室外で飼う場合に必要なもの
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犬舎
犬舎(犬小屋)はサイズや素材も様々で、価格も数千円~数十万円とかなり幅広いため、どれを購入すべきか迷ってしまいますよね。秋田犬は、迎えた頃は小さくても成犬時には体高 61cm~67cm、体重35kg~50kgと大きくなるため、最初から大型犬用の犬舎を用意しておくことをおすすめします。
屋外用の消臭液
秋田犬を屋外で飼うようになると、気になるのがワンちゃんの体臭や排泄物の臭いではないでしょうか?多少の臭いは仕方ないものの、近隣住民へ迷惑を掛けてしまうのは避けたいですよね。そこでおすすめなのが屋外用の消毒液です。
ペットの屋外用消臭液は、3~4倍に薄めて排泄物をしている箇所に撒きます。ペット用の商品ならワンちゃんにも害はなく、液体自体には臭いがないのでワンちゃんが嫌がることはないようです。
その他にあると便利なもの
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ブラシ
秋田犬は皮膚が弱いため、皮膚病にかかりやすい犬種です。そのため、できれば毎日優しくブラッシングしてあげることが望ましいでしょう。
ブラシには、スリッカー・コーム・ピンブラシ・獣毛ブラシ・ラバーブラシなどたくさんの種類がありますが、ダブルコートの秋田犬はスリッカーで無駄な被毛を取り除くところから始めます。もし嫌がるようであれば、ラバーブラシでマッサージを兼ねてブラッシングしてみましょう。
食器スタンド
秋田犬を迎えた頃は必要ないものの、すぐに用意をしなければならなくなるのが食器スタンドです。秋田犬に見合った高さのスタンドで食事させることで、消化器官への負担を減らし、フードと一緒に余計な空気を吸い込むのを防ぎましょう。
食器を置く高さが高すぎる、もしくは低すぎると、最悪の場合は大型犬が起こしやすいといわれる胃捻転の一因となります。胃捻転はすぐに処置を行わなければ死に至る急性疾患なので、食器スタンドは成長に合わせて買い替えましょう。
おもちゃ
まず準備するのは、飼い主さんと引っぱり合いできるロープトイや、もってこいの練習になるボールなどのおもちゃです。犬にとっておもちゃは楽しむだけのものではなく、歯垢除去・しつけ・ストレス解消などにも役立つ重要なアイテムです。人間用のおもちゃは誤飲・誤食の原因になるので、必ず犬用おもちゃを準備してくださいね。
おやつ
犬用おやつはご褒美として与えるだけでなく、しつけにも使えるため用意しておいて損はありません。とくに見知らぬ人への警戒心が強い秋田犬は、子犬の頃からしつけを行う必要があります。
犬用おやつには、ジャーキー・骨ガム・パン・クッキーなどたくさんの種類があり、かわいい秋田犬のことを思うとつい買い過ぎてしまう飼い主さんもいるでしょう。しかし、一度おやつを与えるとカリカリのドッグフードを食べなくなる可能性があるので、子犬を飼ってからしばらくはドッグフードだけ与えるようにしましょう。
爪切り
爪が伸びたまま歩いていると、姿勢がおかしくなって腰や関節に負担をかけてしまいます。それを防ぐためにも、事前に爪切りを準備して子犬のうちから爪切りに慣れてもらいましょう。
体の大きな秋田犬の爪切りは、大人2人で行うのがベストです。爪の根元側にピンク色の血管が見えるので、先の白い部分だけをカットします。自宅での爪切りが不安な飼い主さんは、無理せずトリミングサロンや動物病院などで爪きりのサービスを利用しましょう。
歯磨き用品
犬の歯磨き用品は、歯磨きジェル・歯ブラシ・歯磨きシートなどがあります。中でも歯磨きシートは、指に巻いて歯をこするだけなのでお手入れが楽に済みます。ただし、シートに付いた香りを嫌がる犬もいるので、その場合は歯ブラシを使ってあげてくださいね。
そのほか、噛むだけで歯磨き効果のあるガムなども併用してあげるといいでしょう。
耳ケア用品
耳ケアのために用意するものは、脱脂綿(コットン)と耳ケア用のローションです。ここで注意したいのが「人間用の綿棒は使わないこと」です。綿棒は耳垢を奥に押し込んでしまう可能性があるうえに、大変デリケートな犬の耳内の皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。
シャンプー&リンス
秋田犬のような大型犬の場合、ペットサロンなどでシャンプーをしてもらうと1万円程度かかってしまいます。そのため、コストを抑えるためにシャンプ―とリンスを用意して、自宅でシャンプ―する飼い主さんが多いようです。
ワンちゃんの皮膚はかなりデリケートなため、人間の赤ちゃん用のシャンプ―でも刺激が強いといわれています。そのため、できるだけ低刺激のシャンプーとリンスを選びましょう。
秋田犬は換毛期には週1回程度、換毛期以外でも月1回程度のシャンプ―が必要だといわれています。シャンプーをした後は、皮膚トラブルを防ぐためにしっかり乾かすことをお忘れなく。
まとめ
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四季のある日本に適した被毛と外飼い向きの性格をもつ秋田犬ですが、近年の酷暑や個体の性格から、場合によっては屋内飼いを検討してもいいでしょう。秋田犬を迎える際は、あらかじめ飼育に必要なものを準備して、屋外飼いにも屋内飼いにも対応できるようにしておくことをおすすめします。
秋田犬は、都道府県条例で特定犬種として届け出を提出する決まりがあったり、飼育管理方法に既定があったりする地域があります。飼い始める前に、お住まいの保健所や愛護センターに確認しておきましょう。
秋田犬をブリーダーからお迎えしたいと考えている方は、下記のリンクからもぜひご検討してみてください。
著者/ブリーダーナビ編集部