ポメラニアンには【キツネ顔】と【タヌキ顔】、2種類の顔の系統があることをご存知でしょうか?この違いが分かっていないと、将来成長した顔を見て「想像していたポメラニアンとちょっと違うような…」なんていうことになるかもしれません。
ポメラニアンのキツネ顔とタヌキ顔、それぞれの特徴は?
人間の顔がある程度タイプ別に分けられるように、ポメラニアンの顔もキツネ顔とタヌキ顔に大別することができます。成長するにつれ明確になってくる顔の違いですが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?
キツネ顔ってどんな顔?
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キツネ顔のポメラニアンは、祖先であるスピッツの特徴を色濃く残しているタイプです。
横顔を見ればすぐにわかるマズルの長さが特徴で、タヌキ顔と比べるとシャープな凛々しい印象。いわゆる「美人な顔つき」の子が多くなります。
また、体の大きさにも違いがあり、「タヌキ顔」に比べ「キツネ顔」はやや大きめで、体重は4kgを超える子も少なくありません。もちろん個体差はあるものの、小型犬としては大きめのサイズで、そのため比較的身体が丈夫な傾向にありまます。
タヌキ顔ってどんな顔?
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タヌキ顔は、交配を重ねて作出されたポメラニアンです。マズルが短い丸顔で、ヌイグルミのような見た目は、キツネ顔とハッキリ区別できるほど。同じ年齢でもタヌキ顔の方がより幼く見えます。そのため、かわいいポメラニアンがお望みなら、自然とタヌキ顔を選ぶことになるでしょう。
体のサイズはタヌキ顔の方が小柄で、耳の大きさもキツネ顔と比べて小ぶりな傾向にあります。
キツネ顔とタヌキ顔の違いは子犬でも分かる?
ワンちゃんは成長とともに体格だけでなく顔も変化していきます。
では、ポメラニアンの顔のタイプは、産まれたばかりの子犬の頃でもどちらのタイプか見分けられるものなのでしょうか?
見分けるポイントは鼻と体の大きさ
ポメラニアンの顔の違いは、生後1ヶ月ほどで特徴が現れ、キツネ顔かタヌキ顔か判別できるようになります。ここでは、愛犬がどちらの顔のタイプなのか、その見分け方を解説します。
<鼻までの距離>
キツネ顔とタヌキ顔を判別する一番の基本は、目から鼻までの距離(マズルに長さ)です。
横顔を見て、鼻までの距離が離れていれば「キツネ顔」、近ければ「タヌキ顔」となりますす。
<体の大きさ>
顔の見分け方ではあるものの、個体差として体の大きさにも違いがあります。
見た目で大きければ「キツネ顔」、小さければ「タヌキ顔」です。ポメラニアンの平均体重は「1.5~3.0kg」なので、この数字を基準するといいかもしれません。
ただし個体差が大きいため、体のサイズで見分けるのは難しいでしょう。
<顔の印象>
キツネ顔は全体的にシャープで凛々しい印象。人間でいうなら、格好良いまたは美人な顔立ちです。一方、タヌキ顔はおっとり穏やかで幼い印象です。丸くかわいらしい印象は、正に動くヌイグルミといった感じですね。
キツネ顔とタヌキ顔では似合うカットも違う!
ポメラニアンの魅力であるフサフサの被毛は、個々に合わせたカットスタイルにすることで、愛犬の魅力をさらに引き立てることができます。
そこで知りたいのが、「どんなカットスタイルが合うのか」ではないでしょうか?
それぞれの顔に似合うおすすめのカットスタイルはこちら!
ポメラニアンは、数ある犬種の中でも特にカットスタイルが多い犬種です。
柴犬カットやライオンカット、テディベアカット(クマカット)など、カット1つで見た目の印象は大きく変わります。
<キツネ顔におすすめのスタイル>
キツネ顔のポメラニアンにおすすめするカットスタイルは【柴犬カット】。これはその名の通り柴犬のように短くカットするスタイルで、通気性が良くなるのでサマーカットにも向いています。キツネ顔の子なら、本物の柴犬と見紛う姿になるでしょう。
<タヌキ顔におすすめのスタイル>
全体的に丸い印象のタヌキ顔には、チャウチャウカットが似合います。チャウチャウカットは、顔回りの毛に丸みを持たせ長めにカットすることで、ヌイグルミのようなタヌキ顔のポメラニアンのかわいらしさを、さらに強調するスタイルです。
上記で紹介した以外にも、ポメラニアンのカットスタイルはまだまだあります。
下記ページでは、ポメラニアンの魅力を引き出す様々なカットスタイルを解説しています。
こちらのページを見て、愛犬にどんなカットをさせるのか考えるのも、ポメラニアンの飼い主としての楽しみの1つかもしれませんね。
ポメラニアンのカットスタイル集!注意点や自宅カットも!
まとめ
今回の内容で、ポメラニアンという1つの犬種の中にも、【キツネ顔】と【タヌキ顔】の2種類のタイプが存在することを理解していただけたと思います。同じポメラニアンでありながら、どちらも異なる魅力を持っており、好みが別れそうなところです。
そんなポメラニアンの飼い方については、下記ページで詳しく解説しています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。飼い方を知ることができれば、また新たなポメラニアンの魅力に気付けるかもしれませんよ。
「キツネ顔とタヌキ顔、どっちもかわいくて迷っちゃう」という方は、ポメラニアンの専門家であるブリーダーの犬舎へ見学に行き、一度多くの子犬と触れ合ってみてはいかがでしょうか?ブリーダーからそれぞれの魅力を解説してもらえるでしょう。
「ポメラニアンの子犬を迎えたい」「ポメラニアンの犬舎を見学したい」という方は、下記「子犬を探す」ボタンから、ぜひ一度ご覧になってください。
著者/ブリーダーナビ編集部