チャンピオン犬とは?
photo by pattarawat
チャンピオン犬とは、その名の通りドッグショーでチャンピオンに輝いたワンちゃんのことです。
ドッグショーには様々な種類があり、ショーごとに発行されるCCカードと呼ばれるものを4枚(うち1枚はMCCカード)取得したうえで、条件を満たしたワンちゃんがチャンピオン犬の称号を得られます。
CCカードは、出陳頭数400頭以下の全犬種クラブ展で勝ち残ると、MCCカードは出陳頭数400頭以上の連合展・FCIインター・犬種部会で勝ち残ると付与されます。
カードを取得し、下記の条件を満たすことで初めてチャンピオン犬として申請・登録することができます。
- カードを初めて取得してから4年以内にカードを4枚取得(最低でも1枚はMCCカード)
- カードは2名以上の異なる審査員から取得したものである
- 家庭犬訓練試験CD-1に合格する
チャンピオン犬の決め方
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チャンピオン犬になるには、ドッグショーで優秀な成績を収める必要があります。
チャンピオン犬を目指してブリーディングするブリーダーもおり、チャンピオン犬から生まれた子犬は高値で取り引きされます。
ワンちゃんと日常的に暮らしていく上では、チャンピオン犬の称号はあまり必要がないかもしれませんが、ドッグショーはその犬種で決められたスタンダード(理想的な見た目など)によって判断されるので、チャンピオン犬の称号だけではなく、犬種本来の姿を守ることにも繋がっていることを知っておくのも大切ですよ。
ドッグショーで各条件を満たしたワンちゃんがチャンピオン犬!
具体的にどのような条件や基準で審査されるのでしょうか?チャンピオン犬になるために必要なポイントを確認してみましょう。
大会で優勝したワンちゃんではない
「チャンピオン犬」と聞くと、ドッグショーの大会で優勝したワンちゃんをイメージするのではないでしょうか?
実は、チャンピオン犬は、大会で優秀な成績を収めたワンちゃんに贈られる称号です。
大会で優勝する必要はないので、意外とチャンピオン犬と呼ばれるワンちゃんは多いようです。
とはいえ、チャンピオン犬になるには決められた条件や基準をクリアしなければならないので容易なことではありません。
チャンピオン犬の条件
チャンピオン犬と一言でいっても、さまざまな種類に分かれます。種類によって条件が異なり、それぞれの条件に合わせてチャンピオン犬を目指す必要があります。
例えば、日本で血統書を発行する「一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)」では、JKCが発行する「CC」と「MCC」というカードを合計4枚以上(4枚のうち、1枚はMCCカード)をドッグショーで獲得しなければなりません。
CCカードは規模が小さな大会、MCCカードは規模が大きな大会で優秀な成績を収めたワンちゃんに贈られます。
なお、複数枚必要なCCカードは、2名以上の異なる審査員から発行してもらう必要があります。
また、初回取得から4年以内に4枚以上を揃えることも条件なので、期間が限られます。
チャンピオン犬になるための審査基準
ドックショーの審査基準は主に6つです。各犬種で設定されたスタンダード(理想的な見た目など)の近さで判断されます。
審査員がワンちゃんに直接触ったり、歩く姿を見たりとさまざまな角度から観察して審査が行われます。
ドッグショーの審査基準
・タイプ…各犬種の特色
・クオリティー…特色(犬質)の充実度や洗練度
・コンディション…健康状態や精神状態
・サウンドネス…精神的、肉体的な健康状態
・バランス…全体の調和
・キャラクター…魅力やマナー
※詳しい審査基準はこちらをご参考ください。
参考 ドッグショー審査基準と審査の実際一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
チャンピオン犬になるまでにかかる費用
チャンピオン犬になるためには時間はもちろん、費用もかかります。犬質を保つための高品質なフード代やトリミングなどのお手入れ代、出場に必要な出陳料などといった費用が必要です。
そのため、もしチャンピオン犬を目指すのであれば時間とお金に余裕があることも条件と言えるでしょう。
チャンピオン犬になるのは簡単なことではありませんが、愛犬とともに目指してみるのも素敵な思い出になるかもしれませんね。
まとめ
複数のドッグショーでさまざまな条件や基準をクリアしてなることができるチャンピオン犬。たくさんのワンちゃんが競いチャンピオン犬になったワンちゃんはとても凛々しく見えることでしょう。
ブリーダーナビでは、日本全国のブリーダーが登録されています。その中にはチャンピオン犬の称号を獲得したブリーダーもおり、運が良ければチャンピオン犬から生まれた子犬にも出会うことができますよ。
著者/ブリーダーナビ編集部