キャバリアの社会化とは?合わせて行いたいトイレのしつけ方法も!

1.「犬の社会化」って何?

人間社会で快適な暮らしを送るために大切なこと

キャバリアの社会化とは?合わせて行いたいトイレのしつけ方法も!

「犬の社会化」とは、ワンちゃんが人間社会で生活していくために、あらゆる環境、出来事(音・光・衝撃など)、人や動物に慣れ、柔軟に適応する力を養うことです。

この社会化を行わないと、大きな音や見知らぬ人に警戒心を抱いてしまい、それが原因でストレスを感じ、吠えたり噛んだり、ワンちゃん自身も飼い主もストレスを抱えながら生活を送ることになってしまいます。

また、社会化は子犬の頃の、一定の時期しか行えません。成犬になってからでも可能だとは言われていますが、子犬に比べれば時間もかかりますし、とても難しいものとなってしまいます。

警戒心や恐怖心よりも、好奇心や向上心に満ち溢れた子犬の頃にしかできない経験や学習はたくさんあり、その経験がワンちゃんの人生を大きく左右することを知っておきましょう!

その経験のひとつにはトイレトレーニングも含まれます。そこで今回は、子犬に特に重要とされる社会化と、トレイトレーニングについてご紹介していきます。

2.社会化ってなにをすればいい?

室内から外界へ!さまざまな環境や生き物と触れ合おう

社会化

社会化では、とにかく室内・屋外さまざまな環境に行き、色々な音を聞かせ、色々な景色を見せ、異なる特徴を持つ人と触れ合い、ほかのワンちゃんと出会い、物に触れ、臭いを嗅がせ、地面を歩かせるなど、あらゆる経験をさせていきます。

人間社会で暮らしていくために、音、人、動物、環境への耐性をつけるには、外の世界に触れさせることが一番です。そのため、まずは室内から外の世界へ連れ出してあげましょう!

ワクチンもまだなのに外に出して大丈夫?
「まだしつけも完璧じゃないし、ワクチンも済んでいない子犬を外に出すなんて…」と不安に思う飼い主もいるかもしれませんね。しつけをマスターしていなくても、ワクチン接種が済んでいなくても、社会化は適した時期に行うことが大切です。

社会化を行うのに適した時期(社会化期)は、生後3週~12週頃。

ワクチン接種は生後2ヵ月~1歳にかけて数回行っていきます。ワクチン接種が社会化期にかぶってしまうのは、スケジュール的にも仕方ありません。

そのため、ワクチン接種の済んでいない子犬は、地面に触れさせないように抱っこしながら、ほかの人やワンちゃんとの接触を避けながら外出を行いましょう。

また、いつから地面を歩いていいか、ほかのワンちゃんなどと交流していいかは、かかりつけの獣医さんからの指示に従いましょう。

ワクチン完了前の外出方法は?
獣医さんからのOKが出るまでは、以下のようなことに気を付け、外出してみてくださいね。

・キャバリアを飼い主が抱っこして外出する
・抱っこしたまま、公園などに行き他のワンちゃんの姿を見せてあげる
・抱っこしたまま散歩を行い、さまざまな景色や音を体験させる

上記のほかに、もし周囲に信頼できる犬好きの友人や、愛犬家の方がいれば、家に招いて子犬に会ってもらうのもいいでしょう。飼い主以外の人の手からおやつを与えるのも効果的です。

もしも友人にもワンちゃんがいる場合、どちらかがワクチン接種できていない場合は会わせるのを控えた方がよいでしょう。

家の中で行える社会化トレーニングも!
ワクチンが完了しておらず、外に出るのが不安な場合や、雨で外に出られないという場合は、家の中で行える社会化トレーニングも実践してみてください。

動画サイトなどを使って、電車や雷の音を聞かせたり、他のワンちゃんが動いたり吠えたりする様子や、人で賑わっている場所の映像を見せたりするのも子犬のキャバリアにとってはよい経験となります。

体に触れられることに慣れてもらおう

パピー

このトレーニングは、基本的にキャバリアの子犬をお迎えした日からはじめます。

「体に触れることに慣れる」と言うと、簡単に聞こえるかもしれません。ただし、これはワンちゃんが嫌がりがちな口やお尻周り、肛門付近も含めます。
嫌がる場所を無意味に触れることに、はじめはためらうかもしれません。しかしこれらのトレーニングは、いざと言うときに功を奏すため、とても重要なトレーニングとなります。

例えばワンちゃんの元気がないとき、獣医さんがお尻や肛門付近に触れての検査が必要になる可能性もあります。そんなときに暴れてしまっては、検査も手間取るほか、ワンちゃんにストレスもかかってしまいます。

ほかにも、投薬の必要があるとき、口をあけてもらう必要が出てくるかもしれません。そんなときも、このトレーニングが役立つはずです。

体に触れることに慣れてもらうには?その手順は?
最初はワンちゃんが嫌がらない箇所を触ることからはじめます。
徐々に触る範囲を広げていき、全身どこを触られても嫌がらない状態を目指しましょう。

・口周りを触る練習をするには、歯磨きの練習を兼ねるのがおすすめ
・体を触る練習には、日頃からブラッシングや耳掃除を行うのがおすすめ

日々の生活の中で積極的にスキンシップをとるようにすることがポイントです。「無理やり」行うことは避け、ワンちゃんがリラックスした雰囲気の中で行えるように、ワンちゃんのペースに合わせて行っていきましょう。

ワクチンが済んでいない場合は、ほかのワンちゃんと触れ合った手で触れないなど、衛生面に気を付けましょう。

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