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ヌイグルミのような愛くるしい見た目とは裏腹に、「吠える」「噛む」といった問題行動を起こしやすいといわれるポメラニアン。しっかりしつけることができないと、将来問題のあるワンちゃんに育ってしまうかもしれません。
目次
ポメラニアンはしつけはいつから?
ポメラニアンに限らずワンちゃんのしつけの開始時期は、早ければ早いほどよいといわれています。引き渡し時期などを考えると、具体的には生後2~3ヶ月頃から始めるのが理想的です。
ワンちゃんは、生後3ヶ月から半年頃までは、恐怖心よりも好奇心が優っていると考えられています。この時期に多くの経験を積ませることで、その後のしつけに高い効果が期待できるようになります。
この時期は、ワンちゃんの生涯を通して最も物事を吸収しやすい時期で、特に好奇心旺盛なポメラニアンなら、どんどんしつけを覚えてくれるでしょう。
ポメラニアンをしつける時のポイント
ポメラニアンは賢く学習能力が高いため、比較的しつけしやすい犬種といわれています。
ポメラニアンの性格を考慮して付き合えば、しつけをしやすくなり、問題行動を抑えることもできるでしょう。
ポメラニアンは叱るより褒めてしつけよう
甘えん坊な性格のポメラニアンは、飼い主に褒めてもらうことが大好きです。そのためしつける際は叱るよりも褒めてしつけるようにすれば、褒められたい気持ちから喜んでしつけを覚えてくれるようになるでしょう。
しかし、良くない行動をした時など、必要がある場合は叱らなくてはなりません。
叱る場合は、何が良くなかったのか理解させるためにも、必ずその瞬間に注意するようにしてください。間を置いてから叱っても、ポメラニアンは何が良くなかったのか理解できず、困惑してしまいます。また、注意をする言葉は1つに決めておきましょう。
まずは飼い主と愛犬との関係作りから
しつけを行うにも、まずは愛犬と飼い主との関係を築くことが大切です。信頼が得られていないと、そもそも飼い主の言うことであっても聞いてはくれません。
愛犬との信頼関係を築きましょう
ポメラニアンをしつけるうえで、まず必要となるのが愛犬と飼い主との信頼関係です。
信頼関係が構築できていれば、飼い主からの指示に従ってくれるようになり、しつけやお手入れも嫌がることなく素直に聞いてくれるようになるでしょう。
そのためには、愛犬が一緒にいて喜ぶ・嬉しくなるようなしつけをしてあげる必要があります。逆に、一緒にいると辛くなる――例えば叱ることが中心のしつけでは、信頼関係を築くことは難しいでしょう。
難しいといわれるトイレのしつけ方
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子犬へのトイレトレーニングは、最初に覚えさせたいしつけです。
それだけ重要で優先度が高いしつけですが、初心者がぶつかる最初の壁と言えるでしょう。
トイレの選び方・オスはL字型がおすすめ
ポメラニアン用にトイレを用意するのなら、体の2~3倍のサイズの物が理想的です。
これ以上大きいものだと、広すぎて落ち着くことができず、費用も高くついてしまいます。
かといって小さすぎると、排泄の際はみ出してしまい失敗しやすいです。
犬用トイレはメーカーによって大きな違いはないので、愛犬のサイズの2~3倍を基本に選びましょう。
また、オスの場合後ろ脚を上げておしっこをするため、壁と床にL字型になるトイレがおすすめです。
トイレトレーニングの手順
<1.ケージ内にトイレシートを敷く>
最初はどこで用を足してもいいように、ポメラニアンの生活圏であるケージ内全体に広くトイレシートを敷きます。そして、ケージの中でおしっこをしたら褒めてあげてからすぐにトイレシートを新しい物に取り替えてください。
トイレ後は、ケージの外に出して遊んであげると良いでしょう。
<2.トイレスペースを作る>
ケージ内全面でトイレができるようになったら、少しずつ範囲を狭くしていきましょう。最終的に、ケージ内の半分をトイレにしてトイレシートを置きます。トイレシートは1回ごとに替えて、常に新しい状態で清潔を保ちましょう。
一度使用したトイレシートは、人間のトイレに例えれば流さないことと一緒です。
ポメラニアンを含めワンちゃんはキレイ好きなので、汚れたトイレシートでは用を足しません。結果、排泄する場所がわからなくなり失敗の原因になります。
<3.ごはんは必ずケージ内で与える>
トイレができるようになったら、ごはんやおやつを含め、基本的な生活は全てケージ内で行わせるようにします。
ワンちゃんは食事後トイレに行く習性があるので、ごはんが終わったらそのままトイレをするように習慣を付けるようにしましょう。
<4.トイレを成功したら嬉しいと覚えさせる>
「トイレが成功したら、褒めて外で遊んであげる」を1セットで行うようにしましょう。
これにより、「きちんとトイレをすると嬉しいことが起きる」と覚えてくれ、自分から積極的にトイレに行ってくれるようになります。
<5.室内での放し飼い>
トイレの習慣が出来上がったら、ケージから出して室内で放し飼いをしても問題ありません。一度トイレの場所を覚えれば、場所を変えない限り排泄時には自分からトイレに行くようになります。
トイレをしつける上での注意点
トイレをしつけるうえで注意したいのが、失敗しても決して叱らないこと。
ポメラニアンに限らず、ワンちゃんはトイレのしつけを終えても100%成功するわけではありません。トイレ以外の場所で排泄した場合は、すぐに片付けて残らないようにしっかりとにおいを消しましょう。
失敗したからといって叱ってしまうと、トイレ自体が苦手になる子もいるので、叱らなようにしてください。
また、室内を自由に動けるようになっても、トイレの場所は変えないようにしてください。ワンちゃんは場所や匂いでトイレを覚えるので、突然トイレの場所を変えてしまう折角のトレーニングがやり直しになる可能性があります。
下記ページではトイレトレーニングについて詳細に解説しています。
こちらも参考にしてみてください。
【子犬のトイレトレーニング】しつけ方法・うまくいかない時の対処法
ポメラニアンの鳴き声はうるさい?無駄吠えのしつけ方
犬種を問わず、ワンちゃんの鳴き声はうるさく感じるものです。その中でもポメラニアンの鳴き声は甲高いため、電車内の音と同程度の騒音レベルといわれています。
ご近所トラブルにならないよう、ポメラニアンの無駄吠えはできるだけ早く止めさせたいところです。
無駄吠えは相手をせず無視しよう
そのため、無駄吠えを止めさせようと叱るのは、逆に興奮させて余計に無駄吠えを助長してしまうことにもなりかねません。
愛犬の無駄吠えへの対応で最も効果が期待できるのは、「無視」です。
一度注意したらそれ以上は何もせず、吠えるのをやめるまで何も相手をせず、大人しくなったら褒めてあげましょう。
無駄吠えを止めさせるためには、以下のことを心掛けてください。
・目を合わせない
・反応しない
・黙って立ち去る
・鳴き止むまで戻らない
子犬の夜鳴きはどうすればいい?
子犬の夜鳴きを止めさせるには、不安を取り除き落ち着いて眠れる環境を提供する必要があります。そのために、飼い主の寝息が聞こえる寝室にケージを設置して、飼い主の寝息が聞こえる距離で眠らせてあげましょう。人間の呼吸音は、子犬の心を落ち着かせるのにも効果的です。
噛み癖をつけないために
生後4~6ヶ月頃の子犬は、歯の生え変わりから、よく物に噛みつきます。
子犬の力なので大したことはありませんが、放っておくとその後も人や物に噛みつく子になってしまいかねません。
子犬の甘噛みも見過ごさない
ポメラニアンは可愛らしい見た目とは裏腹に、気が強く興奮しやすい性格で、噛み癖がつきやすい犬種でといえます。
子犬の頃であれば口が小さく噛む力も弱いので、「甘噛みだから」と見逃しがちですが、この頃に放置してしまうと、後々噛み癖がついてしまうので、早めにしつけておきましょう。
噛んだらその場で叱るというのもありですが、場合によっては叱ったことを喜んで、噛み癖に拍車がかかる場合もあります。そのため、最も有効なのは「無視」です。
例えどんな状態であっても、ポメラニアンが噛んで来たら、しばらく無視してください。ポメラニアンの性格を考えると、無視は効果が期待できるので、繰り返せば次第に噛み癖が落ち着いてくるでしょう。
また、噛む欲求を叶えるために、噛んでも良いおもちゃを与えるのもおすすめです。
「おすわり」「待て」「伏せ」などの必要性・しつけ方
ポメラニアンは、その性格から問題行動を起こしやすい犬種といわれています。
そのため、周囲への配慮や愛犬の安全を守るためにも、しっかりとしたしつけをして飼い主が行動をコントロールできるようになる必要があります。
おすわりの手順
1.手のひらに乗せたご褒美を見せ、「手にご褒美を持っている」ことを意識させます。
2.「おすわり」を指示しながら、ご褒美をポメラニアンの頭の上へ持っていきます。
3.ポメラニアンの頭が上を向くので、自然とおすわりの格好になります。
4.お尻が地面について「お座り」ができたら、褒めながらご褒美をあげましょう。
待ての手順
1.ポメラニアンの正面に立ち、手に持ったおやつを見せておすわりを指示します。
2.おすわりをしら褒めてあげましょう。
3.おすわりから数秒後に、手に持っていたおやつをあげてください。
4.成功したら、お座りをしてからおやつをあげるまでの間隔を長くしていきます。
5.この時「待て」の指示をしてください。
6.待てを我慢できなかった場合は、手順1からやり直します。
伏せの手順
1.おやつを手に持ち、「伏せ」と言いながら地面に近づけましょう。
2.自然と頭の位置が下がるので、お腹を地面につけて、伏せの体勢を取ります。
3.上手に伏せができたら、褒めながらおやつをあげましょう。
<上記手順が難しい場合>
1.体育座りをして、膝下をポメラニアンが少しかがんで通れるくらいのアーチを作ります。
2.「伏せ」と言いながら、手に持ったおやつをアーチ越しに見せます。
3.そのまま、ポメラニアンが膝下のアーチをくぐるように誘導しましょう。
4.足のアーチをくぐって「伏せ」の体勢になったら、褒めながらおやつをあげてください。
成犬をしつけるのは難しい?
しつけを含め、物事を覚えさせるには幼い頃から始めた方がいいといわれています。しかし、成犬であっても全くしつけができないというわけではありません。
では、成犬をしつけるにはどんなことに注意すればいいのでしょうか?
子犬よりしつけに時間がかかる
子犬でも成犬でも、基本的なしつけ方法に違いはありません。
それでも、真っ新な状態の子犬に比べて、ある程度の経験や習慣が見に付いている成犬をしつけるのは、手間がかかってしまうでしょう。
間違ったトレーニング方法は、事態を余計悪化させることになるので、自分の手に余ると感じたなら、しつけのプロに任せるのも1つの選択肢です。
手遅れになる前に、愛犬にあった正しいトレーニング方法を専門家に聞き実践しましょう。
まとめ
ポメラニアンは賢い犬種ですが、甘えん坊で好奇心や警戒心が強いので、問題行動を起こしやすい性格といえます。そのため、トラブルを未然に防ぐためにも、しっかりとしたしつけが必要です。ポメラニアンを飼いたい!と考えている方は下記の記事も参考にしてみてください。
そんなポメラニアンのしつけのためにも、丁寧にサポートしてくれるブリーダーからお迎えすることをおすすめします。ブリーダーからお迎えすれば、例えポメラニアンのしつけに困っても丁寧にアドバイスをもらうことができるでしょう。
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著者/ブリーダーナビ編集部