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賢く手がかからないことで、初心者でも飼いやすいキャバリアですが、抜け毛が多いので被毛のお手入れは欠かせません。
本記事では、そんなキャバリアの抜け毛対策を詳しく紹介します。
目次
キャバリアの被毛にはどんな特徴が?
歩くと優雅に流れる長い毛が特徴的なキャバリアですが、抜け毛が多い犬種でもあります。しつけがしやすく、比較的手がかからないことで知られてますが、被毛のお手入れだけは欠かさないようにしましょう。
キャバリアの被毛はダブルコート(二重構造)
キャバリアの被毛は、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)という二種類の異なる性質の被毛から構成されたダブルコート(二重構造)です。
ダブルコートの被毛を持つ犬種は、寒さに強く暑さに弱いという傾向があります。また、換毛期という毛が生え変わる時期があり、一年を通して抜け毛多い犬種です。
そのため、ブラッシングなどの被毛のお手入れは欠かせません。
キャバリアの毛色について知りたいという方は、下記ページをご覧ください。公認されている4色に加え、非公認のミスカラーについても解説しています。
キャバリアの毛色は何種類?珍しい色やミスカラーについても
夏用・冬用の毛に生え変わる時期に抜け毛は多くなる?
ダブルコートの被毛を持つ犬種は春と秋に換毛期という毛が生え変わる時期があります。キャバリアは通年抜け毛が多い犬種ですが、この時期には特に毛が激しく抜け落ちるので、覚えておきましょう。
年2回の換毛期は抜け毛がすごい!
キャバリアの被毛はダブルコート(二層構造)で、一年を通して抜け毛が多く、ブラッシングなどの被毛のお手入れが欠かせない犬種です。
特に、夏と冬に向けて毛が生え変わる換毛期には驚くほどの毛が抜け落ちるので、初めて見た飼い主さんは驚くかもしれません。
換毛期は掃除の仕方1つ取っても、何かしらの対策をする必要があるでしょう。
キャバリアの抜け毛対策はどうすればいい?
多少の差はあれど、犬種問わず抜け毛はあるものです。キャバリアは特に抜け毛が多い犬種なので、抜け毛対策を始めとした被毛のお手入れは重要といえます。
ここでは、代表的な抜け毛対策を4つご紹介します。
抜け毛対策①「ブラッシング」
被毛のお手入れの基本となるのは、やはりブラッシングです。ブラッシングは体に留まった抜け毛を取り除き、被毛の流れを整えることに加え、ブラシによるマッサージ効果も期待できます。
また、床に抜け落ちる毛を少なくすることができるので、掃除の手間を減らすこともできるでしょう。
抜け毛が多いキャバリアの場合、ブラッシングはできる限り毎日してあげてください。また、キャバリアは毛が長く絡まりやすいので、放置するとすぐに毛玉になってしまいます。毛玉ができると、通気性が悪くなり皮膚病を患うリスクが高まってしまうので、病気を防ぐという意味でもブラッシングは欠かせません。
抜け毛対策②「シャンプー」
ワンちゃんの抜け毛対策として、ブラッシングに次いで大切なのはシャンプーです。シャンプーは抜け毛対策だけでなく、ノミやダニといった害虫対策や皮脂などの汚れを洗い流すことができるので、定期的に行ってあげてください。
ただし、人間と比べてワンちゃんは皮膚が弱い動物なので、シャンプーをする際は注意しなければなりません。
私たち人間は毎日シャンプーしますが、それと同様の頻度でワンちゃんにシャンプーしてしまうと、清潔にするどころか皮膚病の原因を作ってしまうことになりかねないのです。
そのため、キャバリアへのシャンプーは、月に1、2回を目安に行うと良いでしょう。
また、人間用のシャンプーでは刺激が強すぎるので、必ず犬用のシャンプーを使ってください。
抜け毛対策③「レーキング」
レーキングとは、ワンちゃんのアンダーコートをトリミングナイフで処理する抜け毛対策です。レーキングと他の抜け毛対策を併用することで、抜け毛が少なくなり処理が大分楽になるでしょう。
また、アンダーコートの処理により皮膚の通気性が良くなり、暑さに弱いキャバリアにとって夏場が過ごしやすくなるのは大きなメリットといえます。
抜け毛対策④「洋服を着用してもらう」
ワンちゃんに服を着せるのは、多くの方が防寒やおしゃれが目的と考えていると思います。しかし、それ以外に抜け毛対策としても有効なことをご存じでしょうか?
抜け毛を減らすことができるわけではありませんが、服を着せることで抜け落ちた毛が飛散するのを防ぐことができます。これにより掃除がグッと楽になるので、間接的ではあるものの有効な抜け毛対策といえるでしょう。
ただし、洋服を着ることを嫌がるワンちゃんも少なくないので、無理強いはしないようにしてください。
知っておきたい抜け毛掃除のコツ
抜け毛が多い犬種を飼っている飼い主さんを悩ませるのは、被毛のお手入れだけではありません。部屋中に散らばった抜け毛の掃除もその1つでしょう。
しかし、ちょっとしたコツを知っておけば、お掃除は各段に楽になります。
掃除機はNG!ハンディモップや粘着クリーナーがおすすめ
ワンちゃんの毛は軽いので、ドアの開け閉めだけで宙に舞ってしまいます。そのため、掃除機では排気で飛散させてしまい、思うように掃除することは難しいでしょう。
そこで有効なのが、ハンディモップや粘着クリーナー(いわゆる「コロコロ」)です。
これらの道具をいつでも手が届く場所に置いておくことで、気付いたときにサッと手軽に掃除ができるので、飛散した毛をかき集める面倒さはなくなるでしょう。
下記ページでは、効果的な抜け毛の掃除方法をより詳しく解説しています。「いくら掃除機をかけてもキレイにできない」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。
病気やアレルギーが原因で毛が抜けることも
これまで紹介してきたように、キャバリアは通常でも抜け毛が多い犬種です。しかし、局所的に激しく毛が抜けてしまうようなら、それはなんらかの病気が原因の可能性が考えられます。
キャバリアは皮膚疾患による抜け毛に注意
愛犬をブラッシングしていて、皮膚が見えてしまうほどの激しい脱毛があるようなら、皮膚疾患などの病気を患っているかもしれません。
キャバリアの被毛は長く絡まりやすいため、放っておくと毛玉になりやすく、通気性が悪くなり皮膚炎になる可能性が高い犬種といえます。
また、キャバリアは食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、脂漏症という、脱毛を伴う病気になりやすい犬種でもあるため、日頃からブラッシングなどのお手入れを通して、健康を確認するようにしましょう。
まとめ
キャバリアは賢いためしつけがしやすく、飼い主に忠実な犬種なので、初心者でも飼いやすい犬種です。
ただし、抜け毛が多い犬種なので、ブブラッシングを始めとした被毛のお手入れは欠かせません。
今回の内容を参考に、愛犬の清潔さや被毛の美しさを保つとともに、健康を守ってあげてくださいね。
また、下記ページでキャバリアの飼い方について解説しています。こちらも合わせてご覧ください。
著者/ブリーダーナビ編集部