1.純白の被毛だからこそ目立つ「涙やけ」
photo by mrRobot
ビションフリーゼといえば、輝くような純白の被毛が魅力です。
しかし、白すぎるがゆえに少しの汚れでも目立ってしまうのが飼い主の悩み。散歩時に汚れることもありますが、ビションフリーゼの場合は「流涙症(別名:涙やけ)」による目元の汚れが特に目立ちます。ひどいときには顔全体が黒くなってしまうことも。
外見に大きな影響を与えるため、できることならば涙やけを防止したいですよね。そこで今回は、涙やけの原因と対策についてご紹介します。
目の周りが変色する理由
そもそも、なぜ涙やけは目元の毛を変色させてしまうのでしょうか?
変色の原因は大きく分けて2つあります。まず1つめが、涙の中に含まれるタンパク成分が紫外線にあたって変色しているケース。そして、2つめが涙で濡れた被毛に細菌が繁殖して変色させているケースです。
どちらにも共通しているのは、毛に涙がついた状態で放置すると悪化するということ。こまめに涙やけを拭いて、変色の悪化を防ぎましょう。
2.それぞれの原因と対策とは
原因①ドッグフードやおやつ
photo by deborahmiller56
もしかしたら、愛犬に与えているドッグフードやおやつが涙やけの原因になっているかもしれません。
というのも、市販のドッグフードとおやつには着色料や保存料、グルテンを含む穀物などが豊富に盛り込まれています。これらを継続的に摂取し続けるとビションフリーゼの体に老廃物が溜まり、涙の通り道である「鼻涙管」が詰まって涙やけを引き起こすのです。
もし今与えている食事に添加物や穀物が多く含まれているのであれば、別のものに切り替えましょう。グルテンフリーもしくは穀物を一切使用していないグレインフリーの食事がおすすめです。食事を切り替えたからといって急激な変化は見込めませんが、徐々に涙やけが改善していくでしょう。
原因②ゴミや毛などの外部刺激
人間もそうですが、目にゴミや毛が入ると涙が出てきますよね。それはワンちゃんも同様で、小さなゴミや自分の毛が目に入ることで涙が溢れて涙やけができてしまいます。この場合、目の周りについたゴミを取ったり、目元の毛を短くカットしたりすることで改善が見込めます。
また、逆さまつ毛も涙やけの原因。逆さまつ毛は、まつ毛のカットや毛自体を抜くことで症状を緩和させられますが、素人が処置するのは危険です。そのため、動物病院にて対処してもらいましょう。
原因③アレルギー
食物や花粉、ハウスダストなどによるアレルギー症状として、涙やけが現れることがあります。アレルギーは涙やけのほか皮膚炎や下痢、嘔吐など体の至るところに不調をきたすため、素早い処置が必要です。まずは動物病院へ行き、アレルギー検査にて原因物質を突き止めましょう。
もし食物が原因であれば食事に注意を払い、花粉やハウスダストなどが原因ならば部屋を掃除して清潔を保ってあげましょう。このようにアレルゲンとなっているものから愛犬を遠ざけることで、涙やけの改善が見込めます。
原因④眼病
photo by angela n.
結膜炎や角膜炎などの眼病が涙やけの原因になっているかもしれません。眼病を発症すると目が外部からの刺激に弱くなり、ちょっとした刺激で涙が溢れてしまいます。そして、涙やけができるのです。この場合、眼病自体を治療することで涙やけの改善が見込めます。愛犬の目に異変を感じたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
原因⑤鼻涙管の狭さ
鼻涙管とは目から鼻の奥までを繋ぐ管のことで、なかには涙が通っています。この鼻涙管が狭いと涙が溢れやすく、最終的に涙やけができてしまいます。ビションフリーゼのような小型犬は元々鼻涙管が狭い傾向にあるため、涙やけができた場合には鼻涙管の狭さも疑ってみましょう。
鼻涙管が原因の涙やけを改善するには、動物病院にて涙管洗浄を受ける必要があります。しかし、涙管洗浄は全身麻酔を使用しての治療となるため、愛犬の負担を考えて推奨しない動物病院が多いようです。治療を受けない場合、根本からの改善は難しいですが、飼い主によるこまめなケアで変色や症状を緩和させられます。
原因⑥水分や運動不足
水分や運動不足も涙やけの原因です。
水分には体の老廃物を排出する効果があるのですが、水分不足に陥ると老廃物が体内に蓄積。結果として、涙の通り道である鼻涙管が詰まってしまいます。行き場がなくなった涙は目から溢れて、涙やけができるのです。また、運動不足も同様に老廃物を溜めてしまい、涙やけが作られます。
ようは老廃物を溜め込むと涙やけができるため、老廃物を排出しやすい環境作りに努めましょう。例えば愛犬が水分をあまり取らないのであればドッグフードに水を混ぜたり、愛犬に合った運動量を与えて新陳代謝を促したりといった工夫を凝らしてください。
まとめ
ビションフリーゼは毛が真っ白で、たとえ軽度の涙やけだとしても変色が目立ってしまいます。また、涙やけは放置すればするほどに悪化が進みます。愛犬のためにも、早い段階から涙やけの対策と治療に取り組みましょう。
わたあめのようなビションフリーゼのお迎えを検討している方は、ブリーダーナビをチェック!ブリーダーナビでは、優良ブリーダーの元で誕生した子犬のみを厳選してご紹介しています。手厚いアフタフォローを受けたい、信頼できる場所からお迎えしたいという方におすすめです。
著者/ブリーダーナビ編集部