愛犬の老後のために何かしてる?
(ブリーダーナビ公式Instagramでのアンケート 2021年7月31日実施 回答数72)
約7割の人が、愛犬の老後のことは「まだ考えていない」という結果に。そして既に老後のための対策をしている人が、なんと17%もいることが分かりました!先見の明がある素晴らしい飼い主さんたちですね♪
「老化は足から」という言葉を聞いたことはないでしょうか。一般的には人間が対象となる言葉ですが、これは犬にも当てはまります。つまり、年齢を重ねても元気でいるためには足腰を強く保つことが重要ということなのです。
それでは愛犬が足腰を弱らせずに健やかな老後を迎えるために、若いうちからできることをチェックしていきましょう!
1.早期対応を心がける
老後もしっかりとした足腰を維持するためには、まだ元気に動けるうちから足腰の筋力や体力維持のためにトレーニングや運動を習慣づけることが重要になってきます。
衰えて健康に影響が出てからでは、筋力や体力を取り戻すために必要な労力が大きすぎます。
早い段階でリハビリや筋トレを行うことで、身体能力の維持だけでなく健康の維持も同時にできるので、 若いうちから積極的なトレーニングをしておくことをおすすめします。
2.基本はストレッチ
トレーニングが大事と説明しましたが、内容はハードなものでなくても問題ありません。
体を伸ばしたり散歩以外にも運動をさせたりと、無理のない範囲で体を動かすことを習慣づけるようにしましょう。
体が衰えていないかの判断基準は、おすわりやふせがキレイにできるかどうかです。
例えば、おすわりしていても、足を左右対称に開けなかったり膝が内側に入りすぎていたりと、どこか格好が歪になってはいないでしょうか。
意外なことに、おすわりやふせができない子は少ないものです。
姿勢が歪んでいるということは、体が歪んでいたり筋力が衰えていたり、体のどこかに不具合があるかもしれません。
3.足場の悪い環境で歩かせる
犬にとって運動の基本といえば散歩ですが、同じ距離・時間であっても道の歩きやすさ次第で運動量は変わってきます。
街中であれば舗装された歩きやすい道が当たり前ですが、砂利、芝生、土手、砂場、ウッドデッキ、砂浜など、多種多様な地面の上を歩かせることも良い運動になります。
特に足を踏ん張らなければならない歩きにくい地面は、舗装された道とは違う筋肉を動かすことになり、肉球に適度な刺激があるのでおすすめです。
また、舗装されていない道の方が柔らかく膝などの関節への負担も少ないので、関節に不安があるワンちゃんでも無理なく運動できるでしょう。
4.道具を利用する
突っ張り棒やラップの芯などを利用して、屋内でも楽しんで運動できるように障害物を作って遊ばせるのも有効です。
人間は筋力が衰えると、ちょっとした段差に躓いたり何もないところで転んだりします。
これは犬でも同様で、後ろ足を引きずって歩く癖がある子の場合、厚みがない細い棒であってもまたげずに蹴飛ばしてしまいます。
ちょっとした工夫でしっかり筋肉作りの運動をさせててあげましょう。
ただし床がフローリングなどの滑りやすい素材の場合、膝や股関節への負担が大きいので、絨毯やカーペットを敷いておくようにしましょう。
5.一緒に遊ぶ
膝を立てて座りその下を潜らせたり座って広げた足をまたがせたり、室内で簡単にできる遊びを一緒にしてあげると、楽しみながら足腰を鍛えることができます。
室内におやつを隠して宝探しをさせる、頭を使った遊びも老化予防には効果的です。
また、家に丁度良い高さの段差があるようなら、リードをつけてゆっくり上り下りさせるのも良い運動になるでしょう。
ただし体への負担を考えて、階段には滑り止めをつけて極力安全面には配慮してあげてください。
まとめ
飼い主にとって、愛犬はいつまでもかわいい我が子。しかし、犬は人間より寿命が短いため、当然飼い主よりも先に老化してしまうことがほとんどです。
愛犬にはいつまでも健康で長生きしてもらいたいもの。
老化は筋力や体力の低下による身体能力の衰えから始まるため、まだその兆候が見えない若いうちから適度な運動を習慣づけて、心身の健康維持に努めてください。
著者/ブリーダーナビ編集部