プードルは、全犬種の中でも2番目に利口な犬と言われています。
その利口さを受け継いでいるトイプードルは、初めて犬を飼われる方でも比較的育てやすいと定評があるようです。またとても人懐っこい性格をしているので、日本ではトップクラスの人気を誇っています。
一緒に暮らしていくには最高の犬種といえるトイプードルですが、中には問題行動を起こしてしまう子がいます。 お利口だといわれているのにも関わらず、どうして問題行動を起こしてしまうのでしょうか。
トイプードルが吠える原因と対処法
トイプードルの吠え癖は、ただ叱りつけるだけではなおりません。
どうして吠えるのか、その原因を知ることが吠え癖改善の近道となります。といっても吠える原因は非常に様々で、チャイムが鳴ったから吠えた、知らない人が来たから吠えたなど、その子によって違ってきます。
そのため、吠え癖のしつけへ入る前に愛犬を観察し、どのような状況で吠えているのかをチェックしましょう。
なにかを要求するために吠える
飼い主がご飯を食べていたり、くつろいでいたりすると急に吠えてくることがあります。この場合の吠えは「要求吠え」にあたります。つまり「あなたが食べているご飯がほしい」「くつろいでいるなら遊んでほしい」と飼い主に訴えかけているのです。
主導権を握る方法としては、愛犬とコミュニケーションをしっかりとって信頼関係を築き、食事や散歩、遊ぶ時間などの生活パターンを飼い主の都合で行うことで、愛犬が飼い主をリーダーとして認めるようにしていきましょう。
見知らぬ相手や物音に吠える
トイプードルは元々狩猟犬として活躍していたため、警戒心が強いです。そのため、見知らぬ相手やちょっとした物音にも反応して吠えてしまいます。基本的に自分のテリトリーとなる自宅を守ろうとして吠えるため、配達員や来客に対して吠えるケースが多いです。
この警戒心からくる吠えを改善するには、社会経験を積ませることが大切。できれば、子犬の早い時期から外の世界と触れ合わせてください。なお、社会化を行う際は必ず子犬のそばに寄り添い、不安を抱かせないようにしましょう。落ち着いた声で話しかけるのも効果的です。
しかし、すでに成犬となっている場合は、社会化だけでは警戒吠えを改善するのは難しいので、以下の方法を試してみていただくことをオススメします。
そんなときは「待て」や「お座り」などを指示して、トイプードルを一旦落ち着かせます。そして吠えることをやめたら、褒めてあげてください。
それでも吠え続ける場合は、来客におやつを渡してトイプードルへ与えてもらいます。これを続けることで、来客に対する嫌なイメージを払拭できるでしょう。また、「来客がくる=良いことが起こる」と関連付けられるのです。
チャイムに対して吠える
チャイムが鳴ると異様に反応して吠えるトイプードルも多いでしょう。この場合、恐怖や不安が原因となっているかもしれません。チャイムは頻繁に鳴るものではないため、たまに鳴るとびっくりして反射的に吠えてしまうことがあるのです。
ケージの中で吠える
トイプードルをケージに入れると吠えてしまう場合は、ストレスが原因かもしれません。ただ、ストレスとなっている要因はその子によって違い、飼い主が見えなくなるから吠える、運動不足のままケージに入れられたから吠えるなど、様々なことが考えられます。どちらにせよ、ストレスの要因を解消してあげることで、改善できるでしょう。
著者/ブリーダーナビ編集部