ワンちゃんが受ける紫外線の影響とは？
紫外線は常に存在し、人間にとって日焼けやシミの原因などになっています。
そのため、人間は日焼け止めなどを使って対策をしていますが、ワンちゃんには紫外線対策は必要ないのでしょうか？本記事では紫外線がワンちゃんに与える影響について解説していきます。
白内障や皮膚病のリスクが高まる
目に過度な紫外線を受けると白内障を発症する恐れがあります。人間の目は紫外線をブロックできますが、ワンちゃんの目は紫外線を通すといわれており、目にダメージを与えてしまいます。
散歩などの外出時は日差しの強い時間帯を避け、長時間紫外線を受けないように気を付けましょう。
また、人間と同じように紫外線はワンちゃんの皮膚にもダメージを与えます。
短毛のワンちゃんはダメージを強く受けやすいので注意が必要です。
紫外線にはメリットも
紫外線を浴びるのは悪いことばかりではありません。
紫外線には殺菌効果があるので、適度な日光浴などは皮膚病を予防する効果があります。
また、紫外線を浴びることでセロトニンというホルモンが分泌されるといわれています。
セロトニンは幸福感を高めたり落ち着かせたりする効果がある大切なホルモンです。
ワンちゃんが気持ちよさそうに日向ぼっこをしているのは、セロトニンの影響があるのかもしれませんね。
ワンちゃんの紫外線対策
過剰な紫外線はワンちゃんに悪影響を及ぼします。そのため、ワンちゃんにも紫外線対策が必要です。特に外出時は紫外線を受けやすいので、きちんと対策して出かけるようにしましょう。
散歩の時間を調整する
ワンちゃんには毎日の散歩が必要です。しかし、日差しが強い時間帯に散歩に連れて行くと過剰に紫外線を受けてしまいます。紫外線は正午ごろが最も多いといわれているので、散歩は朝方や夕方に行いましょう。
また紫外線だけではなく、日差しが強い時間帯は暑く、アスファルトが熱せられているので肉球を火傷したり熱中症になったりする可能性があります。気温や環境条件から見ても涼しい時間帯での散歩をおすすめします。
ワンちゃん用サングラスの使用
ワンちゃんのサングラスは可愛くてオシャレだけではなく、目の紫外線対策として有効なものです。サングラスによって紫外線から目を守り続け、白内障などの眼疾患の予防に繋がります。
サングラスにはさまざまな種類がありますが、紫外線対策が目的なのでUVカット機能があるものを選びましょう。
UVカット機能の中でも波長の長さによって種類が分かれます。UVカット400対応のサングラスを選ぶといいでしょう。ただし、UVカット機能は5年程度で効果がなくなるとされているので定期的な買い替えが必要です。
なお、サングラスはワンちゃんにとって慣れないものです。最初は短い時間装着し、少しずつ慣れさせていきましょう。
洋服や帽子、ワンちゃん用日焼け止めも
皮膚への紫外線を減らすためには洋服が役立ちます。暑い季節に洋服を着せることになりますが、通気性が良くUVカット機能が付いた服もあるのでおすすめです。
洋服以外にも、目元に影を作るようなUVカット機能付きの帽子もあります。
また、ワンちゃん用日焼け止めの活用も効果的です。なお、人間用の日焼け止めではなく、必ずワンちゃん用のものを使用してください。
サマーカットは要注意
気温が高くなり、被毛を短くするサマーカットで暑さ対策をするワンちゃんがいます。
しかし、被毛を短く切り過ぎると、皮膚に紫外線のダメージを受けやすくなってしまうので気を付けなければなりません。
ワンちゃんの被毛は皮膚を守る役割もあります。サマーカットをする場合は、あまり被毛を切り過ぎないようにして、外出時には洋服を着せて紫外線をカバーしてあげましょう。
活性酸素の増加を抑制するには
紫外線を過剰に浴びたことによって活性酸素が分泌され過ぎた場合は、抗酸化作用のあるサプリメントや食べ物を取り入れることで、活性酸素の増加を抑えることができます。
抗酸化作用のある食べ物は、ブロッコリーやトマト、ほうれん草などの緑黄色野菜です。
とはいえ、ワンちゃんによっては苦手だったり体質に合わなかったりする食べ物である可能性もあるので気を付けながら与えましょう。
まとめ
過度な紫外線はワンちゃんに悪影響を与えます。散歩する時間帯の調整やUVカット機能が付いたグッズを活用するなどして、紫外線対策を行っていきましょう。
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著者／ブリーダーナビ編集部