お留守番上手にできるかな?
わたあめのようにふわふわなビジョンフリーゼ。時々トイプードルに間違われやすい犬種ですが、全く別の犬種です。
そんなビションフリーゼ、性格は活発で陽気で愛嬌のいいワンちゃん。社交性が高いため、小さい子どもから見知らぬ人まで愛嬌たっぷりにふるまいます。また攻撃性を見せることなく、賢くて辛抱強い性格から比較的しつけがしやすいともいわれています。
非公開: ビションフリーゼの性格は?飼いやすい?
しかし、どんなにお利口なワンちゃんだからといっても、ひとりでお留守番は心細いもの。ましてやいつも誰かしら家にいたのに、急にひとりぼっちになったら心細いものです。
だからといって、常にワンちゃんを連れて出かけることも困難ですし、お留守番をさせるのはやむを得ないこと。ではどうすればお互いが安心し、ビジョンフリーゼもお利口にお留守番することができるのでしょうか。
「ひとりでも大丈夫!お留守番は任せて!」となるには?
まずは短時間のお留守番に慣れさせることが大事
まず初めにお伝えしておきますと、お留守番に慣れていないワンちゃんを突然お留守番させてしまうのはNGです!
ワンちゃん自身とても不安になり「僕は捨てられたの?」「もう私の元にご主人は返って来ないの?」といった不安な気持ちにさせてしまうからです。そして、不安な気持ちがピークに達してしまうと、家にあるものを壊したり、トイレの場所以外で粗相したりしてしまいます。
このような事が起きないようにするためにも、お留守番初心者のワンちゃんにまず行うことは『短時間のお留守番に慣れさせること』、そしてワンちゃんに「飼い主は出かけても必ず帰ってきてくれる!」と認識させることが大切なのです。
【お留守番になれさせるポイント】
その1.まずは20~30分ほど、短時間のお留守番を繰り返し行ってみましょう。
➡この時、飼い主は必ず帰ってくると認識させることが大切です。
その2.特にお留守番が苦手なワンちゃんに対しては、最初のうちは5~10分間隔で何度も玄関から出入りし、吠えたり興奮したりしなくなって来たら、徐々に時間を開けてみましょう。
➡飼い主が玄関から出ていくことへの不安を軽減させていくことが大切です。
ビジョンフリーゼが安心して過ごせる場所を確保しよう
静かにお留守番してもらうためには、ビジョンフリーゼが安心できる場所をつくってあげることが大切です。
①ビションフリーゼ専用のハウスを設けてあげる
まずは、ワンちゃんが安心して眠ることができる場所をつくってあげましょう。ワンちゃんが「ここは安心できる場所」と思ってもらえるように、ハウス内を整えてあげることが大切です。
・玄関に近すぎない
・風通しがいい
・電化製品から離れている
・ベッド、お水、トイレなど必要なものが整っている
など
ビションフリーゼを始め、多くの犬種は比較的狭い場所を好む傾向があります。それは、かつて祖先が穴蔵生活をしていた名残があるからといわれています。ハウスは、サークル・ケージ・クレートなど様々なものが販売されています。自宅の広さやライフスタイルによって購入するとよいでしょう。
②家の中を自由に行き来させないようにする
「お留守番中、狭い場所にいさせるのはかわいそう・・・」そう思う方も多いかもしれませんが、ワンちゃんにとって自由に家の中を動き回ることはあまりよくありません。
ワンちゃんは縄張り意識の高い動物。自分が守らなくてはいけない範囲が広すぎたり、曖昧な状況であったりすると緊張状態に置かれてしまい、不安な気持ちになってしまいます。飼い主が留守中に吠え続ける、音に対して過剰に反応するのはこれが原因ともいわれているほど。
ワンちゃんの行動範囲をきちんと決め、自由に行き来させないようにしましょう。
③誤飲の可能性のあるものは近くに置かない、触らせない
ワンちゃんの口に入る大きさのものは、全て誤飲の可能性があります。そのため、おもちゃに限らず飼い主の匂いがついたタオルや洋服などをワンちゃんの近くに置かないようにしましょう。
④普段の生活環境を再現しよう
飼い主がいる、家族がいるときの自宅の環境を再現すると、ワンちゃんの精神状態も安定するといわれています。テレビをつけておいたり、部屋の明かりをつけておいたりするなど、なるべく在宅時の環境を再現すると、ワンちゃんの不安分離を軽減することができますよ。
ひとりで遊べるようにする
ひとりで楽しく遊べるワンちゃんは、飼い主がいない時も上手に時間を過ごすことができます。そのため、まずはひとりでも遊ぶ習慣をつけさせてみましょう。
いろいろなおもちゃを与え、その子が気に入るおもちゃを探してみてください。そしてお気に入りのおもちゃが見つかったら、お留守番時にそのおもちゃを渡しておくとよいでしょう。
そうすれば、ひとりで楽しく遊んで過ごすことができるので退屈しません。
ただし、おもちゃは誤飲事故を起こす可能性もありますので、一定の大きさで誤飲できないものを選んであげてくださいね。
普段から過剰に構いすぎない
常に片時も離れずワンちゃんとべったりしてしまうと、お留守番時に強い不安を生じてしまい、問題行動を起こしてしまう可能性があります。そうならないようにするためにも、適度な距離を保つことが大切です。
もちろんワンちゃんとのスキンシップやコミュニケーションは、信頼関係を深めるためにも大切な行為の1つですが、時にはお互い別々に過ごす時間をつくることも大切です。
遊んだ後やごはんを食べた後など、定期的にワンちゃんをハウスに入れて、お互いが別々の時間を過ごせるようにしてみましょう。メリハリを付けることも、お留守番のトレーニングに役立ちますよ。
著者/ブリーダーナビ編集部