1.シェットランドシープドッグは噛み癖がつきやすい?
シェットランドシープドッグは、元々牧羊犬として働いていました。とても優秀な働きぶりを見せ、羊の足を噛んで誘導したり、コントロールしたりしていたそうです。しかし、その名残として噛み癖がつきやすい傾向にあります。
噛み癖には様々な原因があるため、まずは「なぜ愛犬が噛むのか」を知ることが大切です。そこで本記事では、シェットランドシープドッグが噛む原因やしつけ方法について詳しく解説します。
なお、吠え癖でお困りの方は、こちらの記事をご覧ください。
シェルティのしつけは難しい?無駄吠え・トイレなどのしつけ方まとめ
2.シェットランドシープドッグの噛む原因は?
子犬の時期に噛む原因としては、歯の生え変わりが考えられます。
というのも、子どもの歯から大人の歯に生え変わるときは歯茎がムズムズして、何かを噛んでいないと気が済まない状況になってしまいます。そして、人の手や家具など固いものをガジガジと噛んでしまうのです。
また、子犬の場合は好奇心が噛みに繋がることもあります。
子犬は成犬と違ってさほど恐怖心が芽生えていないため、気になったものがあれば片っ端から噛み付いていきます。人間の赤ちゃんもそうですが、食べられそうなものは何でも口の中に入れて、それが何なのかをチェックするのです。
ほかにも、
- 本能や習性
- 留守番中の暇をつぶし
- 興奮
- 構ってほしい、甘えたいといった要求
- ストレス
などが噛みの原因として考えられます。
具体的な噛み癖のしつけ方
噛み癖のしつけにおいて大切なのは、シェットランドシープドッグが何も噛めない環境を作ることです。部屋中にスリッパや靴下、タオルなど物が散乱したままだと、常に物を噛める状況となり、噛み癖が定着したり、悪化したりします。
そのため噛み癖のしつけが完了するまで、噛まれて困る物はシェットランドシープドッグが届かない場所に収納しましょう。もし愛犬がゴミ箱を漁ってしまうのであれば、フタ付のゴミ箱に変えるのがおすすめです。
また、留守番中に家具を噛まれたり、イタズラされたりするのを防ぐために飼い主がいない間は愛犬をフリーにしておかずサークルへ入れましょう。サークル内にはトイレや水、噛んでも良いおもちゃ、清潔な寝床などを設置して、愛犬が快適に過ごせる空間を作ってくださいね。
そのほかにも、以下のようなしつけ方法があります。
散歩などの運動でストレスを発散
子犬期は特に何かを噛みたくてウズウズすることが多く、噛みへの欲求が満たされないとストレスが溜まってしまいます。ストレスを発散させるには、散歩や運動で体力を消費させてあげるのがおすすめ。疲れて寝てしまうくらいたっぷりと運動させることで、噛みへの欲求も軽減できます。
ただし、散歩デビューしたての子犬に長時間の運動をさせるのは控えましょう。体に大きな負担を与える恐れがあるため、様子を見ながら時間を調整してください。
噛み癖に有効な「チョウダイ」を覚えさせる
噛んではいけない物を口にしている愛犬を見て、無理に引き離そうとしたり、「ダメ!」「返しなさい!」と興奮気味に叫んだりする方も多いのではないでしょうか?
それでは愛犬をより興奮させる恐れがあるため、口に入れているものを出す「チョウダイ」というしつけを使ってみましょう。チョウダイを覚えさせていれば、言葉1つでスムーズに噛みを止めさせられます。
【チョウダイのしつけ方法】
①何かを噛んでいる愛犬の鼻におやつを握った手を近づけ、ニオイを嗅がせます。同時に「チョウダイ」という言葉もかけましょう。
②もし愛犬が噛んでいるものを離したら、その瞬間におやつを与えます。そして、「お利口」「いい子」などと褒めてあげましょう。このとき、口から離した物は背後に隠して見せないようにしてください。
③上記2つを繰り返し、チョウダイの言葉だけで口から物を離すようになればOKです。
噛まれたら無視をする
特に子犬期に多いのですが、構ってもらいたいときや遊びの延長で人の手足に噛みつくことがあります。それを甘噛みだからといって放置していると「飼い主は噛んでいいもの」と学習し、成犬になってからも人を噛んでしまいます。人を噛む癖が定着する前に、噛むと構ってもらえなくなることを理解させましょう。
もし手や足に歯が当たったら、徹底的に無視をしてください。目も合わせず、声もかけず、愛犬が落ち着くまでひたすら無視を続けます。これを何度も繰り返すことで、噛むと飼い主に構ってもらえなくなると学習して、徐々に噛み癖が改善するでしょう。
遊べるグッズやおもちゃの活用
木製のおもちゃやコング、ロープなど、噛んで遊べるアイテムを活用してみましょう。特にコングや木製のおもちゃは固くて噛みごたえがあり、噛みたい欲求を十分に満たしてあげられます。
また、ロープを使って飼い主と引っ張り合いしながら遊べば、1人でコングを噛むよりエネルギーを消費させられます。
まとめ
シェットランドシープドッグは悪気があって噛んでいるのではなく、牧羊犬としての本能で噛み癖が出てしまいます。仕方がないとはいえ、噛み癖を放置していると家族や他人をケガさせる恐れも。また、成犬になってからのしつけはプロでも手こずるほど難しいため、できるだけ子犬のうちに噛み癖のしつけを行いましょう。
また、シェルティの性格については下記のページでも解説しています。
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著者/ブリーダーナビ編集部