ワンちゃんを飼ううえで知っておきたい情報の1つに、体高や体重があるでしょう。
成犬になったらどのくらいの大きさになるのか把握しておけば、生活環境を整えることも難しくないはずです。
では、ボーダーコリーという犬種は、どの程度の大きさに成長するのでしょうか。
ボーダーコリーの大きさ・体重・基本データ
犬種名 | ボーダーコリー |
---|---|
英語表記 | Border Collie |
原産国 | イギリス(イングランド) |
サイズ | 中型犬 |
体高 | オス:53cmメス:53cmよりわずかに低い |
体重 | オス:18~23kgメス:16~20kg |
平均寿命 | 10~14歳 |
しっかりとした骨格をしており、成犬になると体高が50cm以上になるので、室内飼いをする場合は、ストレスにならない十分な広さを確保してあげてください。
また個体によりますが、体重が20kgを超えると肥満体型になるので、適切な運動管理・食事管理で体型の維持を心がけましょう。
ボーダーコリーの歴史
ボーダーコリーの起源は、8世紀後半~11世紀にかけてバイキングがスカンジナビア半島からイギリスへ連れてきたトナカイ用の牧畜犬と言われています。
その後イギリスで交配を重ね牧羊犬として活躍するようになり、19世紀末頃には現在の姿に定着しました。
ボーダーコリーは作業能力の高さが求められた犬種で容貌に秀でた点がなかったため、純粋種としての認定が遅く、FCIに公認されたのは1987年とかなり遅くになります。
ちなみに、ボーダーコリーという名前は、「ボーダー(辺境)の牧羊犬」という意味から名付けられました。
ボーダーコリーの性格傾向
ボーダーコリーは、家族への愛情が深い犬種です。
飼い主と愛犬の信頼関係を築くことができれば、従順で強い忠誠心を示してくれるでしょう。
しかし、プライドが高くて警戒心が強い面があるので、関係性を築くことができないと頭の良さが悪い方向に作用してしまい、指示に従わなかったり攻撃的な態度を取ってしまいます。
下記リンク先のページではより詳しいボーダーコリーの性格と、飼い主に向いている人を紹介しています。記事の内容を参考に、ボーダーコリーの良きパートナーとなってくださいね。
【初心者向け】ボーダーコリーの飼い方やしつけ方は?
ボーダーコリーの成犬の大きさ(体高)と体重の目安
ボーダーコリーは中型犬に分類されているものの、個体によっては大型犬と同程度の大きさになる子も珍しくありません。
では、具体的に成犬時のボーダーコリーは、どの程度の大きさにまで育つのでしょうか。
成犬の平均的な体重
もちろんオスやメス、そして個体差はありますが、ボーダーコリーの成犬の平均体重は、オスが18~23kg程度で、メスが16~20kg程度となっています。個体によっては体重が30kg近くまで増えることもありますが、だからといって必ずしも肥満とは限りません。
愛犬の体重が適正かどうか判断するには、あばら付近や腰回りをチェックして、あばら骨を触れたりくびれがあるか確認したりすると良いでしょう。
成犬の平均的な大きさ(体高)
ボーダーコリーは成犬になると、体高48~55cmくらいにまで成長します。
個体によっては体長80cmにまで大きくなることもあるので、室内で飼う場合は体の大きさを考慮して十分な広さを用意しましょう。
ボーダーコリーの体重推移
月齢 | 体重 |
---|---|
2ヶ月頃 | 3kg前後 |
3ヶ月頃 | 6kg前後 |
4ヶ月頃 | 7~12kg前後 |
5ヶ月頃 | 13~14kg前後 |
6ヶ月頃 | 14~15kg前後 |
7ヶ月頃 | 14~15kg前後 |
8ヶ月頃 | 15~16kg前後 |
9ヶ月頃 | 15~16kg前後 |
10ヶ月頃 | 15~16kg前後 |
11ヶ月頃 | 15~16kg前後 |
ボーダーコリーは、生後2ヶ月を過ぎた頃から急激に体重が増えていき、生後6ヶ月を過ぎると緩やかになります。
生後1年を超えると成犬と呼ばれるようになり、1才を過ぎると成長は落ち着き変動は少なくなるでしょう。
中型犬に属するボーダーコリーですが、中には大型犬レベルの大きさにまで成長する個体も存在します。
中には肥満ではないのに20kgを超えることもあるので、迎える前に成長後の大きさも考えて飼育環境を用意してあげると良いでしょう。
他のコリー犬との大きさの比較
ボーダーコリー以外にも、複数のコリー犬が存在し、それぞれ大きさが異なります。
ここではコリーという名前が付く犬種の体重や体高といった、体の大きさを紹介します。
5種類のコリー犬それぞれの大きさの違い
14~22kg
・体高
オス:53cm
メス:53cmよりわずかに低い
20~34kg
・体高
オス:61cm
メス:56cm
オス:20.5~29.5kg
メス:18~25kg
・体高
オス:56~61cm
メス:51~56cm
23~34kg
・体高
56~66cm
25kg前後
・体高
オス:53~56cm
メス:51~53cm
ボーダーコリーに用意するケージやクレートの大きさ
ワンちゃんを飼ううえで欠かせないグッズとして、ケージやクレートがあります。
どちらも、愛犬に落ち着ける自室のような空間を作ってあげるために必要で、あるとないとでは生活環境に大きな違いが生じるでしょう。
それではどのくらいの大きさのものを用意すればいいのでしょうか?
ケージ・サークルのサイズ
子犬の頃はあまり気にはなりませんが、成犬になったら体の大きさに合わせて、ケージやサークルの大きさを決める必要があります。
狭すぎると動くことができず、大きすぎても落ち着けないので、丁度良い広さを選んであげましょう。
ボーダーコリーの体格には個体差があるので、一概にこの大きさが良いとはいえません。
また、ボーダーコリーは成犬になると体のサイズが大きく変わるため、成長に伴い買い替える必要が出てくるでしょう。
また、身体能力がとても高いため、サークルの場合は高さがあっても飛び越えてしまう恐れがあるので、注意してください。
クレートのサイズ
クレートのサイズは、大きすぎず小さすぎない物を選ぶと良いでしょう。
理想のサイズは、クレート内でボーダーコリーが一回転できて、犬がふせをしたときはみ出さない広さが理想です。
小さすぎても大きすぎても、クレート内でくつろぐことができず、持ち運びにも不便なので子犬期に大きめのものを買うか、成長に合わせて買い替えると良いでしょう。
まとめ
最も賢い犬種とした知られるボーダーコリー。
成犬時の個体差が大きいため、中型犬に分類されてはいますが、中には大型犬と同じくらいの大きさに成長する子も存在します。
ワンちゃんを飼ううえて、体高や体重といった体の大きさに関する情報は、知っておく必要があります。本記事の内容が、ボーダーコリーという犬種への理解を深めるきっかけになれば幸いです。
また、下記のページではボーダーコリーの飼い方について解説しています。これからお迎えを検討されている方はこちらも参考にしてみてくださいね。
著者/ブリーダーナビ編集部