秋田犬のお手入れって?
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お手入れは清潔を保つことはもちろん、病気やケガの予防にも繋がる大切なことです。ワンちゃんがお手入れを嫌がることがあるので、子犬の頃から慣れさせておきましょう。
秋田犬の場合は毛量が多いので、特に抜け毛対策が必要です。そのほかにも、定期的に行ってほしいケアはたくさんあります。どんなお手入れが必要なのか確認してみましょう。
①ブラッシング
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毛量が多い秋田犬は、皮膚を保護するオーバーコート(上毛)と保温や保湿をするアンダーコート(下毛)を持つダブルコートの犬種です。
ダブルコートは春と秋の換毛期になると、アンダーコートが抜けるので、大量の抜け毛が発生します。抜け毛をケアしていないと、敷物などに抜け毛が付くだけではなく、ワンちゃんの体に毛玉ができてしまい皮膚炎になる恐れがあります。
また、ブラッシングは皮膚のマッサージ効果もあるので、血行を良くすることにも繋がりますよ。
ブラッシングに必要なもの
・ブラシ
・蒸しタオル
ブラッシングには被毛を梳くブラシが必要です。秋田犬の場合は、ワンちゃんの抜け毛ケアで一般的に使われるスリッカーブラシを使用しましょう。
また、蒸しタオルで体を拭くと綺麗になるので、タオルを準備しておくこともおすすめです。
頻度・方法
●頻度
秋田犬は毛が多いので、換毛期の場合は1日2~3回のブラッシングが必要です。その他の時期は週1~2回のブラッシングで被毛を整えましょう。
●方法
触れられる抵抗が少ない背中や腰からブラッシングを行っていきます。毛並みに沿ってブラシをかけ、抜け毛を取り除きましょう。毛玉になってブラシが通らない場合は、手でほぐしてからブラッシングしてください。
部分的に少しずつブラッシングを進め、敏感な耳などの部分は最後にケアします。仕上げに蒸しタオルで体を拭くとさらに綺麗になりますよ。
②シャンプー
定期的なシャンプーは皮膚を清潔に保つだけではなく、抜け毛を洗い流すこともできます。シャンプーを嫌がるワンちゃんも多いですが、体が大きい秋田犬の場合は嫌がるととても大変です。シャンプーが苦手にならないよう、シャンプーのやり方には十分気を付けましょう。
また、シャンプーと一緒に肛門腺絞りをする飼い主も多いです。
通常、ワンちゃんの肛門腺はマーキングのために自然に分泌液を出しますが、自力で排出が難しい場合もあります。分泌液が溜まってしまうと肛門腺が炎症を起こすので、ワンちゃんによっては絞って分泌液を出してあげなければなりません。
ですが、肛門腺絞りは初心者には難しいので、動物病院やペットサロンなどに依頼する方が安心でしょう。
シャンプーに必要なもの
・犬用シャンプー
・吸水性のあるタオル
・ドライヤー
シャンプーには必ず犬用のシャンプーを使ってください。人間用のシャンプーは刺激が強くワンちゃんの皮膚には合いません。犬用のシャンプーでも皮膚炎が起こる場合は、動物病院に相談して、薬用シャンプーの使用を検討しましょう。
また、体を乾かすために吸水性のあるタオルやドライヤーも必要です。
頻度・方法
●頻度
月に1回はシャンプーすると皮膚を清潔に保てます。自宅でのシャンプーが難しい場合はペットサロンに依頼しましょう。
●方法
眼や耳に水が入ってしまうとシャンプーを嫌がるようになります。足などから濡らしていき、徐々に背中や腹部を洗って慣れさせましょう。
顔周りは嫌がるのでシャンプーの後半で洗います。耳の中に水が入ってしまうと、外耳炎などの耳の病気の原因になってしまうので注意が必要です。特に顔周りは優しく洗うことを心がけましょう。
シャンプーが終わったら、吸水性があるタオルで水分を取り、ドライヤーで乾かします。前もってドライヤーの音に慣れさせておくとスムーズに乾かせるでしょう。
著者/ブリーダーナビ編集部