ゴールデンレトリーバーの寿命は?ギネス記録や長生きの秘訣

ゴールデンレトリーバーの寿命は?ギネス記録や長生きの秘訣

大型犬の中で特に高い人気を誇るゴールデンレトリーバーですが、何歳まで生きてくれるのかは気になるところではないでしょうか?

この記事では、ゴールデンレトリーバーの寿命にフォーカスし、長生きしてもらうために飼い主が知っておくべきことを紹介します。

ゴールデンレトリーバーの平均寿命は?

アニコムの家庭どうぶつ白書2019によると、ゴールデンレトリーバーの平均寿命は11歳です。大型犬全体の平均寿命は11.1歳なので、大型犬としては僅かに寿命は短い犬種といえます。

大型犬の平均寿命は短い?

ワンちゃんの寿命は、大型になるほど短く、小型になるほど長くなる傾向があります。
アニコムの家庭どうぶつ白書2019によると、犬種群ごとの平均寿命は以下の通りです。

サイズ平均寿命(歳)
超小型犬14.0
小型犬13.8
中型犬13.3
大型犬11.1

この表からも、大型犬が他の大きさの犬種と比べても平均寿命が短いのが分かるでしょう。

20歳のゴールデンレトリーバーがいる?ギネス記録は?

米テネシー州にあるゴールデンレトリバー専門のレスキューグループ「GoldHeart Golden Retrievers Rescue(GGRR)」によると、米テネシー州ファイエット郡オークランドに住むゴールデンレトリバーの『オーガスト』が2020年4月24日、20歳の誕生日を迎ました。

この誕生日を迎えたことで、オーガストはゴールデンレトリバーの最高齢の世界記録を更新したとのこと。
ゴールデンレトリーバーの平均寿命が11歳であることを考えると、どれだけ長生きか分かります。
参考 人間で言えば120歳超! 世界最長寿のゴールデン・レトリバーが20歳に(米)エキサイトニュース

ギネス最高齢の犬種とは

ギネスブックに登録されている最高齢のワンちゃんは、オーストラリアンキャトルドッグのブルーイー。なんと、29歳5ヵ月(1910~1939年)という世界最高記録を持つ長寿犬です。

オーストラリアンキャトルドッグはオーストラリア原産の牧牛犬で、平均寿命は12~14歳といわれています。つまり、ブルーイーは平均寿命の倍以上を生きたことになるのです。

中型犬に属するオーストラリアンキャトルドッグの29歳を人間の年齢に換算すると、130歳を超えることになります。

20年以上もの間生き続けるワンちゃんはとても珍しく、現在でも公式でブルーイーの年齢を超える子は表れていません。

ゴールデンレトリーバーに長生きしてもらうためには?

上述したように、ゴールデンレトリーバーの平均寿命は11歳ですが、それ以上に長生きする子もいます。
では、愛犬に長生きしてもらうためにはどんな点に注意すれば良いのでしょうか。

しっかりと運動させてあげる

ゴールデンレトリーバーはもともと狩猟犬ということもあり、活発で運動量が豊富な犬種です。そのため毎日の散歩は元より、公園やドッグランなど広い敷地で、定期的に思いきり遊ばせてあげる必要があります。

大型犬ということで、散歩時間は少し長めの1時間程度を朝夕の1日2回。活発な犬種なので、散歩は運動欲を満たすことに加え、肥満防止やストレス解消にもなる大切な日課です。

旺盛な好奇心を満たすために、同じ散歩コースばかりでなく、変化をつけてあげるとなお良いでしょう。

年齢に合わせた食事管理を

ゴールデンレトリバーは、とても食欲が旺盛な犬種です。食欲があるということは健康である証ですが、食べすぎは肥満につながり、肥満は健康を害するもとになります。

肥満を予防するためには、飼い主による愛犬の年齢に合わせた食事管理が欠かせません。
ゴールデンレトリーバーの成犬の場合、平均体重が25~34kgなので1日に必要なカロリーは1800kcl。一般的なドッグフードなら、500g程度の量になります。

ワンちゃんの食事は、子犬、成犬、老犬と、ライフステージに合わせたフードを選び、一度に食べさせるのではなく数回に分けて与えましょう。

定期的な健康診断で早期発見

旺盛な食欲、活発な性格からも分かるように、ゴールデンレトリーバーは、とても健康的な
犬種です。

それでも、ケガヤ病気のリスクがないわけではありません。どんな病気になりやすいのか知っておくことで予防に努め、定期的な健康診断で早期発見することが重要です。

成犬の場合は年に1回を目安に、老犬になったら半年に1回以上の健康診断を心がけましょう。

また、愛犬がケガや病気をした時のために、近くにかかりつけの動物病院を見付けておくことをおすすめします。

ストレスをためさせない

ストレスは万病の元。健康を維持するためには、ストレス管理も欠かせません。

ゴールデンレトリーバーは人懐っこい犬種ですが、裏を返せば寂しがり屋ということ。お留守番などひとりでいる時間が長いと、それだけでストレスを感じてしまいます。

また運動欲が強い犬種なので、毎日の散歩をはじめ、思い切り体を動かす時間を用意してあげないと、運動不足でストレスを感じることもあります。

こうした理由から、ゴールデンレトリーバーにストレスをためさせないために、ひとりにさせる時間を極力減らし、ドッグランに連れて行ったり、広い公園で一緒に遊んであげたりすると良いでしょう。

かかりやすい病気を把握する

愛犬に長生きしてもらうためには、病気への対策が必要不可欠です。
かかりやすい病気とその兆候を把握しておくことで、定期健診と合わせて早期発見・早期治療を実現しましょう。
以下に、ゴールデンレトリバーがかかりやすいとされる病気を紹介します。

胃拡張胃捻転症候群
胃にガスが貯まり拡張することで胃がねじれてしまう病気で、大型犬によく見られます。極めて緊急性が高く、場合によっては死に至る病気です。
股関節形成不全
ゴールデンレトリバーによくみられる遺伝性疾患で、股関節が常に亜脱臼しているような状態です。根本的な治療は難しいですが、肥満や過度な運動を避けることである程度予防することができます。
外耳炎
垂れ耳のゴールデンレトリーバーは耳道が蒸れやすく、外耳炎になりやすい傾向があります。耳掃除などの定期的なケアで予防可能です。

まとめ

大型犬全体とほぼ同じ平均寿命のゴールデンレトリバーは、活発で食欲が旺盛なため、非常に健康的な犬種です。

今回の記事を参考に、愛犬の健康寿命を延ばしてできるだけ長生きしてもらえるよう、飼い主として最善を尽くしてあげてくださいね。

また、下記のページではゴールデンレトリーバーの飼い方について解説しています。気になる方はこちらもご覧ください。
初心者向けゴールデンレトリーバーの飼い方 初心者向けゴールデンレトリーバーの飼い方

ゴールデンレトリーバー
についてさらに詳しく