1.においに気を付ける
犬はとても嗅覚が鋭い動物なので、人間が気にならないようなかすかなにおいでも敏感に感じ取ることがあります。
人間が視覚から得る情報が多いように、犬が最も情報を得るのはにおいからです。そのため、興味を持ったものに対して、まずはにおいを嗅ごうとします。
せっかく興味を持ってにおいを嗅いでくれたのに、犬が嫌がるにおいを発していたら、その時点で好かれることはなくなってしまうでしょう。
犬は人工的なにおいを避ける傾向にあり、特にたばこや香水は嫌がられるので避けてください。
それ以外であれば、基本的に人間が発するにおいを嫌うことはないため、まずは拳を鼻先に差し出して、満足いくまでにおいを嗅がせてあげることをおすすめします。
2.ゆっくり動く
犬に限らず、多くの動物は大きく速く動く物に対して警戒心を抱きます。そのため散歩中の犬を見かけても、いくら可愛いからといって駆け寄るのはNGな行為です。
こうしたタイプとは逆に、落ち着いたゆったりとした雰囲気の人が好かれます。
まずは警戒させないように、落ち着いてゆっくり動くことを心がけましょう。
人間の子どもが苦手な犬も少なくありませんが、子どもは行動が読めず、全力で動くので、犬の警戒心を刺激するのでしょう。
3.落ち着いてゆっくりと話す
動きだけでなく、感情的にも落ち着いている人の方が犬に好かれやすい傾向にあります。
人間が興奮していると、その興奮が伝染するように犬も落ち着きがなくなってしまいます。やたらテンションが高い人に近寄られたら、人間であっても恐怖を感じてしまいますよね。
人間の言葉の意味が理解できない分、表情や仕草、声のトーンなどから相手の感情を敏感に読み取ります。ゆったりとした穏やかな声で話しかければ、それだけで安心して近寄って来てくれるでしょう。
こちらが落ち着いて接することができれば、犬にも警戒心を抱かせず、落ち着いてもらうことができます。
4.いきなり触らない
いくら可愛いからといって、初対面の犬をいきなり撫でるのは嫌われる行動ということを理解しましょう。
特に注意が必要なのは、いきなり上から頭を撫でようとする人です。
犬を飼ったことがない人などは、頭を撫でようとします。しかし、頭は目や鼻といった大事な器官が集中しているので、特に触られることを嫌がる場所。家族や慣れた相手でない限り止めましょう。
また頭上は見えにくいので、いきなり手を差し出すと恐怖を与えてしまいかねません。撫でるのであれば下からゆっくりと、あごや頬、胸のあたりを撫でてあげましょう。
5.正面から近づかない
人間であれば、正面から挨拶を交わすのは基本的なコミュニケーションの方法ですが、相手が犬の場合、それは避けた方が良さそうです。
人間側にその気はなくても、初対面の犬の正面に立つということは、敵対行為につながるためです。特に正面から目をジッと見詰めて近寄るのは、完全にNGな行為です。
犬には横から回り込んで近付き、まずは手を差し出してにおいを嗅がせて、敵意がない意志を示してください。
まとめ
人間が相手でも犬が相手でも、コミュニケーションを取るのが上手な人は、距離感の調整が上手です。
初対面の相手にいきなり触られるのは、恐怖です。可愛い犬に触れたいという気持ちは理解できますが、あくまでも犬のペースに合わせて、警戒心を解いてくれたら触れるようにしましょう。
もちろん、触る前にまずは飼い主さんの許可を得てください。
著者/ブリーダーナビ編集部