってから気をつけるべきこと
どれだけ元気で頑丈なワンちゃんでも、高齢になれば体力が落ちていろいろな不調が現れるものです。愛犬の異常にいち早く気づくには、病気やケガのサインを見逃さないようにする必要があります。
病気やケガのサインを見逃さない
愛犬の変化にいち早く気付けるのは、他でもない一緒に暮らす飼い主です。スキンシップを兼ねたブラッシングなどのお手入れを日課にすることで、ちょっとした変化も見逃さないように、愛犬の状態をチェックしましょう。
以下のような変化に気付いたら、可能な限り速やかに、かかりつけの動物病院で診察してもらってください。
- 息切れする
- 後ろ足を引きずるように歩く
- 歩くとぶつかることが多い
- 散歩を嫌がる
- 段差があると止まる
- 横になる時間が長くなる
- トイレの回数が増える
ボーダーコリーがかかりやすい病気とは?
ボーダーコリーは、元々が牧羊犬ということもあり、がっしりした体格と体力を持った犬種です。基本的に頑丈な体を持っていますが、実は遺伝的な病気のリスクが高い犬種でもあります。
そんなボーダーコリーがかかりやすい病気は、足や目の病気を含め6つ。先天的な病気は完全な予防ができないため、飼い主がどれだけ早く気付いてあげられるかが重要です。
ボーダーコリーがなりやすい病気に関しては、下記リンク先のページで詳しく解説しています。こちらのページも参考にしてみてください。
まとめ
愛犬に長生きしてもらうためには、ケガや病気を予防し健康を維持することが重要です。
本記事の内容を参考に、愛犬の健康を管理することで、1日でも長い時間、愛犬との一緒にいられるよう努めてくださいね。
下記のページではボーダーコリーの飼い方について解説しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。
著者/ブリーダーナビ編集部