ワンちゃんとの生活の中で、いずれ訪れる愛犬との別れ。考えたくはありませんが、考えざるを得ない事実です。大切な家族である愛犬が何歳頃まで生き続けてくれるのか、平均寿命は知っておいた方がいいでしょう。
今回は、ワンちゃんの寿命について、小型~大型犬まで、体のサイズに分けて解説します。
犬のギネス長寿は何歳?最高年齢は?
photo by Seaq68
飼い主からすれば、可愛い愛犬にはいつまでも元気で長生きしてもらいたいもの。しかし、寿命は人間よりワンちゃんの方が短いのが現実です。
では、これまで最も長生きしたワンちゃんは、何歳まで生き続けたのでしょうか?
世界と日本の長寿記録
ギネス記録によると、世界で最も長く生きたワンちゃんは、1939年に29歳5ヶ月という歳で天寿を全うしたオーストラリアン・キャトル・ドッグのブルーイーです。
また、公式の記録こそないものの、オーストラリアン・ケルピーのマギーというワンちゃんは、30歳まで生きたといわれています。
では、日本国内ではどうでしょう。
栃木県さくら市に住んでいた、雄の雑種犬「ぷースケ」が26歳9ヶ月まで生きたことが、ギネスブックに認定されています。
ワンちゃんの30歳を人間の年齢に換算すると、164歳にあたるといわれており、いかに長生きか分かりますね。
小型犬の寿命は平均どのくらい?
人気の小型犬ですが、平均して何歳頃まで生きてくれるのでしょうか?
ここでは、チワワやトイプードル、ダックスフンドといった小型犬の平均寿命を紹介します。
チワワやトイプードルなど、小型犬の平均寿命
小型犬の平均寿命は14.2歳、超小型犬は13.8歳といわれています(参照元:アニコム損害保険株式会社「犬種別の平均寿命を調査」)。犬全体の平均寿命は13.7歳なので、小型犬・超小型犬ともに長生きといえるでしょう。
では、犬種別に小型犬の平均寿命を見ていきましょう。
<代表的な小型犬の平均寿命>
犬種名 | 平均寿命 |
---|---|
トイプードル | 14.7歳 |
チワワ | 13.7歳 |
ポメラニアン | 13.4歳 |
ミニチュアダックスフンド | 14.7歳 |
ヨークシャーテリア | 13.8歳 |
シーズー | 13.6歳 |
パピヨン | 14.4歳 |
パグ | 12~15歳 |
各犬種の寿命については、下記のページで詳しく解説しています。
トイプードルの平均寿命は?長生きしてもらうためにできること
中型犬の寿命は平均どのくらい?
この項目では、人気の柴犬をはじめとした中型犬の平均寿命を紹介します。中型犬全体の平均寿命や、代表的な中型犬種の平均寿命をご覧ください。
柴犬やビーグルなど、中型犬の平均寿命
中型犬の平均寿命は13.6歳で、犬全体の平均寿命13.7歳よりも僅かに短くなっています。では、個別の犬種ごとの平均寿命はどうなっているでしょう。
<代表的な中型犬の平均寿命>
犬種名 | 平均寿命 |
---|---|
柴犬 | 14.5歳 |
ウェルシュコーギーペンブローク | 13.3歳 |
フレンチブルドッグ | 10~13歳 |
ビーグル | 13.3歳 |
アメリカンコッカースパニエル | 13.5歳 |
ボーダーコリー | 12.7歳 |
ボストンテリア | 14.0歳 |
柴犬の寿命については、下記のページ詳しく解説しています。
大型犬の寿命は平均どのくらい?
住居の事情などから、なかなか飼うのが難しい大型犬ですが、家族に迎えた場合は何歳まで生きてくれるのでしょうか。人気のゴールデンレトリーバーや秋田犬など、犬種別の平均寿命を紹介します。
ゴールデンレトリーバーなど、大型犬の平均寿命
大型犬の平均寿命は12.5歳、超大型犬は10.6歳と、犬全体の平均寿命13.7歳と比較すると短くなっています。では、犬種別に見るとどのようになっているのでしょうか。
<代表的な大型犬の平均寿命>
犬種名 | 平均寿命 |
---|---|
ゴールデンレトリーバー | 10~12歳 |
ラブラドールレトリーバー | 12.8歳 |
バーニーズマウンテンドッグ | 7~8歳 |
ダルメシアン | 10~13歳 |
ジャーマンシェパードドッグ | 9~13歳 |
ドーベルマン | 10~13歳 |
秋田犬 | 11~14歳 |
雑種・ミックス犬の平均寿命は?
ミックス犬は、異なる犬種を交配させて生まれたワンちゃんです。
近年人気が高いこのミックス犬は、複数の血が掛け合わされた犬種ですが、親の犬種がはっきりしている点でいわゆる昔ながらの雑種犬と異なります。
そんなミックス犬の平均寿命は何歳なのでしょうか?
ここでは、「10kg未満」「10~20kg」という2つの分けて紹介します。
平均寿命 | |
---|---|
ミックス犬(10kg未満) | 14.3歳 |
ミックス犬(10~20kg) | 13.9歳 |
寿命が短い犬種は?
一般的に、小型犬よりも大型犬の方が寿命が短い傾向にあります。
事実、これまで紹介してきた数字を見れば、小型犬と大型犬の平均寿命の違いが分かるでしょう。
では、なぜ大型犬は小型犬と比べて寿命が短いのでしょうか?
どうして大型犬は寿命が短いの?
大型犬が小型犬よりも短命は理由として、以下の3つが挙げられています。
・成長速度
・臓器の比率
・遺伝子
大型犬は体の大きさを維持するために、小型犬よりも多く細胞分裂しているといわれています。細胞分裂がが多いということは、それだけ成長しているということなので、ガン細胞の発生率も高まるということになります。
また、大型犬は小型犬に比べ、体の多さに対して臓器の占める割合が低いことが分かっています。そのため、小型犬よりも体にかかる負荷が大きく、老化を早めている可能性があるそうです。
このほか、遺伝子が寿命の長さに影響しているという説もあります。
体の大さを決定する遺伝子が分泌するホルモンが多いほど体が大きくなり、短命になる可能性があるということです。
まとめ
今回は犬の寿命について解説してきました。
ワンちゃんの寿命は、小型犬の方が長く大型犬の方が短いという傾向があります。しかし、今回ご紹介してきた数字は、あくまでも平均寿命です。飼育環境によっては、長くもなれば短くもなる可能性があることは理解してください。
では、何を心掛けどんな生活を送れば、愛犬と少しでも長く一緒にいられるのでしょうか?
ワンちゃんとの生活に関しては、飼育のプロであるブリーダーから一度お話を聞いてみるのもおすすめです。ワンちゃんを長生きさせるためのアドバイスなど、さまざまなことを教えてくれるだけでなく、末永くサポートしてくれる強い味方になってくれます。
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著者/ブリーダーナビ編集部