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ビションフリーゼは飼いやすい犬種?
ビションフリーゼは社交性が高く従順、陽気でマイペースな性格なので、家庭犬として理想的な犬種といわれています。
賢く人の言うことをよく聞くためしつけもしやすく、性格と合わせてペット初心者でも飼いやすい犬種といえるでしょう。
ただし、甘えん坊で寂しがり屋な面があるため、長時間ひとりで過ごすのは苦手。
常に飼い主と一緒にいることを好むので、一人暮らしや共働きといった、常にお留守番をさせなければならないご家庭には不向きかもしれません。
また、特徴的なフワフワな被毛をきれいに維持するには丁寧なお手入れが必要なので、その点は少し手間がかかるでしょう。
非公開: ビションフリーゼの性格は?飼いやすい?赤ちゃんや子供と一緒でも大丈夫?
小さなお子さんがいる場合、犬を飼って大丈夫か悩むご家庭も少なくないでしょう。
事実、犬種によっては子どもにケガをさせたりということもあるので、心配になるのは当然です。また、病気などの心配もあると思います。
では、ビションフリーゼという犬種は、赤ちゃんや子どもと一緒に暮らしても問題ない犬種なのでしょうか。
結論としては、とても穏やかで愛情深く、人懐っこい性格のビションフリーゼは、赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭でも安心して飼うことができる犬種といえます。
性格面だけでなく抜け毛も少ないので、犬アレルギーの心配は他の犬種より安全といえるでしょう。
とはいえ、最も重要なのは、愛犬に対するしつけです。
どれだけ安全な犬種であっても、しつけ次第ではどう転ぶか分かりません。安心して愛犬と暮らすためにも、しっかりしつけておくことが何よりも安全につながります。
抜け毛は少ないって本当?
ビションフリーゼ最大の特徴といえば、クルクルフワフワで真っ白な被毛。
密集して生えているこの被毛ですが、見た目のボリュームに反して意外と抜け毛は少ないようです。
ビションフリーゼの被毛のタイプは、上毛と下毛で構成されたダブルコート。一般的にダブルコートの被毛は抜け毛が多い傾向にあるのですが、ビションフリーゼは例外的に抜け毛が多くありません。
抜けない代わりに、放っておくと毛がどんどん伸び続けてしまい、カールした毛質もあって絡まりやすくなってしまいます。
そのため、絡まらないように毎日のブラッシングは欠かせません。何より、ビションフリーゼの特徴的な被毛をきれいに保つために、丁寧にお手入れをしてあげてください。
トリマー代がかかるって本当?
ビションフリーゼを飼うのであれば定期的なトリミングは欠かせません。
見た目の通り毛量が多くクルクルとした独特のクセがある被毛なので、無理に自宅でカットしようとせず、プロのトリマーさんにお任せした方が良いでしょう。
カットするタイミングは、ワンちゃんの個体差やどんなカットスタイルにするのかにもよりますが、月1回が目安です。
そして、ビションフリーゼのカット料金は6000~13000円が相場となっています。
ビションフリーゼは『アフロカット』や『テディベアカット』など、多くのカットスタイルが楽しめる犬種です、せっかくカットするのであれば色々試してみるのも面白いでしょう。
ビションフリーゼを飼うために準備するもの
人間が人間用の道具を使うように、愛犬には犬用のグッズを用意してあげましょう。
では、具体的にどのような物を買い揃えておけば良いのでしょうか。
愛犬が安心して休めるような場所に用意しましょう。
なお、寝床とトイレは近くないほうがいいといわれています。ある程度距離を取れる場所に設置するようにしてくださいね。
フード用は安定感があるものを選びましょう。飲み水用はケージに取り付けるタイプの給水器などもあるので、使い勝手が良いものを選び、いつでも新鮮な水を飲めるような環境にしてください。
このほかワンちゃんを飼ううえで必要なグッズには、お散歩用のアイテムやおもちゃ、しつけ用のおやつなどがあります。
最初から全部揃えようとせずに、愛犬の成長とともに必要に応じて買い揃えていくと良いでしょう。
なお、子犬の散歩はワクチン接種のプログラムが終了してから可能になります。ビションフリーゼの散歩についてはこちらの記事で紹介しています。
ふわふわ、モコモコの毛質を保つコツ
ビションフリーゼといえば、あのふわふわモコモコな真っ白い被毛。その最大の魅力をきれいに維持するために、お手入れは欠かせません。
上述したように、ダブルコートでありながら抜け毛は少ないものの、カールした被毛は伸び続けるので、お手入れをサボってしまうとすぐに毛玉ができてしまいます。
毎日30分程度の丁寧なブラッシングに加え、1~2ヶ月に1回程度のシャンプーをすることで、特徴的な被毛を美しく保つことができるでしょう。
シャンプー後は流し残しのないように丁寧にすすいでください。すすぎ残しがあると、きれいになるどころか皮膚に悪い影響がでてしまい、健康を害することになってしまいます。
また、乾かす際も乾かし残しがないように、脇の下や指の間など、風が届きにくいところまで丁寧に乾かしてあげてくださいね。ドライヤーを乾かす部分にあてて、毛を立てるように根元から毛先に向かってブラシを通してあげるとふわふわに仕上がります。
しつけについて
ビションフリーゼの飼い始めに必要なしつけをいくつかご紹介します。
なお、それぞれのしつけ方法についての詳細は下記のページでご紹介しているので、あわせてご覧ください。
トイレトレーニング
トイレトレーニングは、ワンちゃんを飼ううえで最初にして最大の難関といえるでしょう。
やり方としては最初は広めにペットシーツを敷き、その上でおしっこができたら褒めてあげます。それを繰り返しながら、少しずつペットシーツの面積を狭くしていく方法となります。
ワンちゃんがトイレがしたくなったときに、自発的にペットシーツ(トイレトレー)に行けるようになるまで、根気強くトレーニングしていくこととなります。
社会化トレーニング
社会化トレーニングとは、犬が人間社会での生活に慣れるためのしつけです。
社会科ができていないと、外の世界を怖がって散歩できなかったりちょっとしたことに過剰に反応したり、日常生活に何かと支障をきたすことになってしまいます。
そのため、生後3ヶ月半までの、いわゆる『社会化期』にさまざまな経験をさせることで、社会に順応させるのです。
具体的には、家族以外との接触をさせたり体に触れられることに慣れさせたりしていきます。
犬の社会化は子犬の頃にある程度やっておく必要はありますが、それで終わりではありません。一旦社会化トレーニングを終えても、そこから継続的に行っていく必要があるのです。
無駄吠え、噛み癖
犬の無駄吠え、噛み癖は、多少の差はあれどのような犬種でも必ず挙がる問題です。
ビションフリーゼは吠えることが少ない犬種ですが、甘えん坊な性格から甘噛みをすることがあります。そのため、無駄吠えはそれほど気にする必要はないものの、甘噛みは癖になってしまわないようにしつけてあげる必要があります。
小型犬の子犬は噛む力が弱いので、飼い主としては好きにさせてしまいがちですが、そこは矢張りしつけてあげたいところ。噛むこと自体は完全に止めさせることができないので、噛んでも良いおもちゃを与えたうえで、噛んでも良いものと悪いものを教えると良いでしょう。
留守番
甘えん坊なビションフリーゼは、飼い主と一緒にいることを好む反面、ひとりでいることにストレスを感じがちです。そのため、長時間ひとりで過ごすことになるお留守番などは苦手ですが、どんなご家庭でもお留守番をさせる場面は必ず生じることでしょう。
そのため、できるだけ早いうちからお留守番のためのしつけを行っておくのがおすすめです。
留守番トレーニングは、少しずつひとりで過ごしてもらう時間を伸ばし、慣れてもらう方法が一般的です。詳細は、こちらの記事で解説しています。
ビションフリーゼ特有の行動『ビションブリッツ』とは?
ビションブリッツとは、ビションフリーゼが突然物凄い勢いで走り回る行動のことで、スイッチが入ったように突然起こるため、『ビションスイッチ』と呼ばれることもあります。
この状態になる明確な原因は分かっておらず、時と場所を選ばず突然始まり急に終ります。
病気の発作や体調の問題ではないので、その点に関しては心配は無用ですが、ケガや車道への飛び出しなど、何が起こるか分からないので注意が必要です。
ビションブリッツについて、詳しくはこちらのページの記事をご覧ください。
まとめ
魅力たっぷりなビションフリーゼについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
周りの目を引く可愛さと飼いやすさで、人気の高い犬種のひとつです。ビションフリーゼとの生活は、きっと楽しく華やかなものになりますよ!
著者/ブリーダーナビ編集部