中型犬だけど、運動量は大型犬並み!?
元々家畜を誘導する牧羊犬として活躍してきた“ボーダーコリー”。そのため、走り回ることがとっても大好きなワンちゃんです。性格や個体差にもよりますが、ゴールデンレトリーバーよりも多くの運動量を必要とするパワーの持ち主でもあります。
そんなボーダーコリー、毎日満足のいく運動量を提供してあげないとストレスを溜め込んでしまい、問題行動を引き起こす原因にも繋がるといわれています。
では、毎日どれぐらいの運動量(お散歩)が必要なのでしょうか。また、知能が高いことから単純な遊びでは飽きてしまうといわれていますが、実際のところどうなのでしょうか。
疲れ知らず!?ボーダーコリーにとってお散歩とは?
お散歩は運動以外にも刺激を与えてくれる
世界各国の犬種の中で最も頭脳の高いワンちゃんといわれているボーダーコリーですが、長時間歩いても疲れ知らずといわれるほど、ずば抜けた体力の持ち主でもあります。
そんなボーダーコリーにとってお散歩は、家の中だけでは決して満たすことができない知的好奇心を補う大切な役割を持っています。
お散歩をすることで家にはないニオイや音、知らない物や人、ほかの動物などに出会うことができ、様々な新しい発見をすることができるからです。
体を動かすことはもちろん大好きですが、それと同時に頭を使って行動することも大好きなボーダーコリーにとってお散歩は、刺激を与えてもらえる大切な役割を果たしているのです。
飼い主とのコミュニケーションの場でもある
お散歩の時間は、飼い主との大切なコミュニケーションが取れる大切な時間でもあります。
愛犬の名前を呼びながら「今日はいい天気だね」「楽しいね」など、声を掛けてあげることで飼い主を意識するようになり、問題行動の予防に繋がるといわれています。
また、声を掛けることによって注意を引くことができるので、拾い食い予防にも繋がるともいわれていますよ。
適切な散歩時間ってどれぐらい?
ボーダーコリーにとって理想のお散歩時間は1日2時間ほどといわれています。子犬の時期は30分ほどで問題ありませんが、骨格がしっかりしてきた生後9か月頃になるとさらに多くの運動量を必要としてきます。
そのため、朝夕の1日2回、1回のお散歩につき1~2時間ほどのお散歩をしてあげるとよいでしょう。ただし、ボーダーコリーは自分のペースで散歩をして排泄ができないと、ストレスを溜めてしまう恐れがあります。注意してあげましょう。
どれぐらいの距離を歩かせるべきなの?
特に「○○km以上歩かせてください」といった決まりはありません。それよりも、コミュニケーションを取りながら楽しくお散歩をすることが大切であり、量より質にこだわってあげてください。
もし、外で開放的に遊べるドッグランや大きな公園などがあれば、フリスビーやボールなどを用いてたくさん遊んであげましょう。ボーダーコリーが満足いくまで遊んであげるとストレス解消にもなりますし、お散歩の負担も多少減りますよ。
頭を使う運動も大好き!
動き回ることが大好きなボーダーコリーですが、頭を使うことも大好きな犬種です。そのため、おもちゃを使って遊ぶ時は、ゲーム感覚で遊んであげるとよいでしょう。
例えば、嗅覚を使いおやつを片手に隠して「どっちにおやつがあるかな?」ゲームをしてあげたり、かくれんぼをしたりしてもよいと思います。
頭を使うことでボーダーコリーも楽しくなりますし、愛犬の認知症予防にも繋がるのでおすすめです。
ボーダーコリーだってのんびりしたい時もある
私たち人間も丸々1週間働きっぱなしは疲れますよね。それは、ボーダーコリーも同じで疲れが溜まる時もあります。そのため、毎日必ずお散歩に連れて行かなくてはいけないというわけではないのです。
時には飼い主の都合で行かない日があっても問題ありませんし、ボーダーコリーがお散歩に行きたがらないような日は自宅でのんびり過ごさせてあげてくださいね。
これだけ注意して!
お散歩に行く時間は決めないで
photo by uroczysko.net.pl
ボーダーコリーはとても頭がよいワンちゃんですので、飼い主が「〇時にお散歩へ行く時間」と決めてしまうと、その時間帯が来ると吠えて催促することもあります。
どうしても飼い主の都合上、その時間帯にお散歩へ行けなくなってしまったとしてもボーダーコリーにとってはお構いなし。「今はダメ!」といって行かないと、かえってストレスを溜め込んでしまいます。また、気候の変化からその時間帯はお散歩に適さないこともあるかもしれません。
これらのことから、お散歩に行く時間は不規則にすることをおすすめします。
過度な運動は病気やケガの元!
「ボーダーコリーはたくさん運動させてあげないと!」と、ついつい張り切って過度な運動をしてしまうと、股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)や肘関節異形性(ひじかんせつけいせいふぜん)などの関節の病気を患ってしまう恐れがあります。
ボーダーコリーを始め、多くの犬は骨が成長する生後4~10ヶ月頃における激しい運動や肥満、落下や衝突といった事故で骨や関節に悪影響を及ぼす危険性があります。そのため、子犬の頃は無理せずに愛犬のペースで運動をさせてあげましょう。
骨や関節の病気など、ボーダーコリーが患いやすい病気について詳しく知りたい方は下記のページも参考にしてみてくださいね。
足や目の病気に要注意!ボーダーコリーがかかりやすい6つの病気
愛犬と一緒にチャレンジしてみては?
ボーダーコリーが出場できるドッグスポーツ
ボーダーコリーは、様々な可能性を秘めた犬種でもあります。訓練競技大会を始め、アジリティやフライボール、ドッグダンスなどでボーダーコリーの高い運動能力を発揮し、披露することができます。例え上手にできなくても、大会の雰囲気やほかのワンちゃんたちの活躍を見るだけでも楽しいですよ。
「単純な運動は飽きてきたな」「普段の訓練が物足りない」「どこかでうちの子を披露したい!」など、お考えの方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【JFA日本フリスビードッグ協会で開催される“フリスビー大会”はこちら】
参考 JFA 日本フリスビードッグ協会JFA 日本フリスビードッグ協会
【NDAナショナルディスクドッグアソシエーションで開催される“ディスクドッグ競技会”はこちら】
参考 ナショナル ディスクドッグ アソシエーションナショナル ディスクドッグ アソシエーション
【DECで開催される“ドッグスポーツ大会”やイベントはこちら】
参考 ドッグライフサポート『ドッグイベントクラブ』は愛犬と一緒に楽しく遊べるイベントを運営しております!ドッグライフサポート『ドッグイベントクラブ』
まとめ
ボーダーコリーの運動量は、愛玩犬に比べてたくさん必要としますが「一緒に運動をしたい!」「アクティブに動き回ることが好き!」という人には大変ベストな犬種ではないでしょうか。一緒に楽しくお散歩や運動をすることで健康的になりますし、愛犬とのコミュニケーションもたくさん取れますし大変おすすめですよ。
ただし、お散歩中やおもちゃを使って遊ぶ際は十分周りの状況を確認し、事故のないように気を付けてくださいね。
下記ページで解説しているボーダーコリーの飼い方についての内容も参考にしてみてください。
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著者/ブリーダーナビ編集部