小型犬でありながら、大型犬並みの体力を持つジャックラッセルテリア。旺盛な運動欲を満たしてあげないと、運動不足から肥満になりかねません。
本記事では、ジャックラッセルテリアの標準体重を紹介するとともに、それを維持するために飼い主ができることを紹介します。
目次
ジャックラッセルテリアの成犬はどのくらい大きくなる?
大型犬並みの体力と運動能力のジャックラッセルテリアですが、体のサイズは小型犬そのもの。そのため、他の小型犬と比べて、体高も体重もそれほど違うということはありません。
では、数字にして成犬のジャックラッセルテリアはどれくらいのサイズなのでしょうか。
ジャックラッセルテリアの標準体重は?
ジャックラッセルテリアの標準体重は5~6kgです。
ただし、これはあくまで標準とされている体重なので、個体差を考慮するとこの体重が必ずしも適正とは限りません。
ジャパンケネルクラブ(JKC)では、体高5cmに対して1kgを理想としており、例えば体高25cmなら体重は5kg、体高が30cmであれば体重は6kgが理想的としています。
目安として、成犬になった8~10ヶ月齢頃の体重を維持できれば良いでしょう。
ジャックラッセルテリアの標準体高(大きさ)は?
ジャパンケネルクラブ(JKC)によると、ジャックラッセルテリアの標準体高は25~30cm。
体高は、四肢で立った時に測る地面から首と背中の境目付近までの高さのことで、人の身長に相当します。
ジャックラッセルテリアの体型
ジャックラッセルテリアは元が猟犬ということもあり、筋肉質で細身な引き締まった体付きをしています。
標準的な体型の場合、脂肪がほとんどないスマートな体型なので、見た目で腰のくびれがなかったり、お腹回りが垂れているようなら、肥満を疑いましょう。
そのほか、体高よりも体調が長いという特徴があります。
ジャックラッセルテリアの毛質
ジャックラッセルテリアの毛色
ジャックラッセルテリアはいつから成犬?
ジャックラッセルテリアは、一般的に1歳を迎えると成犬と呼ばれるようになり、そこから6歳頃までが成犬期といわれています。
6歳をすぎるとシニア期、12歳を超えると高齢期です。
ジャックラッセルテリアの体重推移
生まれたばかりのワンちゃんは、どんな犬種であれとても小さく、サイズ的に大きな違いはありません。
高い運動能力を持つジャックラッセルテリアも、生まれたばかりはそれほどではありませんが、成長してある時期から筋肉質な特有の体になっていきます。
ここでは、ジャックラッセルテリアの子犬が成長する流れを確認していきましょう。
生まれたばかりの体重
生まれたばかりのジャックラッセルテリアは、1日に10~30gというハイペースで体重が増えていき、1週間ほどで100g程度になります。
この時期は成長著しいので、毎日体重を計測し推移をチェックするようにしましょう。もしも体重がの増加が停滞したり、逆に減っているようなら何かしら体調を悪くしている可能性があるので、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
生後1~2ヶ月頃の体重
ジャックラッセルテリアの子犬を家に迎える時期で、一般的に子犬が順調に成長すると2㎏程度になります。
まだまだ成長はこれからという時期ですが、ジャックラッセルテリアらしさが少しずつ表れ、活発に動き回るようになるでしょう。運動量の増加に伴い、体も徐々に筋肉質になっていきます。
生後6ヶ月以降の体重
生後半年を過ぎると、それまで急激だった体重の増加も緩やかになり、成犬の体つきになってきます。
この時期の体重は平均4~5㎏程度ですが、単純な重さだけでなく筋肉量にも気を配る必要があるでしょう。見た目や体の感触で愛犬の肥満を感じたら、食事内容や運動量を調整するなど、配慮してください。
また、便の状態も毎日チェックして、排便の時間や柔らかさをメモしておくと安心です。
ジャックラッセルテリアの適正体重、理想体型を保つ方法
肥満の予防には、食事と運動のバランスを取ることが重要です。
必要な運動量が豊富ということは、十分な運動をさせてあげられないと運動不足から肥満になってしまう恐れがあるということでもあります。
ここではジャックラッセルテリアの体重を適正に管理し、体型を保つためにできることを解説します。
痩せすぎ、太っているかはどう判断すればいい?
成犬のジャックラッセルテリアは、平均5㎏程度の体重ですが、個体によってはこれが必ずしも適正体重とはいえないのです。人間も身長によって適正体重が違うように、ワンちゃんも体高で適正な体重に違いがあります。
前述した通り、ジャックラッセルテリアの体重は、体高5cm=体重1㎏といわれており、成犬の平均体高は25~30cm程度なので、およそ5~6㎏が適正体重と考えられるでしょう。
ただし、メスよりもオスの方が1~2㎏程度重い傾向にあります。
ワンちゃんの体型をチェックする方法BCSとは?
体高からおおよその体重を予測することもできますが、より正確に愛犬の体重が適正かどうか判断するには「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」というチェック方法が有効です。
BCSとは、見た目と体の感触で肥満度を5段階で評価するチェック方法で、BCS3を標準に、それよりも低ければ瘦せており、高ければ太っていると判断します。
触れても皮下脂肪が確認できず、腰のくびれとお腹のつり上がりが明確にわかります。
皮下脂肪が非常に薄く、上から見ると腰のくびれが顕著で、横から見てお腹の吊り上がり方もはっきりと分かる状態です。
横から見るとお腹が吊り上がっているのが分かり、上から見ると腰骨辺りにくびれがあることが分かります。
上から見ると腰のくびれは若干分かる程度で、横から見るとお腹が少し吊り上がっていることが分かるでしょう。
シルエットは全体的に丸く、皮下脂肪に覆われているため、腰のくびれやお腹の吊り上がりは確認できません。
背中が横に広がって、腹部も垂れ下がっているような体型です。
肥満を予防するには食事の与え方が重要
愛犬の体型を維持するためには、食事の選び方や与え方も重要です。
体調や体型、ライフステージに合わせてフードを選び、多すぎず少なすぎない、適切な量を与えてください。
迎えたばかりの子犬は、しばらくそれまで与えられていた物と同じフードを与えるようにしましょう。違うフードに切り替える場合は、それまでのフードに新しいフードを少量混ぜ、少しずつ比率を大きくして、時間をかけて切り替えてください。
成長が落ち着く1歳頃になったら、子犬用のフードから成犬用のフードに切り替える時期です。子犬用のフードを与え続けると、栄養過多で肥満の予防になるので、必ず成犬用のフードに切り替えてください。
老犬になると運動量が落ちるため、それまでと同じ食事では肥満になりかねないので、食事量や与える回数を調整してあげましょう。
十分な運動をさせてあげることも大切
ジャックラッセルテリアは活発で運動好きな犬種なので、毎日の散歩をはじめ、十分な運動量は欠かせません。
一日に1時間以上の散歩を2回、距離にして1回5~10km程度の散歩をさせてあげてください。小型犬としては多すぎるくらいですが、ジャックラッセルテリアは大型犬並みの体力があるので、運動不足にさせないためにはこのくらいが丁度良いでしょう。
また毎日の散歩以外にも週末にドッグランや広い公園に連れて行ってあげて、体を動かして思い切り遊べる時間を与えるのもおすすめです。
パワフルなジャックラッセルテリア!適切な散歩時間や運動量について
ジャックラッセルテリアのケージ、サークルの大きさはどれくらい?
ケージやサークルは、愛犬に自分だけの専用空間を与え、落ち着いて過ごせる場所を作るために必要不可欠なグッズです。お留守番のトレーニングなど、しつけでも使用することになるので、愛犬に合った丁度良い大きさの物を準備してあげましょう。
小型犬の場合、90cm×60cm程度の広さが理想です。
また、ジャックラッセルテリアは運動能力が高いので、飛び越えられないように屋根付きの物をおすすめします。
まとめ
ジャックラッセルテリアはとても活発な犬種で、小型犬とは思えないほどの体力と運動能力を持っています。
その分、しっかり運動させてあげられないと、食事と運動のバランスが崩れて肥満になってしまうリスクが高まってしまうでしょう。
運動と食事を管理して、愛犬を肥満にさせないよう気を付けてくださいね。
下記ページでまとめている「ジャックラッセルテリアの性格・飼い方」の内容も参考になれば幸いです。
著者/ブリーダーナビ編集部