子犬の頃から少しずつお留守番に慣れさせよう!
photo by Sodanie Chea
ひとりぼっちが嫌いなヨークシャーテリアのためにも「常に一緒にいてあげたい!」と飼い主なら思ったことがあるかもしれません。
しかし、現実問題なかなかそうはいきませんよね…仕事や家事、付き合いやお出かけなどの用事でお留守番をしてもらわなくてはいけない時が必あるかと思います。
そんな時、快く見送ってもらえるようにするためにも、子犬の頃から少しずつお留守番に慣れてもらう必要があります。
もちろん、成犬になってからでも時間はかかるかも知れませんが、これからご説明するお留守番のトレーニングを根気よく教えていけば、徐々に覚えてくれますよ。
今回はそんなお留守番のトレーニング方法から、お留守によって引き起こす問題点についてまでを詳しくご紹介したいと思います。
お留守番トレーニングを始めよう
まずは短時間からお留守番に慣れさせよう
photo by switz1873
お留守番が苦手なヨークシャーテリアですが、全くお留守番ができないというわけではありません。
忍耐強い性質を持ち合わせているので、飼い主が仕事で留守にしている数時間であれば、頑張ってお留守番をすることは可能です。
しかし、急にお留守番をさせたらパニックを起こし兼ねないので絶対に止めてください。まずは、5~10分程度の短い時間からお留守番に慣れさせていき、徐々に時間を伸ばして行きましょう。
安心できる環境を整えよう
例え5~10分という短い時間であっても、急に飼い主がいなくなるとビックリしてしまいます。
まずはハウス内に大好きなおもちゃと新鮮なお水を用意してください。またテレビや音楽などをかけ、空調管理もベストな状態にしておきましょう。誤飲誤食につながりそうなものも置きっぱなしにしないようにしましょう。
そして、なるべくいつもの日常と同じような雰囲気と環境にしてから愛犬をハウスに入れてください。
家を出ていく時は平静を装って
「寂しけど、お留守番お願いね」「ママは必ず帰ってくるからね」など、オーバーに表現して外を出るのは、ヨークシャーテリアにとって不安材料を作るだけです。家を出る時は、何食わぬ顔で平静を装って外出してください。
そして帰宅したらまずは自分の用事を済ませ、ひと息ついてから愛犬を構うようにしましょう。
ここで、帰宅してから真っ先に愛犬の相手をしてしまうと、甘えん坊度が増してしまいますので注意が必要です。
このトレーニングのポイントとしては「必ず自分の元に帰ってくる」と愛犬に思ってもらい、意識づけることです。決してあなたを捨てるのではないのよと思ってもらえるようにしましょう。
お留守番は12時間以内を目安にして
犬種や個体差にもよりますが、ごはんや排泄などのことを考えると、お留守番をさせる時間はどんなに長くても12時間以内を目安にしてあげてください。
留守番時間が長いと「本当に帰ってくるのだろうか…」と不安にもなりますし、ストレスが増大するからです。
もし、どうしても12時間以上家を空ける必要があるのなら、愛犬のことをよく知っている近親者や友人などに預けたり、ペットホテルやペットシッターを利用したりするなども視野に入れておきましょう。
長時間のお留守番は問題行動に走らせる
噛む・吠える・いたずらする場合はどうすればいい?
「最近よく吠える」「すぐ噛んでくる」「帰ってくると部屋の中が悲惨なことに…」と、ヨークシャーテリアの問題行動が目立ってきた場合は、もしかしたら飼い主に原因があるかもしれません。
きちんと毎日お散歩やコミュニケーションを取っていますか
新鮮なお水とごはんを与えていますか
トイレシートは清潔なものに変えてあげていますか
ワンちゃんにも感情がありますので、大好きな飼い主が構ってくれず、自身のお世話を疎かにされていたら我慢の限界が来てしまいます。
不満だらけの環境でひとりにさせ「おとなしくお留守番をしなさい!」と要求することはとても酷です。
まずは愛犬との関係性をよく見直し、飼い主自身が改めるべき所はすぐに改善させましょう。
過度な愛情は“分離不安”の元
「部屋の環境も完璧!愛情もたっぷり!でもなぜ吠え癖が直らないの…」「自分を噛んでしまっているみたいで、自傷行為が激しい…」など、たくさん愛情をかけているのになぜか愛犬が問題行動を起こしてしまうと嘆いている方はいませんか。
それらの原因は、もしかしたら長時間の留守番や過度な甘やかしなどが原因で“分離不安”になっているのかもしれません。
●分離不安とは
飼い主と離れることが不安で仕方がなく、それによって体調を崩したり、問題行動(吠える・物を壊す・トイレ以外の場所で粗相をする・自傷行為など)を起こしたりしてしまう症状をいいます。
分離不安の主な原因といわれているのが、
・過度な甘やかし
・お留守番
上記2つだといわれています。
愛情を注ぐのはとてもよいことなのですが、過剰に甘やかしてしまうとそれが過保護の原因となり、わがままな状態になってしまいます。
そして、飼い主が少しでも離れると寂しくなり、問題行動を起こしてしまうのです。
お留守番に関しては、構ってもらえない寂しさからストレスが溜まり、問題行動を起こして気を引こうとしていることがあります。
そのため分離不安を起こさないようにするためにも、
・愛犬主導の接し方はしない
・すぐに愛犬の要求に従わない
・外出する際は愛犬に注意を向けない
・帰宅後に愛犬が不適切な場所で粗相をしていても叱らない
これらに気を付けて接し、愛犬の不安を取り除いてあげるようにしましょう。
まとめ~お留守番におけるポイント~
photo by deb@deb-gray.com Gray
お留守番のトレーニングから問題行動について解説させていただきました。最後にお留守番における注意事項とポイントを確認していきましょう。
【注意事項&ポイント】
①愛犬にとって快適な環境を整えてあげる
②誤飲になるものは近くに置かない、触らせない
③初めてのお留守番は5~10分以内!徐々に時間を伸ばしていく
④過度なスキンシップは行わない
⑤家を出る時は平静を装うこと
⑥帰宅後、例え家の中が散らかっていても怒らない・叱らない
⑦帰宅後、すぐに愛犬を構わない
⑧長時間のお留守番はさせないこと
飼い主は日々お仕事を頑張っているかと思いますが、ヨークシャーテリアも頑張ってお留守番をして帰りを待っています。
寂しい思いをしている分、お休みの日や帰宅時はたくさんコミュニケーションを取ってしっかりと心のケアをしてあげてくださいね。
そうすることでヨークシャーテリアも飼い主の気持ちを汲み取り、よい子にお留守番をしてくれるようになります。初めはなれるまで時間がかかるかも知れませんが、根気よくトレーニングを行っていきましょう。
ヨークシャーテリアの適切な飼い方については、以下の記事で解説しています。環境作りやしつけについても記載しているのでぜひご覧ください。
非公開: 初心者向けヨークシャーテリアの飼い方
ヨークシャーテリアを飼いたいあなたへ
小さいけど、元気で活発なヨークシャーテリア。そんなかわいらしいヨークシャーテリアの子犬(パピー)をお迎えできる“ブリーダーナビ”をご存知ですか。
ブリーダーナビでは、犬のプロであるブリーダーさんが愛情たっぷり育てた子犬たちを多数ご紹介しています。
どの子も健康でかわいらしい子ばかりなので、きっとあなたに合ったワンちゃんを見つけることができますよ。
気になる方はぜひ【子犬を探す】からブリーダーナビへアクセスしてみてくださいね!
著者/ブリーダーナビ編集部